無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

金子美登さんの霜里農場30周年シリーズ3(有畜農業編)

2009-12-28 10:51:51 | 日々の自然菜園
本日、時々

さすが師走は、やることが多く、にぎやかです。
昨日も近所3家と友人たちとお餅をつきました。

シリーズ3回目。
農林水産省による「農業技術の匠」に選ばれた日本一有名な有機農家の金子美登さん。
埼玉県小川町下里にある「霜里農場」の見学会に行ってきました。


金子さんは、もともと親の代からの酪農家でした。牛が2頭いて、しぼりたての牛乳を飲んで育った金子さんは、
当時飲まれていた市販の牛乳(脱脂粉乳)を飲んで、その味の違いにがっかりしたそうです。


現在、金子さんの農場は、自給畜産を主体とした有機農業を行っております。
農場には、牛、鶏・合鴨など多種多様の家畜がいます。


合鴨もその家族の一つです。
夏の間、稲の除草のため田んぼに合鴨が放されます。
いわゆる合鴨農法というもので、田んぼに入った合鴨は、稲の虫や草を食べて育ちます。
その後、農場に移動され冬の間は家で飼育されています。


そこで、出る糞尿は前回紹介したバイオガスプラントに運ばれ、メタンガスと液肥という形で農地に還元されます。

それ以外にも、落ち葉と畜ふん、もみ殻、米ぬかを交互に堆積し、切り返すことでできるのが、完熟堆肥です。

有機農業の要であり、土作りの基本はいい堆肥作りにあります。


タマネギは、たっぷりと堆肥が積み上げられることにより、すくすく育ちます。


堆肥場の隣では、地域の在来種になりつつある「のらぼう菜」をはじめ、いろいろな野菜とユリ科の野菜が交互に植えられていました。


金子さんの農場では、温室ハウスでイチゴ栽培も挑戦中です。
イチゴの無農薬栽培は、難しく。
市販されているイチゴの多くは、農薬・化学肥料によって作られます。

今回金子さんは、イチゴ苗の自給も試みていました。
イチゴとネギが交互に植えられた一段高いプランターでは、
病気を予防するための工夫がいっぱいでした。


金子さんの農場では、自家採種も盛んです。
写真の青山在来大豆もその一つで、有機無農薬の大豆を育て、
地域の豆腐屋さんや、醤油屋さんに加工され、地域で販売されています。


来年の育苗土は、今年の夏野菜を育てるために使った「踏み込み温床」の床土です。
十分に寝かせることで、来年の苗を育てる土になります。


金子さんの農場では、数多くの猫がいます。
過ぎたる猫=過猫(金子)さんと研修生たちも、笑います。


命を育む農場「霜里農場」は、来年1月5日の22時~NHKプロフェッショナル仕事の流儀に紹介されます。
どんな紹介のされ方かは、知りませんが楽しみです。
コメント (2)
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