無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

耕さない自然農の畑(あずみの自然農塾2010・3月その①)

2010-03-29 19:16:56 | あずみの自然農塾(シャロムヒュッテ)
本日、
春分を迎え、温かくなってきたと思いましたが、先週は毎日のように雪がチラつき寒い週でした。

「あずみの自然農塾2010」が3月27日(土)28日(日)にかけてシャロムヒュッテにて開催されました。
毎月1泊2日の泊りがけで、年間10回通じて行われるワークショップです。

(※今年は、怪我で急なキャンセルが出たため、若干数の追加申し込みができます。
詳しくは、巻末をご参照ください。)

自然農では、単に無農薬栽培ということだけでなく、
田畑を「耕さず」「草と虫を敵とせず」「持ち込まず持ち出さない」という3つの大原則のもと、
自然の営みを大切にしながら食べるものを栽培します。



耕されない畑では、ハコベやオオイヌフクリ、ヒメオドリコソウなど春の冬草が辺り一面花を咲かせています。


一方、普通の畑では、大地は耕され土が裸にされるのが一般的です。
トラクターで耕した大地は、耕した部分のみ柔らかく、
雨が降るたびに大地は固く締まり、雨や風で土や養分は流失していきます。


私が立っているのが、シャロムで自然農が行われて10数年の畑です。
一面、冬草や、去年の野菜の亡骸がそのままで、一見すると野原にしか見えないと思います。
私の足元に、支柱を差してみました。


支柱が大地に刺さった深さはおよそ1mほど。※やらせでもなんでもありません。
一見すると耕さないことで固いと思われがちな自然農の畑は、
そうでない耕した畑や草原よりも深く支柱が刺さります。

ちなみに耕した畑は、半分くらい刺さったところや、数十センチしか刺さらなかった場所など、
管理の仕方でずいぶん刺さる深さが違いました。


耕されない自然農の畑がなぜ一番深く刺さるかというと、
一面に生えていた草の根やミミズや野菜の根が深く耕し、
土が見事に団粒構造に変わっていくからです。

団粒構造になった土は、「水持ちがよく、水はけがよくなる」のでどんどん草が生え、根が深く入っていくことで土が深く耕されていきます。

一方耕した畑は、耕した部分のみ柔らかくなりますが、その後どんどん締まっていきます。
そして、耕すことで有機物の分解は早まりますが、失う速度も速く、草も全て抜き取られていくので耕した分以上は自然に耕されることがありません。


「あずみの自然農塾」では、耕さない畑にどのように種を蒔き、野菜と接し、世話をするのかを1年かけて体験学習します。

今年も全国から20名弱の参加者が五感を使いながら、土と触れ、仲間と自然と共に学んでいきます。

次回のブログでは、3月の講座の内容をご紹介していこうと思います。

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『あずみの自然農塾2010』追加申し込みのご案内
今回は、残念なことに怪我で急なキャンセルもあり4月からの追加募集を行います。
もし4月~12月を信州安曇野で、自然農を体験してみたい方は、
以下のサイトから募集要項をご記入の上、メールでお申し込みください。
〆切4月10日まで(4月からのご参加になります。)

http://www.ultraman.gr.jp/sizennou/2010azuminosizennoubosyuyoukou.htm

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fukumimiセレクト講座のご案内
畑がない、長野安曇野に通えない首都圏の皆様へ
今年、全4回コースのエコ菜園プランター講座が横浜で行っております。
まだ若干数ご参加いただけますので、参加したい方は、お申込みください。

エコ菜園プランターのテーマを「つながり=循環」です。
春夏秋冬の4回講座ですが、実際に使うプランターは2つです。
春(夏)に植えて収穫したプランターを使い、秋(冬)にもう一度栽培、収穫します。



次回は、5月9日(日)・10日(月)に行います。
講座内容は、トマト・バジル・エダマメを一緒に植えます。


詳しくは、↓
http://blog.fukumimi.co.jp/?eid=668211#sequel
お席に余裕がある場合は、単発参加もできます。お問い合わせください。

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