無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

日干しレンガで「愛農かまど」を作ってみる(1)土台作り

2015-08-17 05:20:05 | 自然菜園スクール
本日、

夜通しです。恵みのお湿りといった感じです。
先週待ちに待った雨があり、晴れ間が続いて、また雨が降る。最高のお湿りになっております。






新たな試み「自給自足ライフスクール」をお試し版で今年行っております。
当スクールでは、自然菜園だけでなく、「自然な暮らし」をテーマに、持続可能な愉しくて美味しい暮らしを一緒に体験しながら培っていく「衣食住」総合の学びの場です。

今年は、みんなで土壁を再生して作る「日干しレンガ」で、「愛農かまど」をつくり、自分たちで育てたお米をいただくことを挑戦しております。

家の改修で壁土が大量に出ました。
捨てるよりもいい使い道を模索して、「日干しレンガ」に再生しました。

大人顔負けの小さなレンガ職人さんは前回よりも上達していました。


「愛農かまど」とは、少ない薪でムラなく美味しいご飯が炊けるように設計されたカマドです。

戦前に愛農花嫁短期大学の講師であり、料理研究家の酒井章平氏によって考案され、愛農会の生活改善事業の一環として戦後から昭和30年代にかけて日本の農村に普及された改良カマドです。
その後、プロパンガスの普及によりその存在は消えかけましたが、知る人は知るカマドとして現在に復旧しました。

以前に、三重県で橋本力男さんの堆肥づくり講座の会場でもあった愛農高校で、その存在を知り、
先月長野県池田町で、実際につくったばかりの「愛農かまど」(atカミツレ荘のもの)を使用して、今回のスクールで実際につくってみることにしました。

ただし、ふつうは上の写真であるように、通常レンガで作られております。
日干しレンガで作る愛農かまどは、例を知らないため実際に造りながら試行錯誤していこうと思っております。



まずは土台づくり。

日干しレンガは雨の多い日本では、雨ですぐに傷んでしまいます。
そのため、土台は雨風雪に耐えられるように、しっかり作っておきます。

重量コンクリートを並べ、水平器で平らに枠をつくります。


ちょうど改装で大工さんが使った使いさしが、湿気って固まってしまったセメントがあったので、砕いて使用。




砕石などとまぜながら隅がキモなので、叩いて締めていきます。


素人は、平らにセメントを塗るのが大変難しいので、

ほぼ平らに砂でまず基礎をつくり、


砂とモルタルを混ぜて空練りしたものを敷きつめ、叩いて鎮圧後平らにします。

空練りしたものは、自然に水分を吸って固まるうので便利です。


今回は、耐火レンガという1000℃にも耐えられるレンガを用意し、

カマドの基礎にします。

レンガ仕事は、まずはたっぷりの水にレンガを浸し、良く吸水させておくと、モルタルとの相性がよくなるので、固定しやすくなります。


空練りした土台に、今度は水で練ったモルタルでレンガを接着しながら、ゴムハンマーなどで叩いて水平器をあて水平に並べていきます。


市販のレンガはどれも同じ大きさではなかったので、今回は、砂を微妙な間に刷毛でいれました。


土台完成です。

友人と、カマド作りワーク前日までに、しっかり乾燥させて土台をつくっておきました。

現在の自然菜園コンサルタントになる前は、食えない時代に、水道土木工事、ガーデニング施工など色々な職業を経験したことが役に立っております。
人生に不必要なことはなく、不必要にするのか、役立てるのかは、自分の問題かもしれません。

ちょっとしたことを知っている、経験していると田舎暮らしは役立つものです。
昔のお百姓さんが、木こり、炭焼き、鍛冶、左官、猟師、わらじ、竹細工などなど百芸に秀でプロ並みになんでもこなし身の回りの物を作り、修繕し使いまわす。

ちょっとずつできるといいなーと思っております。

最後に、ワークでものづくりの師匠シャロムヒュッテの臼井健二さんが愛農かまどをベースに、改造した二連のカマドを動画で紹介してくれるサイトをご紹介します。
とても勉強になります。

臼井健二さんによる煉瓦の二連式かまと?造りとアースオーフ?ンて?ヒ?サ?焼き体験
コメント
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