新刊発売中!!『とことん解説!タネから始める 無農薬「自然菜園」で育てる人気野菜』(洋泉社)
自然菜園スクール2018只今、生徒さん募集中~
本日、ときどき。
昨晩は、第2水曜日だったので、長野市城山公民館にて、今年度最後の『自然菜園入門講座』を行ってきました。
今晩は、第3木曜日なので、今月から千曲市創造館にて、『自給稲作入門講座』の初回です。今回は暦の関係で、2日間連続夜間講座になりました。
無農薬稲作栽培は、とても面白く、いくつかのルールを守るだけで、どんどんお米は育ちやすく、草は育ちにくくなっていくものです。
今回初の座学のみの、稲作講座私も楽しみです。
自然菜園入門講座も1~3月連続の菜園プランによる土づくりがテーマだったので、今回は今までの2回分を復習しながら行いました。
家庭菜園の土を土壌分析で化学性を調べると、かなり野菜を育てるには無理がある状態というのが現状の問題になってきています。
例えば、うちの生徒さんの平均が、pH7.9とかなりアルカリ性が強く、最適pHである5.5~6.5を振りきっているのが現状です。
石灰(カルシウム)を多投入したアルカリ過剰の土壌では、野菜が育ちにくくなってきます。
人でいれば健康診断が畑の土壌分析で、アルカリ性過剰は、高血圧といった偏った状態を示しています。
化学肥料の多くが、酸性資材のため、石灰投与(アルカリ資材で中和)が当たり前になっている現状が招いた弊害といえます。
土は、無味無臭なので、土を観ただけではその化学性を見ることは難しいものです。
そこで、冬の間に簡易土壌分析(500~3,000円)で土の化学性を調べておくことで、そのアンバランスを調えることが野菜が育つ環境整備になることもあるので、知っておくことも重要です。
また、自然菜園では、連作した方が良い野菜や、交互連作できる野菜は、連作区を設けて育て、それ以外は夏畝、冬畝に分け交互に育てるのも特徴です。
というのは、家庭菜園では、狭い面積に、少量多品目の野菜を育てるので、どうしても連作障害や相性の悪い組み合わせが隣り合わせにあり、
しかも毎年ジャガイモ、トマトは絶対育てたいというように、連作障害を引き起こしがちな組み合わせが多いからです。
そのため栽培プランのない無闇なその場しのぎの栽培は、3~5年後に、何らかの病虫害の障害を起こし、連作障害の発生につながっていきどんどん野菜が育ちにくくなっていきがちです。
そこで、自然菜園では、持続可能な少量多品目の無農薬栽培を可能にするために、この20年間の研究の結果、現在の菜園プランが生まれ進化しております。
2カ月間の復習と応用を学んだあとは、さらに栽培プランを強化する「水」「光」「養分」といった視点から、多種多様な野菜が共存できる強化ポイントを学びました。
例えば、シソとサトイモを一緒に植えると、お互いにメリットが生まれます。
シソだけだと、硬いシソになってしまいがちですが、サトイモと混植すると柔らかい葉のシソに育ち、サトイモも半日陰に育ち、根元が乾燥しないため両社の生育が光と水の観点からも共存できるようになります。
つまり、畑では背が高い野菜、背が低い野菜、水の好き嫌い、光の強さの好き嫌い、養分の好みによって野菜たちを立体的に作付することが、より自然に育つためのポイントになってきます。
大げさですが、最後に自然菜園プランの極意として、
夏野菜を育てながら、草マルチと米ぬかなどを補うことで、土が豊かになり、冬草が繁茂し、冬野菜(秋・冬・越冬野菜)が育ちやすい環境を調えるというメソッドをご紹介しました。
通常の野菜づくりでは、土づくりと称し、堆肥や肥料を施し野菜を育てます。
実際に有機肥料などでそれを実現しようとすると、有機肥料や堆肥は、化学肥料と異なり、分解に温度や時間がかかってしまうので、栽培中に土から養分が供給できるようになるために、直前に土づくりはできにくく、それ以上に病虫害リスクの方が高くなりがちです。
そこで、自然菜園では、野菜が育てる土づくりに着目しました。
トマトが良く育った場所では、キャベツが良く育ちます。
ナスが良く育った場所では、ハクサイが良く育ちます。
キュウリが良く育った場所では、ブロッコリーが良く育ちます。
つまり、ある特定の野菜が良く育つと、その後にある野菜が自然に育つ環境が調っていくことが多いので、
野菜による野菜のための土づくりを前作にしてもらうのが自然菜園流の菜園プランであり、土作りになります。
こうして、どんどん良くなる土づくりの秘密が菜園プランにあるわけです。
これから始める春の作付に活かしていただければ幸いです。
特にお薦めのコースは、「自然菜園見学会コース」
百聞は一見にしかず、是非見に来てくださいね。最新の自然菜園をご紹介できればと思います。
3/8(木)スタート!! 千曲市戸倉創造館で2018年3~2月に千曲市教室開校します!!
『無農薬無化学肥料でもしっかりやればできる!自給稲作入門講座』
場所:戸倉創造館2階会議室
日時:第2木曜日 18:00~20:45まで(全12回座学のみ)
受講料:1回1,500円、一括申し込み15,000円
対象:米の自給をしたい方。米作りが初めての方大歓迎!
参考テキスト:『自給自足の自然菜園12ヶ月』(宝島社)153~174ページ
●問合せ・申し込み先●
千曲市役所経済部農林課農業振興係服部
電話026-273-1111(内線7244)
Email:nousin@city.chikuma.nagano.jp(件名を「自給稲作入門講座」として送信下さい)
現在、『竹内孝功さんの自然菜園講座』オンライン動画サイト試験発信中~
※有料サイトの都合、登録などの際に一部英語表記になっております。
※最新動画、「畑での野良仕事(実技編)」前編・後編もアップグレードできました。
2018年土内容充実で、
城山公民館「これならできる!自然菜園入門講座」講座が開催です。
毎月の野菜と土づくりのテーマで質問時間もたっぷりあるので是非お越しください。
この冬の菜園ができない時期にこそ、知っておいてほしい土づくりの基本を行います。
次回から2回にわたって、今度は菜園の環境を調え、病虫害を出にくくし、体力や持久力をつけるトレーニング(菜園プラン)にするのかを行います。
少量多品目を育てることは農家さんでも難しく、家庭菜園ならではの最低限の知識や工夫を学び、病虫害、連作障害が起こりにくく、それでいて野菜を育てれば育てるほど土が良くなっていく菜園プランをご紹介する予定です。
今年度は、いつもの第1水曜日に
長野市城山公民館 18:30~21:25(当日、記録用動画撮影いたしております)
18:30~19:45座学
19:50~21:25質疑応答
新年度も第一水曜日で、「無農薬・自然菜園入門講座」を行います。
◆次回以降の予定
【テーマ】
1/10(水) -病虫害に負けない無農薬栽培の土づくり
2/ 7(水)-菜園プラン① 連作障害の出ないプランの立て方
3/ 7(水)-菜園プラン② 菜園プランの極意
こちらも冬の菜園の出来ない時期に、お楽しみに~
自然菜園スクール2018只今、生徒さん募集中~
本日、ときどき。
昨晩は、第2水曜日だったので、長野市城山公民館にて、今年度最後の『自然菜園入門講座』を行ってきました。
今晩は、第3木曜日なので、今月から千曲市創造館にて、『自給稲作入門講座』の初回です。今回は暦の関係で、2日間連続夜間講座になりました。
無農薬稲作栽培は、とても面白く、いくつかのルールを守るだけで、どんどんお米は育ちやすく、草は育ちにくくなっていくものです。
今回初の座学のみの、稲作講座私も楽しみです。
自然菜園入門講座も1~3月連続の菜園プランによる土づくりがテーマだったので、今回は今までの2回分を復習しながら行いました。
家庭菜園の土を土壌分析で化学性を調べると、かなり野菜を育てるには無理がある状態というのが現状の問題になってきています。
例えば、うちの生徒さんの平均が、pH7.9とかなりアルカリ性が強く、最適pHである5.5~6.5を振りきっているのが現状です。
石灰(カルシウム)を多投入したアルカリ過剰の土壌では、野菜が育ちにくくなってきます。
人でいれば健康診断が畑の土壌分析で、アルカリ性過剰は、高血圧といった偏った状態を示しています。
化学肥料の多くが、酸性資材のため、石灰投与(アルカリ資材で中和)が当たり前になっている現状が招いた弊害といえます。
土は、無味無臭なので、土を観ただけではその化学性を見ることは難しいものです。
そこで、冬の間に簡易土壌分析(500~3,000円)で土の化学性を調べておくことで、そのアンバランスを調えることが野菜が育つ環境整備になることもあるので、知っておくことも重要です。
また、自然菜園では、連作した方が良い野菜や、交互連作できる野菜は、連作区を設けて育て、それ以外は夏畝、冬畝に分け交互に育てるのも特徴です。
というのは、家庭菜園では、狭い面積に、少量多品目の野菜を育てるので、どうしても連作障害や相性の悪い組み合わせが隣り合わせにあり、
しかも毎年ジャガイモ、トマトは絶対育てたいというように、連作障害を引き起こしがちな組み合わせが多いからです。
そのため栽培プランのない無闇なその場しのぎの栽培は、3~5年後に、何らかの病虫害の障害を起こし、連作障害の発生につながっていきどんどん野菜が育ちにくくなっていきがちです。
そこで、自然菜園では、持続可能な少量多品目の無農薬栽培を可能にするために、この20年間の研究の結果、現在の菜園プランが生まれ進化しております。
2カ月間の復習と応用を学んだあとは、さらに栽培プランを強化する「水」「光」「養分」といった視点から、多種多様な野菜が共存できる強化ポイントを学びました。
例えば、シソとサトイモを一緒に植えると、お互いにメリットが生まれます。
シソだけだと、硬いシソになってしまいがちですが、サトイモと混植すると柔らかい葉のシソに育ち、サトイモも半日陰に育ち、根元が乾燥しないため両社の生育が光と水の観点からも共存できるようになります。
つまり、畑では背が高い野菜、背が低い野菜、水の好き嫌い、光の強さの好き嫌い、養分の好みによって野菜たちを立体的に作付することが、より自然に育つためのポイントになってきます。
大げさですが、最後に自然菜園プランの極意として、
夏野菜を育てながら、草マルチと米ぬかなどを補うことで、土が豊かになり、冬草が繁茂し、冬野菜(秋・冬・越冬野菜)が育ちやすい環境を調えるというメソッドをご紹介しました。
通常の野菜づくりでは、土づくりと称し、堆肥や肥料を施し野菜を育てます。
実際に有機肥料などでそれを実現しようとすると、有機肥料や堆肥は、化学肥料と異なり、分解に温度や時間がかかってしまうので、栽培中に土から養分が供給できるようになるために、直前に土づくりはできにくく、それ以上に病虫害リスクの方が高くなりがちです。
そこで、自然菜園では、野菜が育てる土づくりに着目しました。
トマトが良く育った場所では、キャベツが良く育ちます。
ナスが良く育った場所では、ハクサイが良く育ちます。
キュウリが良く育った場所では、ブロッコリーが良く育ちます。
つまり、ある特定の野菜が良く育つと、その後にある野菜が自然に育つ環境が調っていくことが多いので、
野菜による野菜のための土づくりを前作にしてもらうのが自然菜園流の菜園プランであり、土作りになります。
こうして、どんどん良くなる土づくりの秘密が菜園プランにあるわけです。
これから始める春の作付に活かしていただければ幸いです。
特にお薦めのコースは、「自然菜園見学会コース」
百聞は一見にしかず、是非見に来てくださいね。最新の自然菜園をご紹介できればと思います。
3/8(木)スタート!! 千曲市戸倉創造館で2018年3~2月に千曲市教室開校します!!
『無農薬無化学肥料でもしっかりやればできる!自給稲作入門講座』
場所:戸倉創造館2階会議室
日時:第2木曜日 18:00~20:45まで(全12回座学のみ)
受講料:1回1,500円、一括申し込み15,000円
対象:米の自給をしたい方。米作りが初めての方大歓迎!
参考テキスト:『自給自足の自然菜園12ヶ月』(宝島社)153~174ページ
●問合せ・申し込み先●
千曲市役所経済部農林課農業振興係服部
電話026-273-1111(内線7244)
Email:nousin@city.chikuma.nagano.jp(件名を「自給稲作入門講座」として送信下さい)
現在、『竹内孝功さんの自然菜園講座』オンライン動画サイト試験発信中~
※有料サイトの都合、登録などの際に一部英語表記になっております。
※最新動画、「畑での野良仕事(実技編)」前編・後編もアップグレードできました。
2018年土内容充実で、
城山公民館「これならできる!自然菜園入門講座」講座が開催です。
毎月の野菜と土づくりのテーマで質問時間もたっぷりあるので是非お越しください。
この冬の菜園ができない時期にこそ、知っておいてほしい土づくりの基本を行います。
次回から2回にわたって、今度は菜園の環境を調え、病虫害を出にくくし、体力や持久力をつけるトレーニング(菜園プラン)にするのかを行います。
少量多品目を育てることは農家さんでも難しく、家庭菜園ならではの最低限の知識や工夫を学び、病虫害、連作障害が起こりにくく、それでいて野菜を育てれば育てるほど土が良くなっていく菜園プランをご紹介する予定です。
今年度は、いつもの第1水曜日に
長野市城山公民館 18:30~21:25(当日、記録用動画撮影いたしております)
18:30~19:45座学
19:50~21:25質疑応答
新年度も第一水曜日で、「無農薬・自然菜園入門講座」を行います。
◆次回以降の予定
【テーマ】
1/10(水) -病虫害に負けない無農薬栽培の土づくり
2/ 7(水)-菜園プラン① 連作障害の出ないプランの立て方
3/ 7(水)-菜園プラン② 菜園プランの極意
こちらも冬の菜園の出来ない時期に、お楽しみに~