新刊発売中!!さっそくの重刷決定!ありがとうございます。『とことん解説!タネから始める 無農薬「自然菜園」で育てる人気野菜』(洋泉社)
自然菜園スクール2018只今、生徒さん募集中~
本日、
のち
。
前回のブログのつづきです。
うちでは、ここ11年ほど踏み込み温床という、堆肥の発酵熱で夏野菜の育苗を行っております。
2017年12月号の「現代農業」でもご紹介させていただいたやり方です。
しかし、最初の数年は、師匠たちから教わった従来の竹とワラで作った温床で、長期間発酵熱が保てず、切り返しをしたり、
途中からネズミが入って発芽した種子の食害やネズミの繁殖温床になったり、試行錯誤が続き、
竹がなかなかなかった寒冷地の長野県でも、長期間発酵熱を維持できるように、半埋めの方式に移行し、
堆肥の師匠から橋本力男先生から教わった、事前に予備発酵させておく温床と経て、改良を加えて現在の形に落ち着き、しかも高品質の育苗土に、輸入資材を使用しなくてもできるようになってきました。


発酵させるには、発酵の法則に適う必要があります。そのため、炭素資材(落ち葉やワラ、モミガラ)とチッソ資材(米ぬかや鶏床)を前もって計測して、材料集めをしておくといいでしょう。
私は、ここ数年落葉を一輪車1杯分ずつ、厚地のビニールにぎゅうぎゅうに詰めて、最低限の水を回しておきます。
※落ち葉は、お借りしている田んぼの側溝に溜まった、半分湿ったクヌギなど広葉樹を中心に、スギやイチョウなど発酵しにくい落葉が入らないところから集めます。
モミガラは、近くのお米農家さんから大量に出るので、貯めておきます。


チッソ資材の中心は、米ぬかですが、米ぬかの他にも半年以上熟成した鶏小屋の床土も加えています。
温床を作って、当初鶏を飼っていないときは、米ぬかだけよりも、ちょっと油かすを加えていましたが、平飼いの鶏小屋に投入しているモミガラは、鶏自身によって鶏糞と土と混ぜられ、よく発酵乾燥して臭くない状態で、踏み込み温床に加えると発酵熱がとても高くなるので、寒冷地の我が家では重宝しております。



最初に、モミガラを敷いたブルーシートの上に、落ち葉、モミガラ、鶏床土、米ぬかの順番に、炭素資材8に対して、チッソ資材2を交互に重ね、


山をくずしながら材料を混ぜていきます。
実際に、落ち葉はくっつきやすいので、酸欠で発酵が止まりやすいので、落ち葉と同量かその半分以上のモミガラ(切りワラ)を使用し、よく混ぜ、落ち葉がくっつかないように混ぜます。

その後、水分量70%を目安に、水を加えながらさらに混ぜて、



ハウスの片隅に、ブルーシートを引いた所に、山型によく材料と水が混ざっているか確認しながら、積んでいき、

薄地の♯1100番のブルーシートをかけておきます。
外に置く場所がないので、今回はハウス内ですが、ネズミが寄り付かない、場所であれば、踏み込み温床の場所の近くに積んでいくといいでしょう。
外は雪で、落ち葉12杯分と大量の有機物が、1時間半でみんなのお蔭で、堆肥の山になりました。
積み上げから3日目に45℃以上に発酵していれば、発酵の法則に適っていたことになるので、2年前の温床床の土を掘り上げ(育苗土にし)、そこに踏み込んでいきます。
踏み込みは、3/25(日)の自然菜園スクール『自然育苗タネ採りコース』で行う予定です。
今年は、引っ越してきて温床が1周する記念で、2年前の温床がどの程度育苗土になっているのか、見極めるのが楽しみです。
踏み込み温床は、電熱線の手軽な現代温床比べると、手間はかかりますが、高品質な苗と、育苗土が両方育ち、しかもネギやホウレンソウ、ネギ苗も育てることができて一石三鳥以上の恩恵があり、持続可能な農業だと思います。
より多くの方に、このやり方をご紹介できればなーと思っております。百聞は一見にしかず、興味のある方は、是非見に来てくださいね。
そうすれば、各自で自分に合った温床を作ることができるヒントになると思います。

3/8(木)スタート!! 千曲市戸倉創造館で2018年3~2月に千曲市教室開校します!!
『無農薬無化学肥料でもしっかりやればできる!自給稲作入門講座』
場所:戸倉創造館2階会議室
日時:第2木曜日 18:00~20:45まで(全12回座学のみ)
受講料:1回1,500円、一括申し込み15,000円
対象:米の自給をしたい方。米作りが初めての方大歓迎!
参考テキスト:『自給自足の自然菜園12ヶ月』(宝島社)153~174ページ
●問合せ・申し込み先●
千曲市役所経済部農林課農業振興係服部
電話026-273-1111(内線7244)
Email:nousin@city.chikuma.nagano.jp(件名を「自給稲作入門講座」として送信下さい)


現在、『竹内孝功さんの自然菜園講座』オンライン動画サイト試験発信中~
※有料サイトの都合、登録などの際に一部英語表記になっております。
※最新動画、「畑での野良仕事(実技編)」前編・後編もアップグレードできました。

2018年土内容充実で、
城山公民館「これならできる!自然菜園入門講座」講座が開催です。
毎月の野菜と土づくりのテーマで質問時間もたっぷりあるので是非お越しください。
この冬の菜園ができない時期にこそ、知っておいてほしい土づくりの基本を行います。
次回から2回にわたって、今度は菜園の環境を調え、病虫害を出にくくし、体力や持久力をつけるトレーニング(菜園プラン)にするのかを行います。
少量多品目を育てることは農家さんでも難しく、家庭菜園ならではの最低限の知識や工夫を学び、病虫害、連作障害が起こりにくく、それでいて野菜を育てれば育てるほど土が良くなっていく菜園プランをご紹介する予定です。
今年度は、いつもの第1水曜日に
長野市城山公民館 18:30~21:25(当日、記録用動画撮影いたしております)
18:30~19:45座学
19:50~21:25質疑応答
新年度も第一水曜日で、「無農薬・自然菜園入門講座」を行います。
◆次回以降の予定
【テーマ】
1/10(水) -病虫害に負けない無農薬栽培の土づくり
2/ 7(水)-菜園プラン① 連作障害の出ないプランの立て方
3/ 7(水)-菜園プラン② 菜園プランの極意
こちらも冬の菜園の出来ない時期に、お楽しみに~
自然菜園スクール2018只今、生徒さん募集中~
本日、


前回のブログのつづきです。
うちでは、ここ11年ほど踏み込み温床という、堆肥の発酵熱で夏野菜の育苗を行っております。
2017年12月号の「現代農業」でもご紹介させていただいたやり方です。
しかし、最初の数年は、師匠たちから教わった従来の竹とワラで作った温床で、長期間発酵熱が保てず、切り返しをしたり、
途中からネズミが入って発芽した種子の食害やネズミの繁殖温床になったり、試行錯誤が続き、
竹がなかなかなかった寒冷地の長野県でも、長期間発酵熱を維持できるように、半埋めの方式に移行し、
堆肥の師匠から橋本力男先生から教わった、事前に予備発酵させておく温床と経て、改良を加えて現在の形に落ち着き、しかも高品質の育苗土に、輸入資材を使用しなくてもできるようになってきました。


発酵させるには、発酵の法則に適う必要があります。そのため、炭素資材(落ち葉やワラ、モミガラ)とチッソ資材(米ぬかや鶏床)を前もって計測して、材料集めをしておくといいでしょう。
私は、ここ数年落葉を一輪車1杯分ずつ、厚地のビニールにぎゅうぎゅうに詰めて、最低限の水を回しておきます。
※落ち葉は、お借りしている田んぼの側溝に溜まった、半分湿ったクヌギなど広葉樹を中心に、スギやイチョウなど発酵しにくい落葉が入らないところから集めます。
モミガラは、近くのお米農家さんから大量に出るので、貯めておきます。


チッソ資材の中心は、米ぬかですが、米ぬかの他にも半年以上熟成した鶏小屋の床土も加えています。
温床を作って、当初鶏を飼っていないときは、米ぬかだけよりも、ちょっと油かすを加えていましたが、平飼いの鶏小屋に投入しているモミガラは、鶏自身によって鶏糞と土と混ぜられ、よく発酵乾燥して臭くない状態で、踏み込み温床に加えると発酵熱がとても高くなるので、寒冷地の我が家では重宝しております。



最初に、モミガラを敷いたブルーシートの上に、落ち葉、モミガラ、鶏床土、米ぬかの順番に、炭素資材8に対して、チッソ資材2を交互に重ね、


山をくずしながら材料を混ぜていきます。
実際に、落ち葉はくっつきやすいので、酸欠で発酵が止まりやすいので、落ち葉と同量かその半分以上のモミガラ(切りワラ)を使用し、よく混ぜ、落ち葉がくっつかないように混ぜます。

その後、水分量70%を目安に、水を加えながらさらに混ぜて、



ハウスの片隅に、ブルーシートを引いた所に、山型によく材料と水が混ざっているか確認しながら、積んでいき、

薄地の♯1100番のブルーシートをかけておきます。
外に置く場所がないので、今回はハウス内ですが、ネズミが寄り付かない、場所であれば、踏み込み温床の場所の近くに積んでいくといいでしょう。
外は雪で、落ち葉12杯分と大量の有機物が、1時間半でみんなのお蔭で、堆肥の山になりました。
積み上げから3日目に45℃以上に発酵していれば、発酵の法則に適っていたことになるので、2年前の温床床の土を掘り上げ(育苗土にし)、そこに踏み込んでいきます。
踏み込みは、3/25(日)の自然菜園スクール『自然育苗タネ採りコース』で行う予定です。
今年は、引っ越してきて温床が1周する記念で、2年前の温床がどの程度育苗土になっているのか、見極めるのが楽しみです。
踏み込み温床は、電熱線の手軽な現代温床比べると、手間はかかりますが、高品質な苗と、育苗土が両方育ち、しかもネギやホウレンソウ、ネギ苗も育てることができて一石三鳥以上の恩恵があり、持続可能な農業だと思います。
より多くの方に、このやり方をご紹介できればなーと思っております。百聞は一見にしかず、興味のある方は、是非見に来てくださいね。
そうすれば、各自で自分に合った温床を作ることができるヒントになると思います。

3/8(木)スタート!! 千曲市戸倉創造館で2018年3~2月に千曲市教室開校します!!
『無農薬無化学肥料でもしっかりやればできる!自給稲作入門講座』
場所:戸倉創造館2階会議室
日時:第2木曜日 18:00~20:45まで(全12回座学のみ)
受講料:1回1,500円、一括申し込み15,000円
対象:米の自給をしたい方。米作りが初めての方大歓迎!
参考テキスト:『自給自足の自然菜園12ヶ月』(宝島社)153~174ページ
●問合せ・申し込み先●
千曲市役所経済部農林課農業振興係服部
電話026-273-1111(内線7244)
Email:nousin@city.chikuma.nagano.jp(件名を「自給稲作入門講座」として送信下さい)


現在、『竹内孝功さんの自然菜園講座』オンライン動画サイト試験発信中~
※有料サイトの都合、登録などの際に一部英語表記になっております。
※最新動画、「畑での野良仕事(実技編)」前編・後編もアップグレードできました。

2018年土内容充実で、
城山公民館「これならできる!自然菜園入門講座」講座が開催です。
毎月の野菜と土づくりのテーマで質問時間もたっぷりあるので是非お越しください。
この冬の菜園ができない時期にこそ、知っておいてほしい土づくりの基本を行います。
次回から2回にわたって、今度は菜園の環境を調え、病虫害を出にくくし、体力や持久力をつけるトレーニング(菜園プラン)にするのかを行います。
少量多品目を育てることは農家さんでも難しく、家庭菜園ならではの最低限の知識や工夫を学び、病虫害、連作障害が起こりにくく、それでいて野菜を育てれば育てるほど土が良くなっていく菜園プランをご紹介する予定です。
今年度は、いつもの第1水曜日に
長野市城山公民館 18:30~21:25(当日、記録用動画撮影いたしております)
18:30~19:45座学
19:50~21:25質疑応答
新年度も第一水曜日で、「無農薬・自然菜園入門講座」を行います。
◆次回以降の予定
【テーマ】
1/10(水) -病虫害に負けない無農薬栽培の土づくり
2/ 7(水)-菜園プラン① 連作障害の出ないプランの立て方
3/ 7(水)-菜園プラン② 菜園プランの極意
こちらも冬の菜園の出来ない時期に、お楽しみに~
