巨石文化との関連法則 平成25年7月1日
****************************************
著者はしがきから
わたしは、1894年に極東を訪れた
11人の調査団の一員であった。
3年半にわたる極東滞在中、ヒマラヤの
大師たちに接触した。
大師は私たちが 偉大なる法則の働きを
実証されるのを実際に見るために、
大師がたの生活の中に親しく入り込む
ことを許してくれた。
私のノートを今ここに、“極東における、
大師たちの生活と教え”
と題して、発表するが、そこに盛られた内容
をそのまま受け入れるか、否認するかは、
読者の自由である。
こうして 自然災害のために身動きできなかった
一向は,8日遅れて 月曜日の朝、キャンプを
たたむことができた。
次の目的地をめざして、前進するうちに3日目、
大きな河岸に着いた。
岸一杯に河の水位は上昇していて、滔々と流れていた。
水の流れもかなり速い。
原著では 水流は、10マイル/時速となっている。
調査隊は 翌朝までキャンプをはって、河の水の
増減の調査をすることにした。
どのルートをとったら、向こう岸に 早く安全に
着くか慎重に相談しあった。
大回りしなければならなくなれば、4日以上、
予定より長くかかることになる。
しかし、前日のブログにもあったように、食糧
の心配は エミール大師がいる限り、心配はなかった。
いつでも供給してもらえることが実証できて
いたからだ。
“あの時以来、食糧がつきると、300人以上の
一行が、出発点の村に帰還するまで、私たちの、
いわゆる、不可視者より、潤沢に食糧が
供給され続けたのであった。”(88)
と、著者は記している。
大きな神秘的な体験を大師はあえて、皆の前で
披露して、
真理と法則を説いたのだが、まだ 一行の中で、
真に理解できたものはいなかったようだ。
その無限の供給の法則の術を 解き明かされても、
“神秘的現象の本当の意味を悟るものは、
一行の中には一人もおらず、また、そのような
神秘現象が或る明確な法則によって、
成就されるのであり、私たち一同にも
その法則の行使ができるまで、悟り及んだものは
一人もいなかった”(88)
と 述懐している。
さて、ここで、また、不可思議な光景を調査団は
目にすることになる。
この流れの速い河を目の前にして、大師とその
弟子の、ジャスト、ネブロウたちが、河を渡る
相談をしていた。
“わたしたちの好奇心が掻き立てられたのは
勿論であるが、同時に、ただ友情の印だからと
いって、目の前にこんな勢いで流れている河を、
泳ぎ渡ってまで”
向う岸に行こうとしているのは、信じられず、
“ばかげていると思わないでもなかった”と
調査員は思った。
その時、調査団の一行は、大師たちが河を渡っていく、
しかも、河の水面の上を 難なく歩いている
のを目にするのである。
“至極、平然として、水の中にではなく、水の上に、
足を踏み出したのである。
・・・・略・・・
勿論、水中にそのまま、没するに違いないと
思いながら、はっと息をのんだ。
私たちは驚き、緊張し、一同が何の困惑する様子
もなく、履いているサンダルの下に沈みも
しないで、流れの上を落ち着きはらって、歩いて
いるのをみていた。
彼らが向こう岸に歩きついたときには、私は
数トンの重荷が肩から降りた感じがして、
最後の人が無事着いたときなどは、
思わず、安堵の溜息がでたものである。“(90)
この奇蹟を見た調査団の人たちは 就寝前皆と
このことの感慨を話し合う。
“‘なあみんな、一体、人間は、何で、この地球上
を這いずり廻らなきゃならないんだい?’
皆が異口同音に、
‘僕もそう思っていたんですよ’
と和した。
‘世の中には、あんなことができる人たちも
少数ながらいるというのに、僕らには、それが
できないとは一体どういうわけだろう?
考えてみれば、人間ともあろうものが、這う
ことに満足するとは、いや、這わなければなら
ないとは、一体 どういうわけなんだい。
人間が万物に対して 支配権を与えられている
というのなら、鳥のように飛ぶ力だって、
確かに与えられているはずだ。
それが人間の主権なら、何故、ずっと昔に
それを主張しなかったのだろう?
その責めは きっと、人間の心の中にあるに
違いない。
人間が自分自身を死に定められた者 と思い
込んでいるところから来たはずだ。
人間は這っている自分の姿だけしか、心の中
で見ないものだから、その通り、外界に顕れて、
こうして、ただ這うだけのものになったんだ。‘
強調するように、答えた。
‘まったくその通りです。
それは皆人間の意識の中にあるんです。
人間は自分自身で考える通りの有限でもあれば、
無限でもあり、束縛の身でもあれば、自由の
身でもあるんです。
おおまわりの不便を避けて、河を渡った方々は、
あなた方以上の何か、特別の種類の人間と
思っているのですか?
否です。
あの方たちはあなた方と何か違った方法で
造られた人間ではないのです。
あの方々は 一原子といえども、あなた方
以上の力を持っているわけではないのです。
ただ、神より与えられた、力と想念の力を正しく
使用し、開発してきただけです。
私たちと一緒にいる間に、あなた方が見て
きたことは、あなた方だって、まったく同様に
十分、かつ、自由自在にやり遂げられるのです。
それは皆明確な法則に従っているのであって、
どんな人でも、その気になりさえすれば、
この法則が使用できるんですよ(*1)‘“
このことに関しては、インドの あるリシ(聖者)は、
こうも説明している。
“人間は本来 君らのいわゆる、引力を支配する力
を持っている。
人間は地球の磁力(いわゆる引力)以上に
ヴァイヴレーション
を上げてくと、引力効果を無に帰してしまう
ことができるものだ。
人間を地上に引き付け、留め置くのは、
この引力なのだから、引力が無効になれば、
人間の肉体はもともと物質であり、
物質それ自身には本来重さはないのであるから、
人間の身体は上にあがり、空中に浮かぶ
ことができる。
したがって水の上でも、地上と同様に歩くこと
ができる。
重量とは引力の及ぼす牽引の程度のことである。*2
*****************
*1~
この法則によって、エジプト、南米のピラミッド、
その他、世界各地に散見する巨石文化の巨石は、
太古(超古代)文明人たちによって、為されたと
考える人もいる。
太古の人類の歴史は 仮説によれば、数万年に
さかのぼるも言われる。
其の頃は、‘宇宙科学’を駆使した、文明が築き上げ
られていて、このような法則を駆使することは
難しい事ではなかったとみられる。
*2
James. Church ward “ムー大陸の子等“P.251
参考)
ヒマラヤ聖者の生活研究―自由自在への道 全5巻
S54年6月5日第五版 ベアード・T・スポールディング著
仲里誠吉訳 霞が関書房
Copyright : NPO Spontaneous Healing Therapy Japan: All Rights Reserved.