江戸川乱歩賞の受賞作の2作目に選んだのは、薬丸岳の「天使のナイフ」だ。
これも文句なく面白かった。何しろ、3日で読み終えてしまったのだ。
こんなに短い時間で読んだのは、久しぶりだ。
それでいて、ただ、面白いだけでなく、少年犯罪の贖罪と更生という重いテーマ
についても、しっかり書かれていた。
この前に読んだ「13階段」のところで、盛りだくさんすぎるくらいと書いたが、
こちらは、好対照に、どっしりと、少年犯罪に根付いた作品となった。
その分、スピード感が薄れそうなものだが、スピード感も失ってなかった。
特に後半は、めまぐるしいスピード感と意外性が押し寄せてくるが、
それが、崩壊しない範囲で、終息していく。
次の江戸川乱歩賞受賞作品を読むのが楽しみになってきた。
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