ミステリーな森の生活

洋書ミステリー、英語学習、洋画レビューなどから始めましたが、今は、種々雑多(山岳小説、落語など)です。

峠しぐれ(葉室麟)

2023年03月25日 | 時代劇はミステリー
葉室麟の「峠しぐれ」を読んでみた。 何を読んだらよいか迷ったときには、葉室麟の未読の作品を 選ぶことが多くなっている。 裏表紙には、真摯に生きる夫婦の姿が胸を打つ傑作時代小説と あるが、ちょっと、違和感があった。 峠の茶屋の夫婦の物語だ。 主人は、実は、あまり聞きなれない流派の剣の達人だ。 また、妻は、「峠の弁天様」と呼ばれる、お金のない旅人には、 タダで、茶や団子を提供してしまう心優しい美人なのだ。 いわくありげな茶屋に、ちょっとした事件が起こり、最初は、 まるで短編小説がつながっているかのような印象を持つ。 やがて、すべてが、つながって、一つの物語になるのだ。 今まで、読んだ葉室麟の作品と、ちょっと、違う感じを 持ったが、いつのまにか引き込まれていって、後半は、 一気に読み終えた。面白かった。

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