葉室麟の「峠しぐれ」を読んでみた。
何を読んだらよいか迷ったときには、葉室麟の未読の作品を
選ぶことが多くなっている。
裏表紙には、真摯に生きる夫婦の姿が胸を打つ傑作時代小説と
あるが、ちょっと、違和感があった。
峠の茶屋の夫婦の物語だ。
主人は、実は、あまり聞きなれない流派の剣の達人だ。
また、妻は、「峠の弁天様」と呼ばれる、お金のない旅人には、
タダで、茶や団子を提供してしまう心優しい美人なのだ。
いわくありげな茶屋に、ちょっとした事件が起こり、最初は、
まるで短編小説がつながっているかのような印象を持つ。
やがて、すべてが、つながって、一つの物語になるのだ。
今まで、読んだ葉室麟の作品と、ちょっと、違う感じを
持ったが、いつのまにか引き込まれていって、後半は、
一気に読み終えた。面白かった。
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