我が家の盆栽仕立ての、枝垂れ梅に、今年初めて、梅の実がつきました。
木には負担になるだろうけど…。可愛かったので、毎朝、眺めて、ひと月余り過ごしました。が、激しい雨の翌朝、枝から離れていたのを拾い上げました。
ティ・スプーンと同じサイズ。ふんわり甘い香りがします。昨夜、帰宅したら、キッチンにほのかに甘い香りがして、追熟したのが分かりました。(ニッコリ)
たった一粒の梅の実の存在感。
こんな梅の実が、たくさん実って、手仕事を経て、梅干しになって、何年も瓶で寝かせて、薬のように扱われていたのか…。
ちびの日に、庭先に広げられた、母の梅仕事の風景が、脳裏に浮かびました(微笑)。
生活の糧を作る、手間おおき手仕事であっても、香りや色の変化は、おそらく、心に優しい喜びも与えてくれたのだろう、と、想いを馳せました。
コロナ禍と言われるなか、何とか過ごしてきた一年余り。今までと大きく変わった生活の中で、「実り」とか「変わって欲しくない価値」とかを、考えている自分に気づく機会が、多くありました。
肯定だけではなく、足りない自分に、気づく時間でもあって(苦笑)。
せめて、この気づきを、この先の時間に活かしていきたいと思う夜更けです。忙しく動き出したら、忘れてしまいそうな淡い思い(笑)を、このblogに書き留めておきます。
コロナ禍が歴史の一部になる頃、自分の進化点の一つだったと、せめて肯定できるように、今日から歩いていきたいと思っています。 (20210609 未明に)
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