『梅便り聞きて探せば低き陽を受けて香りし苫屋の奥に』
『藪つばき魅せる森行く我が魂は蹄が踏みし土にこそ在れ』
『雪に紅移して負けじ藪椿夏の照り葉も光新たに』
『寒椿主張は堅し立ち姿凍えもせずに鮮やか清か』
梅便りを聞いたので 散歩の途中 梅の木を注意してみていたら見つけた
廃屋同然の小屋の脇に咲いていた
桜もそうだけど 満開よりも咲き始めのまばらな風情が自分にはいい
「苫屋か」と思ったとたん 「われは海の子」の一節が出てきた
それとともに 少年の頃読んだ漫画で唄っているシーンも思い出した
何の関連があるのか 記憶に残っていた理由はわからない