『水穴を覗きてみれば驚きぬベトナム戦の坑道もどき』
『水穴に丸太を詰めて流れ断ち森の浸食とまれと念じ』
『この躯体負いかね難し事多く山の作業は苦役で快楽』
『山にある百姓仕事こなすのみ願うことせず委ねることも』
光の射さない林床は水に好きなようにいたぶられていく
土地の古老の話では この一帯は「穴が沢」と言われていたとか それだけ穴が開きやすい土壌構造なんだろう
尾根を挟んで北側の斜面と沢は 今のところ以上に浸食孔が大きい
なすべきかなさざるべきか なんて台詞を気取っても何の役にも立たないのだ