トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

当観無常

2011-09-06 | 小父のお隣さん

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 庭の山椒が丸坊主に近い。部屋からも裸になった枝にアゲハの幼虫がいるのが見える。親蝶の産卵行動は毎日の様に見るし、さすがに背丈ほどの山椒もギブアップだ。それでも親蝶は僅かな枝先の小葉にも産卵してゆく。

 あろうことか見た目には緑の幼虫にさえ産卵体勢で寄るのだが、さすがに産卵はしない。そんな事だらけで裸同然でも幼虫のそれぞれの段階が見れる。立位が安定すればジックリと撮影もするのだが大転倒を起こしやすい体勢は避けたいから、そそくさと撮影してお仕舞いにする。

 それでも脚には蚊が群がってきて、結局は部屋に戻って「痒み止め」のお世話になる。立位をするとパンパンに腫れてしまう足首は掻いて傷つける訳にはいかないのだ。

 それはともかく、山椒は葉をすっかり食べつくされてしまうし、結果としてそこに住む幼虫も命を失うのだろうが、そこへ産卵し次代を託す母蝶も哀れだ。食草として山椒を植えた小生にもいくばくかの罪はあるのだろう。見ていて移してやれないこの身もストレスだが、人間世界にも現在進行形として周知の情景だ。