ヒグラシの遠く聞こえて白む空その日暮らして夕もヒグラシ
明けぬ空ヒグラシ騒ぐひとときも光にかわりただ静かなり
この夏は庭でセミ鳴く事なきて動けぬ我が身聞き耳たてる
庭の樹は鳴かぬセミのみ立ち寄りて枝葉をたたき飛び去るを見る