トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

*里を眺めて

2011-09-27 | 感じるままの回り道

          稲原に足跡おして夕の風

          風小僧稲穂の海を徒競走

          蝶を受け揺れるコスモス稲の波

          コスモスのまた咲きそろう土手の道

          出し昆布しゃぶって凌ぐ猛暑かな


本能とは言え

2011-09-27 | 小父のお隣さん

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 丸坊主になった庭の山椒が再萌芽してきた。そう思った翌日には体長30mmほどのアゲハの幼虫が現れ、枝から枝へと移動しながら一日ほどで食い尽くしてしまった。「また丸坊主か」と思いつつ2日3日経ったところにアゲハチョウが現れて産卵行動をしているではないか…。「馬鹿な蝶だ」と思っていたら、午後になって再度の産卵行動だ。

 ようやく全体重を加えられる患足を引きずりながら寄って見ると多くの卵を見出すことが出来た。こんなに産卵して「また飢え死にかよ!」と思ったものの警告する術はないし、蝶は蝶の世界の見方や考え方があるのだろう。でも「それにしても」である。

 食草として植栽した山椒だから丸坊主にされた恨みつらみは毛頭ないが、産卵樹となって、結果として多くの幼虫を餓死させている点は心痛むものがある。蛹にまでたどり着いた個体は確認できていないのだ。繁殖の機会を与えているのか、奪ってしまったのか判らなくなってくる。ハムレットの有名な台詞の気分である。

 それにしても母蝶は蜘蛛の巣をものともせず芽の近くを選んで卵を産み付けていく。たいしたものだ。