泥水地が再結氷したほど冷えた朝、フイールドの草地に氷塊が転がっている不思議な光景に出合った。
彗星の破片が落ちてきたのだろう、なんて時節柄考えたのだけれど、仕組みは至極単純だったのだ。
基盤になる発泡コンクリートの多孔質の破片、それも板状の物体が地表にあり、そこから吸い上げられた水分が凍結したのだ。これは掘り取ってみて判った。以前、瓦の破片に霜柱がてんこ盛りだったが、それと同じ毛細管現象による物であろう。
他愛がないけれど、初めて見るとびっくりする。