発酵学の権威、小泉博士のレシピで、酒粕と味噌の「香寿漬け」は重宝しているが、雨の続く日々、退屈しのぎに読み返した月刊誌の記事に着想を得て、「菌漬け」を作ってみた。
「えひめAI」は、知る人ぞ知る「菌活力エキス」なのだが、これを農事でなく家事に流用してみたのである。その作用から、味に貢献するとは考えなかったが、多量の菌生成物を摂取するには最適ではなかろうか、が小生の独断と偏見で得た結論だ。
材料の混合比は作成者により幅があったので、平均値を選び、解く水は「昆布出し汁」を使い、糖分は黒糖を使用しミネラルの含有量を上げた。これは菌類の活性を図るためだ。通常は保温し発効促進をするのだが、室温放置で低温発酵させた。効用狙いというより発酵を眺めるためである。
数日間の発酵が終わり、その液を「香寿漬け」の床に撹拌した。冷蔵庫にあったアスパラガスを埋めて3日、取り出して食べてみた。「えひめAI原液」を加えた反映は感じなかったけれど、自己満足には寄与した。
雨水も過ぎ、幼樹の植え込みをしなければならない日々が続くから、気分だけでも「菌パワー」を頂くことにする。ちなみに今回の床には、糀菌、酵母菌、乳酸菌、納豆菌などの共生関係で産出された有用成分がいっぱい詰まっているはず…。
「鰯の頭も信心から」とか、信じる者は救われる?!。