新調!と言ったところで実態はお古の寄せ集めなのだ。使い続けてきた胴突きは腐食が進み持ち手も外れてしまい使えなくなっている。これでは土固めが出来ず、当然の如く水域の保全作業は滞るのであった。「新調しなくては…」と思いつつも延び延びになってしまいこの日、ようやくマキの幹材と外れた取手を合わせようやく取り換える事が出来たのだった。
マキノキは杉やヒノキのように凹凸の少ないすっきりした外観をしておらず、チェーンソーで外観を修正してから取手を取り付けたのだ。縦寸法は旧来の物よりやや短めだけれど重さはそんなに変わっていない感触である。まあ、密度が異なるから当然と言えば当然なのだが、それが理由で杉材よりも腐朽が遅い感じがする。当座五年程度は使えるだろうが、これが朽ちる頃には小生の体力も朽ち気味になっているだろうし、何より隣り沢の取水升を掘り出せない以上はおっつけ断水となって水域は消滅するだろう。この復旧は喫緊の課題であるけれど孤爺の馬力では難しい作業になった。
だから胴突きを新調して水域の保全を進められるようにしたと言ったところで、一方では断水は必至の状況も続いているし「卵が先か⁉、鶏が先か⁉」とまあ、しょうもない立場でもありど突かれてもしょうもない・・・。と言ってみたところで姥捨て山に人はおらずど突かれる相手もおらず枯れ枝を脚に絡ませオットットーが落ちであるか、それとも胴突きの制御おぼつかず足に落とすか…そんなところかぁ・・・。話は飛ぶが急に寒くなって最低気温が一桁台になった。