トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

なんて事するんだぁ!

2021-09-13 | 小人閑居して憮然
 水見回りも通常の毎回巡回コースで間に合うとばかり信じて疑わなかったのだが、それでは危機管理が出来てはいないのを痛感した、いいえ、痛感させられたのだった。今回は二回目の非常事態で、それも犯罪者の底知れぬ執念を窺がい知ったのだ。

 最初の発見は運よくS先生が見つけ指摘されたので根付きはあったけれど繁殖までは至っていなかったから抜去は一回で完了したのだった。この時の犯行はアンチョコこいて道路から放り投げただけだったから発見しやすい位置にあったともいえる。今回はその時の場所の対角線、山際の普段は入り込まない区域に投入してあったから十二分過ぎるほどの悪意と執念を感じさせる確信犯であった。「この場所なら繁殖していても気付きはしまい!、根着きはする!」自分の行為の失敗を分析し成功させるための悪意と意思が如実に感じられる位置なのだ。

 小生も池の周りは一巡りすることはあるけれど、山側の空洞から土砂が流れ込んで埋め立てられていく様子を確認する程度の脚の運び場所だから数カ月に1回程度見回るに過ぎない。この「なんて事をするん者ぁ!」にはゴレンジャーからの鉄槌と市中引き回しの上、獄門の処罰が最適だろうと判断するも小生には捜査権も司法権も無い。もともと姥捨て山は無法地帯に近いのである。

 発見したのは悪名高い環境破壊植物「オオカナダモ」である。それも座布団1枚を超える面積にまで繁殖しており、地中に降ろした根は大変な数になる。長靴に水が入る深さまで繁殖していたから、構わず入り込んで水底への貫入根を指先で関知しながら抜き取ってみたものの、完全に抜去できたという保証は全く無いのだ。水中部分の茎でも一節残れば成長繁殖を開始できるし、泥中根だけでも発芽する可能性がある植物だから長期的に注意を払わなくてはならなくなった。

 オオカナダモにしてもアマゾンフロッグビットにしてもウシガエルにしても、このような環境破壊動植物を意図して投入していく輩の親の顔、子供の顔が見てみたい。ホントに腹が立つ。まあ、ホントにたたないのもあるのだが・・・。
 それはともかく、侵略者の魔の手に、手に負えなくなった暁には送水水系の維持管理を放棄し断水させ、後は元の葦っ原にリセットしなければならないと言うことも現実味を帯びてきた。腹をくくらねばならないだろう。それにしても、それにしてもである。盗掘者の対極にある投入者、こういう輩は地域生活、社会生活の中では何食わぬ顔でほくそ笑んでいるに違いない。コロナ禍の中での行動変貌を求められているにも関わらず、敢てリスクを冒す輩が多くなったように感じるのは「汗水流す」なんて事は「サイテー」の範疇に入ってしまったからなのだろうて。まあ、見本が永田では無理もないわい。

 テレビ番組を見ればどの局もどの局も朝から晩まで春夏秋冬「「お子ちゃま向けかい!」としか言いようのない言動で構成放映して来ると来た。世も末で影響されない訳が無い。

  

*今日の一苦

2021-09-13 | 温故痴新
                申すまい酒の異見を花の霊          寒王
               もう済まぬ酒の禁止で店の零      

               申すまいマスクの異見フェスの神      トロル

今日のエッ!品「玄米乳ヨーグルト入りのカステラ」

2021-09-13 | 何よりの楽しみ
 雨降りお憑きさん、家の中・・・連日だとトホホのホトトギス。玩具作りは粉塵が舞うし、日中から読書では眠くなるばかり・・・トホホも度を超すと暴走する。この日は脳味噌から追い払えずにいたカステラに挑戦したのだ。物の道理、生命の本質から言及しても老いは払えないのである。エントロピー増大は宇宙の真理なのであった。

 かくしてエントロピー増大に「千年杉に肥後守」で立ち向かうような事だと認識していても、爪楊枝しか身に着けていなくても戦うべき時は戦うのが大和男の武士たるものの矜持でもある。とかなんとか思った訳でも無いのだが「暇を持て余せば不善を為す」のは小人としては真っ当な傾向でもあるだろう。であるからカステラ作りで午後の一時を費やしてみたのだ。ステイホームにも協力できたし、夕食の主食がカステラだったという贅沢三昧もやったし、雨降りおつくりさんだったわい…。

 レシピはいつも通りネット情報から選ぶ。まあ、千差万別好き放題のレシピの公開に呆れるけれど、何を隠そう拙者だって目糞鼻糞の類なのであった。一応は全くの初心者・初体験という事で「これ!」と思うレシピをプリントして参考にする。もとよりレシピ通りの材料や分量などはいい加減のままで「悪い加減」よりはマシだろうと思うのが小生の持論だ。
 手順通り材料を揃えてからの作業なのだが、スタートの写真に入っていない材料がある。それは「玄米乳ヨーグルト」1カップと追加の強力粉100gである。これは「玄米乳ヨーグルト」を混入させたことで緩くなった生地を回復させるためだった。そのことでレシピ通りに用意した砂糖、卵、蜂蜜や牛乳まで増やさなかったので、これが失敗の一因になったのかもしれない。
 もう一つの要因は「泡立て不足」が大きいのだろう。泡立て器でメレンゲを作る時には右手首を酷使する。この作業で腕の筋肉に痛みが走るのだった。頑張ったけれど「矢尽き刀折れ」に近い。まあ、結果が「兵どもの夢の跡」となったのはけだし当然かも。

 焼き型が無いのでクッキー缶を流用。生地と缶の容量バランスが悪かったのも躓きだった。焼き時間はレシピ通りで焼き上がったから早速試食した。結果的に砂糖の分量割合が減ったので甘さが抑えられて香ばしさが増している。表面の焦げも香ばしくパリッッとした感じで増々好感度アップ。残念なのはザラメが無かった事なのだが、かえって焼き皮の風味と食味が邪魔されずに済んだ。

 総括すると「膨らみが悪かった」事に尽きる。外側はパリッと焼き上がり、中身はフックラシットリとはならなかったものの「蒸しパン」の食感に似て、これはこれで美味しかった。切って小皿に並べてみたものの「カステラ」には思えない。しかし砂糖の割合が減ったことで夕食の代用にはなったのだ。
 なぜ「玄米乳ヨーグルト」を使ったかと言うと、ヨーグルトとして酸味が無くて食べたくなかったからで消費が進まない。池のタナゴと二枚貝の給餌にも使ってみたけれど、一日スプーン2杯程度では目減りもしない。傷む前に使い切る算段のひとつだったのだ。これはこれでうまくいったと思える。

 でもなあ、あーあ、スイーツ爺さんに成り下がった感じで情けない・・・。なんとか気を取り直せば「男児、厨房には入らず」なんてのはセクハラですもんねぇ。でもねぇ、お袋には「男が台所に来るもんじゃない!」って怒られたこともあったが腹が減っていたからであって作りたかった訳では無いのだ。しかし、言われたことを「セクハラだ!」と思った事は一度たりともなかった。

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