
しかし良く見ると幼虫は殆どいなくなって蓋がされていた蛹室ももぬけの空なのだ。蟻も来ていたから「蟻が曳いたか⁉」とも思ったものの、いくら力持ちの蟻様でさそんな有様は出来るはずも無い。
シャーロックホームズのごとく、明智小五郎のごとく思案投げ首していたところにスズメバチが飛来して残っていた幼虫を引き出して肉団子に加工し始めたではないか。隣りを見ればジバチだろうか、やはり肉団子を作っている。その横では蟻様が失敬もしている。良く見つけるものだと感心した次第。



つらつら考えてみるに多様な種類の肉食系昆虫が生息しているという事は食物連鎖の面からみても健全な環境なのだと思いたい。まあ、つらつら考えなくても頭の上は年中ツヤツヤと艶やかであるしキイトトンボも山の神もツンツンしておる。肉が食えるのは平和なのである。