トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

今日のエッ!品「なんじゃもんじゃオカッキー」

2021-09-22 | 何よりの楽しみ
 先日、試作した玄米乳甘酒とサツマイモの餡。田舎饅頭に包んで食してみたものの改めて食べたいと言うほどの魅力は無し。で、500gも冷凍庫に残ってしまった。SDGsが言われている昨今では廃棄食品とするのでは逆行する。そこでない毛、いいえ無い知恵を絞りだして「クッキーにはなるだろう⁉」と台風接近前の蟄居憮然を解消するために立ち上がったのであった。ゴレンジャーならぬ「御膳者ー」である。

 もとより餡として作った材料をクッキーに改造する策など承知はしていないけれど、ネットに溢れる大同小異のレシピを眺めれば「多少のことなどどうでも良い」と喝破できる。そんな事からクッキー仕立てが第一案だったのだが500gもある餡をベースにクッキーを作るとなると一回では済まない。結局、一回で終了させたいので今まで作ってみたパンともケーキともカステラとも呼べない「なんじゃもんじゃ風」になってしまった。予定ではおかきのようにやや厚めでバリッと割って食するイメージだったのだが量が多くて一回では済まない。仕方なくカステラもどき、ロールケーキスポンジもどきのエッ!品になってしまった。

 ところがである。これが意外に美味しかったのだ。材料のほとんどが餡であった事もあり砂糖は加えず薄力粉とバター、卵を加えただけの代物である。本来ならば各々の材料を量って加えるべきなのだろうが、参考になるレシピもスイーツも存在しないのであって、今回は「固さ」だけを勘所として薄力粉で調整したのだった。
 焼き上がっての試食、砂糖を加えなかった事で「甘いお菓子」とはならず、その意味では口寂しい味わいなのだったものの、二口三口と食べ勧めていくうちに甘酒由来の甘味がホンワリと感じられてくる。口当たりも溶けるような感覚で玄米紛がベースのスイーツとは思えない。最初の一口目は「蜂蜜を掛けたい!」と一瞬は思ったものの、淡白な甘みである事から「糖分取り過ぎ」の心配は少なそうだった。原材料だった「甘酒とサツマイモの餡」の癖のある味を越えた味わい深い穏やかな一品となったのであった。これで苦心惨憺した餡を廃棄せず「美味しい一品」に仕上げた小生の技能、この職人技、見上げたものである。

 まあ、毎度の事なのだが「おかき」にも「クッキー」にもならないエッ!品になった。まあまあ、好く御似合いであろうぞ。

 卵とバターに加える ➡  ➡  ➡  焼き上がり

水面が明けばトンボもやってくる…

2021-09-22 | 水辺環境の保全
 泥水池1の除草、と言うより繁茂植物の抜去と言った方が正確だろう。春、初夏に続き3回目の抜去だ。しかし日照も気温も豊かなこの時期は繁茂のスピードがとても速く、一週遅らせれば見かけはガラッと変わってくる。今回もその結果、水面が見えないほどに繁茂させてしまったイネ科の植物、キシュウズズメノヒエだったかなんだか忘れはしたが良く分蘖するしランナーを長く伸ばす厄介な野草だ。

 四つ這い姿勢は腰に負担が大きいから四本鍬で摺動し根土を緩めて抜去する体勢が楽なのだが、これだと引っ掛かりだけなので抜け落ちてしまう機会が増える。結局は四つ這いになり泥中の根の広がりを確認し握りしめて抜去する事に戻ってしまう。毎年、繰り返しており、最後は手抜きしかない結論に至るのは重々承知なのであるけれど、吾輩は易きに流れたーい、のであった。つまりは横着したのでもあった。人生、そうそう達観など至る訳もない。

 何とか二日掛かりで抜去を終えた。水面が明いてくるたびに、全く姿の無かったトンボがやってくる。ほとんどはシオカラトンボとオオシオカラトンボなのだが、水面近くではクロイトトンボが結構飛翔している。オニヤンマも姿を見せたりするから、植生も大事だけれど水面を明ける事の大事さを改めて実感することになった。
 池の中の植物体は抜去し集積したものである。この後、鍬を打ち込み引きずって陸に上げる。泥付きなので流出部の埋め立て補修に回す。泥と植物体が半々程度なのだが長期的には土の埋め立てをしたように嵩高になってくれる。この方法を採用してからは「泥浚い」をしなくてもよくなったのだが、まあ、一長一短というところである。

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