トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

**秋の初めになりぬれば今年も半ばはすぎにけり

2023-08-09 | 温故痴新

        人も来ぬ熱暑の山は草いきれ作業はまさに火山針山                                                  

         人もなき空しき家は草枕旅にまさりて苦しかりけり           大伴旅人

 

        山青葉ウツギ花散る久々に花の絨毯踏みし入る山

         わが園に梅の花散るひさかたの天より雪の流れ来るかも       大伴旅人

 

        沼傍の草露崩し密やかに羽化すアカネを見るは眼福

         ぬばたまの夜霧の立ちておほほしく照れる月夜の見れば悲しさ  大伴坂上郎女

        

        夏の野の繁みに潜むキリギリス猛暑なるゆえ聴く音涼しき

         夏の野の繁みに咲ける姫百合の知らえぬ恋は苦しきものそ    大伴坂上郎女