トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

今日のトンボ「マルタンヤンマ初見」

2023-08-18 | 小父のお隣さん

 待ちかねていたマルタンヤンマを二つ池で視認できた。産卵に飛来したメスなので翅の褐色が目立つし体色も同様に見えるので小生が飛翔時でも確認できる数少ない種でもある。産卵にヨシの茎に止まった所を撮影しようと立ちんぼしていたのだが「よし!」と期待できる機会が来るとシオカラトンボのアタックが入り、それが数度に及ぶと嫌気がさしたのか上の池方面に上昇して去った。期待を込め追っかけしてみたが姿は無く視認だけの初見となった。次の初見で期待するのはギンヤンマだけれど、昨季に稲作を許したばっかりに環境破壊されてしまった結果で産卵は無かっただろうし今期も記録できないかもしれない。

 生物も植物も逞しい存在もあればデリケートな存在もある。それらを抱合しバランスの取れた環境創出は意外と難しい、というよりも手間を惜しんではならない作業なのが分かってきた。


**夕暮さまのさみだれにやまほととぎす名乗るなり

2023-08-18 | 温故痴新

        昨日といひ今日と流れて吉田川よしあしまにまに浮世なればや

         昨日といひ今日と暮してあすか川流れてはやき月日なりけり      泰道列樹 

 

        いといつも呆けし我が身やむばたまの昼夜ころもをあれ裏表

         いとせめて恋しき時はむばたまの夜の衣を返してぞ着る        小野小町 

 

        偽りの盛れる世ゆえにいかばかりめいるの言の葉滅入るなりけり

         偽りのなき世なりせばいかばかり人の言の葉うれしからまし       よみ人知らず

 

        人の親の心は闇にあらねども孫に祖父母は節操ありや

         人の親の心は闇にあらねども子を思ふ道に惑いぬるかな       藤原兼輔

 

        余を捨てて山に居る人山にても猶浮きときは打ち出の小槌

         世を捨てて山に入る人山にても猶憂き時はいづちゆくらむ      凡河内躬恒