トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

ぎょえー!

2019-08-16 | 何よりの楽しみ
 この日、朝から高温注意報が出ているし気温予報は34℃を伝えている。フイールド作業の草刈りは一段落しても泥浚いと畦や堤の嵩上げは目白押しでサンマを食べる余裕すらない。
 先週で貝を浮き上げ水槽に置いておく予定期間が過ぎていたし、この日は水槽の管理と貝の交換三巡目をそそくさと済ます気になった。

 二つある浮き上げ水槽のひとつはキャスターを付けて使っていたのを穴を埋めて転用していた。それが僅かだが水漏れするようになり水槽として使用するのは危ないと思い貝は隣の水槽に移していた。
 水量は半分ほどに減ってはいるけれど珪藻の養殖槽として使えるからと水を足した時だった。「魚影!」と瞬時に思ったのは底を黒い影が走ったからである。紛れ込んだモエビもいるしメダカである事も否定できないから掬い上げて確認しょうとしたが、これがなかなかすばしっこい。
 結局。水をかい出してネットで捕獲したら体長30mm程度で三匹いたのだ。

 観察水槽に入れ側面から見るとメダカではない。藻の採集地からシロハヤの稚魚も想定したけれど越冬している藻である。これで小生初のタナゴの稚魚を得た可能性が高まった。もう祝着至極である。産まれたのを見逃していたものの昨年のようにヤゴが入らなかったのは幸いだった。
 一方でタナゴ産卵環境は十分とは言えない。早春には産卵管を出した魚体はあったのだが梅雨前には消失している。産卵管の確認期間は今までで最短だったから産卵母貝は3週間毎に移動させていたものの稚魚は諦めていた今季だった。それが3匹とは言え確認できたのは嬉しい。
 浮揚水槽の二枚貝には給餌をしていたけれど稚魚は存在していないと思っていたので無給餌だった。よくぞ育っていたと思わざるを得ないのだが、これからはしっかりと給餌飼育する。

 池の環境を改善しようと栄養価の高いとあった荒木田土を投入したのが裏目になったようで水温が上昇するようになって濁ったままである。泥なのか微生物なのか判明せず、ともかくも一旦は底土の入れ替えが必要だと思いつつ「暑い盛りにやる・・・」との考えは稚魚の存在を期待し先送りせねばなるまい。
 この濁りのせいなのか不明なものの今季は二枚貝を次々と失って現在は正真正銘の2枚になってしまった。冗談にも程があるし笑えない。

 水温は29℃±辺りで推移しているから二枚貝には過酷な環境だろう。小生に出来るのは池の周囲に散水し地温を下げてやるくらいしかない。郷里から送ってもらったカラスガイ4年目にして全滅、池の泥中には越冬中に行方不明となった3枚があるはずと希望的観測をしてみたもののマツカサガイまで全滅では本当に情けない。マシジミは繁殖を続けているが大型の貝は世間の評価通り、飼育は難しいと思い知らされた。
 どちらにしても底土は全面撤去し投入土は泥水地の底土を用いてみるつもりだ。これなら濁りが常時発生などあり得ないと思っている。まあ、確信や根拠も無い非科学的心証だけなのだけれど、それにすら頼りたい気弱いおいら、気丈に生きる事は難しい・・・。

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