立ち姿のまま朽ちさせようと思っていた松の大木、結局は心変わりをして伐倒した。太くて短い幹だから通常の「受け口・追い口」での伐採では倒れてくれないだろうと読み、牽引器と楔で倒すことにした。
切断径86㎝もあったから、バーサイズ450mmのチェーンソーではぎりぎりの大きさだ。切り株は、別の用途を想定していたから、多少高めの切断高さにする。初めは単なる「お立ち台」程度に考えたのだが、太い幹が傍にあるから、半割にして組み合わせ「滑り台」を作る気になった。
縦挽きは、ベンチで「終了」した心算だったけれど、またしても移り気が出てしまった。里山保全活動の中では、倒木処理や間伐などチェーンソーを使用する機会はあるけれど、径86㎝の立ち木の切断は、そうそうあるものでは無い。得難い体験だった。