トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

林床に光を

2009-01-17 | 月例会

Sn3d0478

2009/1/17(土)

会員10名  体験参加大人3名、児童3名(2家族)

活動 9:30~13:00

午前:ヒサカキの除伐

中の谷1のコナラ林内3メートルほどのヒサカキが繁茂し日照遮断で林床植物が全滅している区域。人手があると作業もはかどることを実感する。見違えるようになった。

午後:例年通り、夕刻より有志新年会のため活動なし

昼食:年初めの活動と言うことで、餅入りの豚汁が振舞われた。寒い時期に暖かい食べ物はありがたい。児童達は椎茸狩りとお土産に竹ボラ。

1月の自主活動

延べ28人    杉・ヒノキ林の侵入竹除伐


寒い冬晴れ

2009-01-16 | 小父のお隣さん

Sn3d0476 『林床は川原となりて下萌えず』

『エビネ見ゆおお人知れず微笑まん』

『飛び立つに糞煌めかせメジロかな』

『ジョウビタキ寄りて尾を振る日向ぼこ』

今朝はよく冷えた 霜柱も今までで一番成長しただろう

作業のかかりは冷えていて指先が冷たい 皮手袋を使う気になれない

最初は軍手で作業開始 十時の一服に軍手に代えた

午後2時にもなると体感気温が下がった気がするこの頃だ


下萌えれば春

2009-01-15 | 小父のお隣さん

Sn3d0474『踏み込めば砂走りかな崩れゆく土無き面の立ち木も哀れ』

『林床は川原に落葉したるごと表土育つは我去ぬ先ぞ』

『下萌えは十三歳の時なれば土壌育つはまだ先の先』

『この森に幾年かけて穴穿つどの里山もかくやあらざむ』

光の入らなくなった森は表土が流れ浸食孔や溝が崩壊の序章を演じている

今 作業している面も例に漏れず表土は流失し土壌浸食が始まっている

竹切りでなく雑木林の手入れをしたいのだが 道理としてはこちらが先だ

切った竹を水平に置いて多少とも流出を緩和できればいいのだが

気休め気休めと言い聞かせて今日も終わった


故郷の味

2009-01-14 | 何よりの楽しみ

Sn3d0471 『さらしエゴ酢味噌に浸けて頂けば母の作りし懐かしき味』

『年越した緩き柿の実吸い付けば雪野で食べしあの日を思う』

『羽毛のみ落ちてる狩りの巧みさよ余す所無く頂きたるか』

季節風が強くて出かけるのを止めた昨日 思い立って「さらしエゴ」を作った

一晩冷蔵庫において固まり具合も上出来だ

味噌漬けが思い出の味で 半分は味噌漬け 半分は「柚子胡椒」で食べた

柚子胡椒もおいしかったが 醤油で溶かないで味噌で溶けば尚よかったか

故郷の味はさらしエゴ、笹団子、イガホウズキ、生姜味噌の焼きお握りだろうか

名古屋に居た頃 すし屋の主人が焼きお握りの話を聞いていて故郷を当てた事があった

 さて 山の中で時々 羽毛が散乱しているのに出会うことが有る

羽毛だけでそのほかの痕跡はほとんど残っていない

猛禽類なら樹上で食するのだろうが 哺乳類も捕獲しているだろうに

どこで食べるのかと いつも思う


北風吹きぬく寒い朝

2009-01-13 | 感じるままの回り道

『木枯らしの吹き渡る森眺むればウエーブのごと梢はたわみ』

『北風が野外ロックのフェステバル諸手なびかせ木々タップ踏む』

『季節風枯葉吹き上げ谷越せば葉吹雪となり我に舞い落つ』

『つむじ風枯葉かき寄せかき混ぜて握りて放つ我進む道』

昨日は昼ごろから風が強くなり 寒さがいっそうこたえて鼻水が止まらなかった

結局 午後は早々に退散となった

今日は昨日にも増して朝から風が強い こんな時は家にいる

庭にある餌さ台の蜜柑を交換すると 早速メジロが二羽やってきた

数日前から 一羽のメジロが網戸に摑まっては家の中を覗くようになった

何を考えているのか鳴き声も「ヒッヒッ」 と言うようなメジロとは思えない音を出す


孤軍奮闘水泡に帰す

2009-01-11 | 勢子、雨毒に侵されて呻く

Sn3d0430『分々と管刺し唸る甘管利』

『その昔渡しは駄賃いま渡利』

『改革は政令亡改関の乱』

『ひな壇はさらし首ゆえ思考なし』

願わくば孤立無援血気盛んから 笑顔の長期戦で戦って欲しいなあ

竹切りも一日十本でも十日で百本 けっこう片付くのが解りました


何処も同じ嘆きの積雪

2009-01-09 | 小人閑居して憮然

Sn3d0422 『年越しも鼻すすりたる下々は粥もすすれず質草も無し』

『七日を七草に伏し七夜目は七畳なれど粥得てうれし』

『天災は夢幻のこの身さえ政府起因の人災不可避』

『覇権ゆえ派遣切られた年の瀬の塗炭の民に権者半兵衛』

『講堂の鍵開けただけ国の策七草来ずにハイさようなら』

二つ玉低気圧の通過で お決まりの降雪

屋外は叶わず家で国会問答をみていた ほんとうに情けない 恥ずかしい

小学校の生徒会の方が感じるものがある


一番春見つけた

2009-01-08 | 小父のお隣さん

Sn3d0461『梅便り聞きて探せば低き陽を受けて香りし苫屋の奥に』

『藪つばき魅せる森行く我が魂は蹄が踏みし土にこそ在れ』

『雪に紅移して負けじ藪椿夏の照り葉も光新たに』

『寒椿主張は堅し立ち姿凍えもせずに鮮やか清か』

梅便りを聞いたので 散歩の途中 梅の木を注意してみていたら見つけた

廃屋同然の小屋の脇に咲いていた

桜もそうだけど 満開よりも咲き始めのまばらな風情が自分にはいい

「苫屋か」と思ったとたん 「われは海の子」の一節が出てきた

それとともに 少年の頃読んだ漫画で唄っているシーンも思い出した

何の関連があるのか 記憶に残っていた理由はわからない


竹切り翁の百姓仕事

2009-01-07 | 今日は真面目に

Sn3d0459 『尋ねれば竹に埋もれた森は言う磐弱なればもっと光を』

『なんとまあ森に入ればここかしこ百姓仕事ひきもきらずに』

『時折は筍探す人の来る高値狙いか気ぜわし人か』

『芋穴を踏み固めれば雨落ちて傷跡隠す優しき冷雨』

流感ならぬ「竹の猛威」とよく言われるが 密度の高いところは通るのも難儀だ

そんなところほど除伐した後はすっきりと明るくなり まるで別天地のよう

当初は倒す空間など無いから 元口にロープを掛けて曳き倒す

これが結構難儀な作業で 斜面であるが故に膝の負担が大きい

侵食溝は丸太を沈めて 進行しないようにしたりと 冬場でも汗びっしょりだ

客観的にはおばかの類だなあ


お世知から七臭

2009-01-06 | 勢子、雨毒に侵されて呻く

Sn3d0430『田作りを並べ替えたる再編成』

『総選挙お重の段の移し替え』

『選挙後も具材変わらずダシ加減』

『ほうどうや挨拶程度その仕出し』

『酷政は選挙に拠れど面同じ誤解偽員や後悔偽員』


花ばかりで頭痛なり

2009-01-05 | 性向有毒の翁なれば

Sn3d0449 『定め無きこの世に過酷定め絞め人切り捨てるこの世も晦日』

『手も打てず言葉が踊る新年は清浄無垢のめでたきばかり』

『みぞゆうの民の生業当て無きもハローと年金ハハ暢気だね』

『与野党に責負う器量無かりせど心血注ぐ自己の権益』

華々しく ぶち上げている面々が登場している新年だ 下々は具体策が欲しい

花も集まりすぎると 頭痛の種だ 水仙の香りで年末年始頭痛が続いた

片付けて香りが消えたら 嘘のように氷解

しかし 子供達がそれぞれ拠点に戻ったら 今度は気勢が上がらない

『那覇さくら松山梅の便りあり小寒なればわが地春みず』


小鳥可愛い中鳥嫌い

2009-01-03 | 小父のお隣さん

Sn3d0451 『寄る鳥も変わりて年も改まり群れ雀無く寂しき年始』

『時おいてメジロ訪ねてついばめば卑しヒヨドリ鳴いて払いぬ』

今シーズンは雀が姿を見せない 先日一羽見ただけだ

ふっくらと丸まった雀の群れが餌をついばむのは 見ていて楽しい

地味な色彩だが よく見ていると金襴緞子にも想える魅力がある

雀と言っても日本には四種類いると言われたが 自分は雀で差し支えない

シジュウガラも訪ねてこなくなった 白黒の配色は これまた地味だが美しい

パンダよりシャチの配色感覚がある

ヒヨドリがのさばっている 追い払って独り占めする了見を持っているのに警戒は怠らない

カーテンが動いても 飛び立ってしまう

しかし カーテンの隙間から一心に覗いている姿は どう見ても出歯亀か?


酔狂も依存性もあり

2009-01-02 | 今日は真面目に

Sn3d0456『年明ける光と空に誘われてそそと出かけし明けの二日に』

『眺むれば棚田に似たり竹の堰土留まらせ下萌えよ春』

『林床に光届けば下萌えて青葉茂らせ若木育てよ』

『今はまだ川原のごとき林床も来る春には萌えるか千草』


年の初めに

2009-01-01 | 今日は真面目に

Sn3d0447 『玉葉水初日宿せり柏打つ』

『初日注すこうべ垂れたり玉葉水』

初詣代わりにフイールドへ行く 稜線から遅い初日が谷田に届いた

林縁の葉玉から虹が目を射す これも若水の輝きには違いない

今年も安全に活動できますように

『元旦に御幣敷きたる谷田の霜』

『谷田の霜踏みて戯る独歩かな』

谷田はまだ日陰 墨絵のような色彩のままだ 凹凸陰影は御幣のようにも見える

切り株がプチプチのように思えて 聖域に踏み込んでしまった

いつまでたっても大人気ない 今年も罰当たりの一年だろうか