倒れゆく竹は凍てさを切り裂いて日差し運ぶや裸の大地
竹伐りの翁となりて今日もまたかぐや探して竹を伐るなり
弥生には竹無き跡に柿植える八年先は茫漠の果て
徐竹せし大地の枯葉掻き取りつ草よ萌えろよ木の実芽生えよ
浸食溝の修復を終え、昼を取っていたらジョウビタキが飛来した。この時期、メジロやジジュウカラと同様に一番身近によってくる小鳥だ。
お目当ては掘り返した新しい土の表面で、小生物など見出せなかったのに小鳥の目は良い。竹の支柱に止まっては掘り返した土の上に舞い降りる。エサになっている生物は見当もつかないけれど、繰り返し地上に降り、ついばんでいる事を見ていると、それなりに採餌できているのだろう。
背後の草むらにはカシラダカの群れが降りたが、こちらは保護色でまったく見分けがつかなくなった。ジョウビタキは単独で目立つ色彩、そのうえ見通しの良いところにいるけれど危険は少ないのだろうか…。少しは心配する小生なのだ。
棚田跡の浸食溝三裂の埋め戻しに着手した。お隣のグループの勢力範囲なのだが、安全や手入れ管理上「埋め戻ししましょう。」と伝えて了承は得ている。今まで着手しなかったのは、お隣さんの着手を待っていた事による。あくまで従属する立場だが、環境は面として捉えたい。
着手を確認して、土の凍結がなくなったのを機会に思い切った。溝の開口部の幅は6尺、深さ約4尺、長さは20尺余りになる。周囲に土が無いので、林道わきの崩壊土を一輪車で運んで埋土した。山土の中に礫が大量にある用土なのでスコップが入らない。唐鍬も跳ね返されてしまう。結局、ツルハシを持ち出さねばならなかった。
2溝埋め戻したところで用土が尽きて、一裂残ってしまった。そのままにはしておけないから、別のところから運搬するが、さて場所はどこから…。すべてが「手のひら」の中か「重箱」内で完結させねばならないから禿げ頭も悩む。でもこれ以上は進行しないから安心!。
昨年に土砂溜りを築いてから一回も土砂の掘り取りを行わなかったので、すっかり埋まってしまい土砂溜りの機能が消えてしまった。上澄み水を流下させていた水路にも土砂が流れ込み、水路の半分は泥地の有様だ。
これではカワニナやホタルの幼虫、ヤゴ、メダカなどの生息不適そのもので、凍結が緩んだのを機に泥浚いを実施した。掘り上げた泥の半分は、昨秋に付け加えたトンボ池からの放流路に入れる。単なる泥に見えるけれども、糸ミミズやヤゴなどの水生生物が含まれている。地上に積み上げてしまえば多くの生物を失うし、放流路に敷き詰めれば、新規に掘り上げて泥の蓄積が無い水底に、住処である泥土と生物を一挙に確保できる。
我ながら名案だと思うものの、名案の代償は腰痛が来る。スコップ作業は、今のところ腰に影響大の作業なのである。と思っても、やらなければ別の代償が来るし、背に腹は代えられない。「トホホ!」ではあるし自転車操業でもあるのだ…。
恵方巻甘納豆で歳の数
節分会鬼も悪寒の一夜かな
流感で鬼赤くなり青くなり
鬼も喰う豆怖くても歳の数
たんこぶは豆粒ほどの鬼のデコ
一夜明け立春大吉鬼笑い