GITANESすらポケットに入っていないのに。
それとは無関係に・・・。
大人になったら万年筆を使うものだ。
そう思い込んでいたのは、祖父や父が日常的に万年筆を使用していたからだろう。
それを見ながら育ったのだから、それには何の疑いもなかった。
ところがどっこい。
私は万年筆を1本も持っていないし、これから万年筆を使う姿も想像できない。
そもそもどこで使っていいかわからないし、使わなくても困るシーンが全く
ないからである。
なんちゃって万年筆なら毎日使っているが、それはボールペンでも一向に構わないような
使い方しかしていない。
祖父や父と私の間にどのような差があるのだろうかと考えると、
まず彼らの時代は「手書きしかなかった」という違いが大きい。
私が(我々が)カチャカチャとキーボードを打つ代わりに、彼らはせっせと
ペンを持って文字を書くしかなかった訳だ。
そしてもうひとつの最大の違いは、私が「字が下手」だ という点である。
そこがもう、悲しいほど違っている。
「汚い文字しか書けないのに万年筆なんか使うと笑われる」というコンプレックスが
最大の理由なのだ(自己分析によれば)。
こういう境遇になってしまってから振り返ると、やはり幼少のころからいろいろ
習い事の類をやっておけばよかったなあ と思わんでもない。
英会話、水泳、ピアノなどなどいろいろあるだろうが、
やはり真面目に習字・書道をやっておけばよかったのに と思う。
大人になったら万年筆を使うものだ。
もう私は大人を通り越してしまうような年齢に近づいていく。
いつかはお気に入りの万年筆を所有するときが来るのだろうか?
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