GITANESが吸えない場所では宴会をやらなかった。
それとは無関係に・・・。
カンジ
というのは幹事のことだ。
幹事でももっと出世すると「幹事長」になる人も
いるだろうが、幹事長というとどういう訳か
私はオザワという人を思い起こす。
しかし今日はオザワイチローは関係ない。
あまり仕事上では「幹事」という職と縁がないので
まあ宴会の世話係程度しか連想しない。
勤め人なので、各種宴会は付き物である。
そして、宴会となると「幹事」は要る。
どういう人物が幹事に任命されるかと言うと、
●それなりに若いかキャリアが浅い
●それなりに気が利く
●どちらかというと男性
という条件を備える者だ。
どこの組織でも同じだろう。
少々気が利くから何度も幹事を経験し、
その経験で幹事スキルがますます上がっていく
ということもある。
こういう「本来の業務外の役務」によって、知らない間に
多少なりとも仕事の進め方や人間関係の調整を覚えて
いく・という考え方を全否定できるものではない。
ナンセンスとも言い切れないのだ。
幹事や世話係をまったく経験せずに過ごしてきた男も
存在する。
気が利かないか、あるいは他に(同期などに)幹事にうってつけ
のヤツがいて、いつもそっちが幹事に任命されるので
結果的にその役目がまわってこない。
いる。確かに存在する。
黙々と食べるばかりで、自分の飲み物の注文も幹事任せ、
脱いだ履物を揃えることもなく、精算業務を手伝うこともない。
で、そういう人物は
なぜか仕事上でもそういう人物である。偶然かもしれないが。
いや、幹事をうまくこなせることなど、別に何の手柄でもないし、
それが無上の勲章でもない。
どちらかというと、どうでもいいことである。
しかし、どうしてお前はいつも「ゲスト」的な顔で
宴会に参加しているのだ?
と首を傾げたくなる人間は、大体仕事上でもアレなのだ。
いや、偶然だろうけど。
幹事ができるかできないかなど、どうでもいいのだが、
どうでもいいことぐらいはできなければ、お前はどうでもいい人間だと
どうでもいいヤツからレッテルを貼られる恐れがあるのだ、どうでもいいけど。
食ってばかりいないで、何か手伝いなさい。
10年以上前。
職場の直属の上司に
「会社からお金が出るから、ちょっとみんなで食事会(宴会)やろうよ。
お前、ちょっと手配してよ」
と言われた。
酒癖も(金払いも)悪い上司だし、同じ席で飲み食いはしたくない。
酒を一滴も飲まない私としては当然行きたくない。
ただ、「行きません」とはなかなか言えないので、できることなら
宴会自体がなければよかったのだが、どうしても「やりたい」と言う。
酒が好きなのだ。会社の金で飲みたかったのだろう。
どうやら参加からは逃れられないようだった。それならばせめて
幹事などやりたくない。
「私、酒も飲みませんので、そういう店も知らないんです。できたら
お酒や店に詳しいほかの人に幹事をやってもらえませんか?」
とその上司に申し出たのだが、
「そんなに深く考えることはないよ。ほら、どこでもいいんだよ。
任せるよ。ね?ね?どこでもいいんだからさあ・・・」
とネチネチと2日ほど言われ続けた。
おお、そうかい。じゃあ文句言うなよ
ということで、会社近くのカプリチョーザを予約して
そこで食事ということにした。
「なんでスパゲティなんだよお」
と、彼はとても怒り、私以外の人間にグチグチ言い続けていた。
ネチネチ怒りの粘り具合が半端じゃなかった。
「なんでしょう?どこでもいいんじゃなかったんですか?」
次の日になってもネチネチ怒りが収まっていなかったので
そう尋ねたら、
「それでもお前さあ、スパゲティってことはないだろうが。
夜の宴会だよ?スパゲッティってことはないでしょうよ。
酒もないしさあ・・・。」
「ビールもワインもあったでしょ?」
「でもさあ、やっぱり普通はさあ」
「これでわかったでしょ?私にやらせるとこうなります。
次もこうなります。」
宴会が嫌いな同僚や早く帰りたかった仲間たちには絶賛された。
それから随分時間が経過したが、
幹事職はまわってこない。
※ちなみにそれから数年後、その上司は不本意な形で退職された。
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