GITANESの写真も、もちろん飾っている。
それとは無関係に・・・。
私の家には、少なくともリビングや寝室の目立つ場所
にカレンダーがない。
別に不自由しないからそれでいい。
カレンダーを貼らない理由は、なかなか気に入るカレンダー
とめぐり合わないからである。
あれでもないこれでもない と決めかねているうちに
一年が過ぎてしまう。
一年が過ぎてしまっては、カレンダーの意味はなくなってしまうのである。
書斎は別にして、リビングに絵や写真を飾りたいのだが
それも迷っているうちに数年過ぎてしまった。
そう簡単に、白い壁に釘や鋲を打ちたくないもんだから
どうしても慎重になってしまう。
その代わり、すっかり壊れてしまった時計がひとつ
壁にかかっている。
どう壊れているかというと、現在時刻にかすりもしない
時間を指し示しており、急に進んだりしばらく止まったり
を繰り返す という壊れ方である。
デザインが気に入っているから、それはもうオブジェとして
割り切って壁に掛かったままにしている。
そういう具合で一向に困らないのが我ながら不思議である。
夏が終わると、来年のカレンダーの計画が仕事上でも持ち上がり、
「ああ、そんな季節か・・・」と、自宅用のカレンダーに
ついても思い出す。
ただもう、カレンダーを飾ることはこの先もずっとないような
気はしている。
その代わり、絵を飾る可能性はあるのだが、問題は
「他人が描いた絵など飾ってたまるか」という私の性格だ。
そのくせ私が描く絵ときたら、
「象が出勤のためスーツを着ようとしているところを
背中から描いたもの」
なんてものばかりだから、これを飾ろうとしようものなら
関係者一同から猛烈なバッシングを受けることは間違いない。
中学の頃の美術の先生からも
「お前の絵は、まあなんと言うか、お前の死後数十年経ってから
真価が認められる可能性はゼロではない。」
とまことに複雑な褒められ方をしたぐらいだ。
白い壁が気に入っているから、
そのままでいいか。
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