GITANESの火の点いた方に進んで左折。
それとは無関係に・・・。
「ファックスの点検にこれからうかがってもいいでしょうか?」
という電話が事務所に入った。
保守点検契約内でのサービスで、隔月ぐらいの頻度でやってくるようだ。
私「はいはい、いいですよ。」
F「ではこれから伺います。」
その電話から10分後、また着電。
F「ところで、場所はどこでしょう?」
私「え、いつも来てくれてる所ですよ?」
F「あ、先月までとは担当が代わりました。」
引き継ぎぐらいやっておけばいいのに。
私「ああ、そうですか。」
F「商店街に向かっていけばいいんでしょうか?」
私「あなたがどこにいるかわからないので・・・」
F「あ、正面にK信用金庫があります。ここから商店街に向かったらいいですか?」
私「K信用金庫の正面だったら、筋がひとつ違うので・・・どう説明したら早いかなあ・・・」
F「パチンコ屋も見えますねえ・・・」
私「え、パチンコ屋が見えるんなら、そこは信用金庫の前じゃなくて信用金庫の裏ですよ?」
F「あ。でも正面に信用金庫があるんでねえ・・・」
私「そりゃあ誰だって自分から見たら、自分の前は正面ですわな・・・」
F「はあ、信用金庫が正面にありますからねえ・・・」
私「あなたの正面にある景色は信用金庫の裏口ですね。」
F「ああ、なるほど。そういうことですね。で、商店街の方へ向かったらいいですか?」
私「そこから見たら、どっちへ進んでも商店街です。」
F「あら、そう言われれば・・・」
私「北に進んでください。地図で言うと上へ。」
F「それぐらいわかりますよ。」
私「とにかく北に進んで、商店街にさしかかったら右の角にウチの店舗があります。
その西側向かいに事務所です。事務所はわかりにくいかも知れませんが、店舗はわかりやすいです。
だから店舗がまず目印です。その西側向かいに事務所。そこにファックスがありますよ。」
F「なるほど、商店街の右の角ね?わかりました。そこへ行きます。」
私「いやいや、そこは店舗で、その西側向かいに事務所でそこにファックスがあるんですよ。」
F「ええと、今私の正面に信用金庫の裏口があるので、商店街の方へ向かって角にあるんですよね?」
私「あなたは今信用金庫の裏口に立っているんだが、それは気にしないでください。
北に向かって進んでください。数十メートルです。その右側の角に店舗があります。わかりやすく店名が書かれてますので」
F「はい、そこへ行けばいいんですよね、では」
私「まだ説明は続くんですよ。右手に店舗があります。左手に事務所があります。ファックスはそこです。」
F「ああ、はいはい。それでは伺いますー。」
それからまた10分後に彼はやってきて、2分の点検を済ませて帰って行った。
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