GITANESの価格は家計に重くのしかかる。
それとは無関係に・・・。
コンビニから百貨店、クリーニング屋から歯医者、
社会で普通に生活していると、数え切れないほどの
店(や施設)と関わり合いを持つ。
それぞれの施設のサービスなどはさておき、
そこに集う客層の内で、もっとも質が悪いのは書店の客ではないか
と考えることが多い。
今日は数冊の本について、ネットでチェックしてから近くの書店へ。
4タイトルの書籍が目当てなのだが、そのどれもが見当たらない。
そもそも作家別(あ行)の棚の前に、35~40歳の女性が陣取り、
バッグを平積みの本の上に置き、立ち読みしていた。
運の悪いことに、探している本の作者のうち 3冊はあ行だった。
「あ行前の女」はあろうことか、「女性自身」を立ち読みしていた。
女性自身を立ち読みすることをとやかく言うのではない。
「女性自身」を立ち読みするときは、「女性自身」が置かれている棚の前で
立ち読みすればいいではないか。何をカモフラージュしているのだ?
この「あ行の女」は、あ行をナメているのだ、多分。
「あ行の女」を撤去する方法がないまま、いずれ彼女も女性自身を
読み終えるだろうと、「な行」へ移動。
しかしそこには目当ての書籍はなかった。
きちんと調べなかったが、ひょっとして文庫か?
と思い、文庫コーナーへ。
狭い通路に座りこんで、ファンタジー系文庫を一心不乱に読みふける
女の子をなんとか踏まないように 目当ての本を探したが、
やはり文庫化はされていないようだ。
数人の大きい笑い声が突然店内に響く。
70歳を超えていると思われる男女5名のグループだ。
経済誌・マネー雑誌をみんなで読みながら、大声で話をしている。
各自荷物はそれぞれ思い思いの書架、平棚の上に置いている。
このサイトでも、もう4回ほど書いたことがあるが、
マネー雑誌を買う金を惜しむ奴が、投資に成功するとはどうしても思えない。
作家別「あ行」の棚前へ戻る。
幸い「あ行の女」は「女性自身」を読み終えたようで、もう既に「あ行」前にいな
かった。
平台に目当ての本のうちの1冊があった。
やはり「あ行の女」がバッグを置いていた下にあったのだ。
他の本はどうやら置いてないようだ。
それらをあきらめ、レジへ。
レジの前にはさっきの70歳オーバーグループの男性。
お、何か買ったようだ。
しかしこの男性、小銭が数円足りないらしい。
「おーい!!」
店内の全員が振り向くほどの大声で誰かを呼ぶ。
「はーい。」多分女房だと思われる70歳オーバーの女性が、
これも店内全員どころか、隣近所の人々も全員振り返るほどの声で返事をした。
「小銭もってないか?!」
「いくら?!」
「1億円!」
彼のひざに向って伸びていこうとするローキックを辛うじて抑制し、
「敬老敬老敬老敬老・・・」と念仏を唱えた。
1冊の本を買うだけで こうも疲れるのか・・・。
店を出ようとしたら、出入り口自動ドアが開いた状態になっていた。
なぜなら、ドアの真ん中に「あ行の女」あらため、「出入り口の女」が
そこに停止したまま携帯電話で話をしていたのである。
「あ行の女」である限り、「あ行」に用がない人には害はないが、
「出入り口の女」になってしまうと、従業員、来店客、出入り業者全員の敵である。
帰ったらアマゾンでの買い物の仕方をチェックしよう・・・。
そう決心しつつ、ハイキックを自制しながら
呆然と傍らの地図コーナーを見ていた。
革ツナギを着てヘルメットを持ったライダーが、
地図を熱心にチェックしていた。
買えよ・・・。
| Trackback ( 0 )
|