GITANESを嗜好すると気が長くなる。
それとは無関係に・・・。
ここに書斎についての記載頻度が多いのは、何を隠そう
私が書斎フェチだからである。
それがどうした文句があるか という心境でいつも書いている
のでご容赦願いたい。
パチっと壁のスイッチをいれると、むき出しの蛍光灯が光る。
そうだ、イニシャルコスト節減で最も安い照明器具が天井にへばりついている。
偽物のLCソファに座り棚を眺めるのが日課になっている。
書斎でじっくり腰を落ち着けて本を読むということは滅多にない。
立ち読みが止まらなくなることはしばしばあるが。
現在の住まいに引っ越してくる際に本の山を随分処分したので
手持ちは1500冊ぐらいにはなった。
ちょっとは広くなった書斎の棚にはあと1500ぐらいは増やせそうなので
気が楽なような、重いような、不思議な感覚を日々味わっている。
インチキLCソファに座るときは歯ブラシ片手だったりアイスコーヒーのグラスを
持っていたりなぜか着替えしながらということが多い。
インチキすぎて、座ると「バリバリバリッ」と大きな音を立てるソファが
結構気に入っている。
棚に並ぶ背表紙を眺めていると、
「あの本があそこに並んでいるのはおかしい」と、本を移動させる。
そうすると、「じゃあこれがこっちにあるのはおかしい」ということになり
それも移動させる。
「これがこっちならこの一列全部おかしい」と、大規模なレイアウト変更が始まる。
またあるときは、
「あ、もうこの本は二度と開くことはないだろう。整理の山(処分待ちのために
積み上がった本の山)へ移そうか」と思い立ち、
「あれが整理の山行きなら、これもそうだなあ。」
「あれとあれがそうなら、これもそうだけど、でもこれは棚に並んでいた方がいいに決まっている」
「じゃあ、とりあえず全部戻そうか・・・。」で、元あった場所に本は返される。
背後には未読コーナーがある。
文字通り「まだ読んでいない本の場所」である。
かなり減ってきた結果、100冊ぐらいにはなっている。
『本屋とアマゾンがストライキを起こしても、しばらくはいけるぞ!』
という心の余裕は必要なものだ。
一冊を抜き取り読み始める。
ところが、お気に入りのソファはなにしろインチキLCだからすぐに疲れる。
仕方なくリビングへ移動。リビングにはそれなりソファが待ち構えている。
それに寝そべってゴローンと転がり、さあ読もう。
読み進める。
ちょっと疲れてくるので休止。
はじめからはさまっている紙製のしおりを挟みなおす。
このしおりが見当たらないときは、そのへんにあるものを適当に挟む。
ハンカチの場合もあるし、新聞紙の時もある。座布団を挟んだ時もあった。
ビスケットを挟んだ時は、さすがにあとで大惨事になったので
それ以来活用していない。
再び読み始めるが、また疲れる。姿勢が悪いのだろう。
ポイッ、と本が傷まないように放り出す。
目をつぶってウトウトする。
何かの拍子で目が覚めると、またすぐに続きを読む。
何度かこれを繰り返すと、もう陽は完全に沈んでいる。
犬の散歩に出かける。
帰宅して、夕飯の準備を手伝うかどうか3秒ほど迷った結果、
ソファに座って本を読むことを選択する。許せ家人よ。
さあ、読もう。
キッチンからいい匂いが漂ってくる。カレーだ。
読書どころではない。
あ、そういえばあのカレーの本があったはずだ。
書斎に戻る。
目当ての本が見つかったので、インチキソファに座ってパラパラページをめくる。
晩飯のカレーが気になって仕方ない。
やむなくカレーの本を閉じて書斎を出た。
というような平凡な日常を送っております。
毎度ありがとう。
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