第２３４１話「シェーバー」

GITANESの味はモデルチェンジしなさそう。
それとは無関係に・・・。

シェーバーを買い替えた。
昔電気髭剃りと親父たちは呼んでいた
シェーバーだ。その頃の電気髭剃りは
もちろん一枚刃が当たり前で、当たり前すぎて
一枚刃という言葉もなかったほどだ。
これは第一次世界大戦当時には第一次世界大戦
という言葉がなかったのと同じである。

そんなことはどうでもいい。
つい先日まで三枚刃のシェーバーを使っていた。
たまに替え刃を購入し交換しながら使っていたが
シェーバーの替え刃というのは結構高い。
もう思い切って本体ごと買い替えようという
気になった。

で、今は六枚刃が最新式だった。
六枚刃。
三枚刃であるだけでも、ヘッド部分は大きく
幅も広かったが、これが六枚刃になるという
ことだ。倍だ。
もうヘッド部分が正方形に近くなってきた。
将来は八枚刃・なんてエスカレートするんだ
ろうか。
そうなると長辺と短辺が逆転した長方形
になってしまう。
エスカレートするのが人間だ、もっともっと
刃の数が多くなるとしまいには算盤大の
シェーバーを肌にあてがう時代になるのか。
いや人間というものはエスカレートするものだ。
ウクライナ情勢を見れば強ち間違いでもあるまい。


で、手元にやってきた六枚刃のシェーバーだが
音がうるさいうるさい。
ケルヒャーの高圧洗浄機を顔の横で作動
させているような感じである。
体感音量でいうとそれ以上だ。だって
顔（耳）に近いからなあ。


買ってしまったのだから使うしかない。

私は就寝時には無音が好きなので
耳栓を挿入して寝る。
シェーバーを使うときは耳栓をしたまま
にすればいいのだ。

と安直に考えていたが、ふと頭に過ったのは
「骨伝導・・・」
という言葉だった。
耳など塞いでも無意味なのではないか。

結局、慣れるしかないのである。
巨大なシェーバーにも巨大な音にも。

第２３４１話「地下だと思えばいい」

GITANESが吸いたくてたまらない部屋。
それとは無関係に・・・。

私の書斎というのは名ばかりで、設計士さんに
言わせると「書庫」だとのこと。
なぜならば「窓」がないからだ。

窓をつけるとなると、壁面が少し減る。
それでは収納できる冊数が減ってしまう。
また、日差しで表紙もやけるだろう。
だから窓など要らない　と主張したのは他でもない
私自身である。

それなのに、
本を読んでふと目線を窓にやると、十分な緑が
あってそこに見慣れない鳥が休憩していて、

などという想像をしてしまい、
「どうして窓を作らなかったのだ！」と
やや本気で後悔する始末である。
また、書庫の照明なんでどうでもいいや、と、
裸の蛍光灯が二本あるばかりで、どう見ても
冷遇されている部署の基地みたいになっている。

そこで考えたのが
「そうか、ここは地下なのだと思い込めばいい」
という方法である。
地下ならば窓は必然的にない。意味もない。
もぐらの巣を横から見ても仕方ない（興味はある）。
だからここは地下なのだ。
裸の蛍光灯も地下には相応しいではないか。

と思うようにしているが、たまに鳥のさえずりだけ
聞こえてきたりして、
「どうして地下に鳥がいるのだ、ああ結局ここは
地下じゃないのだ！」という当たり前の結論に
行き着いて、ああ今の時間は何だったのだ、
ただの無駄だった！

という感想を得るに至るが、
そもそも人生に無駄は必要不可欠なのであり
万事問題ないのである。

第２３４０話「復帰」

GITANESを休止するきっかけになったのは
風邪だった。
それとは無関係に・・・。

Cオミクロンから復活した知人がいる。
SGCとも縁が深い人物だ。
彼が言うには、少なくともオミクロンに
ついては
「まあ、私の症状の場合はインフルエンザと
同じようなものでしたね」とのことだった。

そうか、いやそうだったとしても
インフルエンザに感染して発症するあの辛さ
だから大丈夫　なんてことにはならない。
ただの風邪すらイヤなものだ。
だから個人でできる感染対策を全うするしか
ないのだろう。

コロナ騒ぎが本格化した頃から、寝る時も
マスクを着けて寝る。
最初は違和感があったが、３日もすれば慣れる
ものだ。
夏は確かに暑いのだが、エアコンつけっぱなし
でも咽喉の乾燥はしにくいし、なかなかいい。
加湿器を寝室に置いたこともあるが、給水タイプ
だから毎日面倒くさい。マスクを着けるだけで
喉をそれなりに守れるならばそれでいい。
私の風邪はいつも「喉と鼻の奥の違和感」から
始まるからである。

とにかく、なんとかこんな感じでコロナを
避け続けているのだが、そうしている間に
症状をぐっと抑えるクスリが完成しないものか
と心待ちにしている。

第２３３９話「波」

GITANESは読書の最高の供。
それとは無関係に・・・。

読書に関係するアプリが多種存在し、
そのうちのひとつを利用している。
蔵書管理というほど大袈裟な使い方では
ないし、使うこと自体も面倒なのだが
ダブり買い阻止のためにはやむを得ない。

当然読書記録として利用もするが
例えば「今月はこれだけ読んでいる」
「先月はこれだけ読んだ」というような集計
もしてくれる。
それによると１月には１３冊読んでいるのに
今月は今のところ１冊しか読んでいないとのことだ。
２０２１年は一年間で８８冊だったそうだから
一か月平均で７冊少々。
そのペースと比較しても今月は明らかに
読むスピードが遅い。
母の死去で数日「それどころではない」的な
時間帯もあったが、冷静に考えると
「それどころではないこともない」ような
気もするし、要するに『波』というかムラが
あるのだろう。
確かに、通夜のとき一人で夜伽する必要があり
そのときのためにと、葬儀会場にも本を
持ち込んでいたが、さすがにまったく進まなかった。
人夫々だろうけど、少なくとも私にとっては
「本は頭の中がアイドリング状態に近いときに
読むもの」であるようだ。

読書は進まないが、欲しい本はどんどん増えている。
某通販サイトの「欲しいものリスト」は
３７冊まで膨らんでいる。
金額合計60,680円。

無理です。

第２３３８話「内線」

GITANESは不味いがクセになる。
それとは無関係に・・・。

今日は内線電話がよくかかる日だ。

某１「○○社さんからお試し・無料でアレを
置かせてほしいとの申し出があったので
あそこに置いておりますので。」
私「任せます」

今日は内線が多い日だ。

某２「なにやら株式会社○○というところから
今電話が入っていて、××に関することらしい
んですけど・・・」
私「それを僕に言われても・・・。」

今日は内線が多い日だ。

某３「○○社さんが来られてますがそちらへ
案内すればいいですか。納品だとのことですが。」
私「受け取ってくれればいいんですけどね」

今日は内線の多い日だ。
もうかかってこないことを祈る。

第２３３７話「短感」

GITANESが短いから短感。
それとは無関係に・・・。

引用
」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
IT Media
ドンキの“NHK受信料を支払わなくていいテレビ”、
売り切れ店舗続出　2月中旬から再販へ
初回生産分6000台が完売

　ディスカウントストア「ドン・キホーテ」を運営する
パン・パシフィック・インターナショナルホールディングスは
2月10日、2021年12月に発売した「ネット動画専用
スマートTV」を2月中旬に再販すると明らかにした。
同社は初回生産分6000台を各店舗で販売していたが、
売り切れになる店舗が続出。6000台の追加生産に
踏み切っていた。

「ネット動画専用スマートTV」
　同製品はテレビと称しながら、テレビの視聴機能を
外した、ネット動画の視聴に特化した製品。AndroidOSを
搭載し、米アマゾンが提供する「Fire TV Stick」や米グーグル
の「Chromecast」といった外部機器なしで、「YouTube」
「Netflix」「Amazon Prime Video」などのネット動画を
視聴できる。

　同製品はテレビチューナーを搭載しておらず、
放送法64条が規定する「NHKの放送を受信することが
できる受信設備」にも該当しない。このため、NHK受信料の
支払い義務が発生しない点も大きな特徴だ。

後略
」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」

そうか、いわゆるテレビじゃないんだな。
そういえば父が自宅でまさに亡くなった数時間後
NHKがやってきた。
引っ越してすぐだったからやってきたのだろう。
うちは真面目に受信料を払っていたので
そう告げればそれで終わりだったのだろうが
なにしろ２時間ほど前に父が亡くなり、いわば
亡くなりたてのホヤホヤだったものだから
私の精神状態も普通ではなかった。
「あ、私の父ですね。直接尋ねていただきたいが
どうだろうか。先ほど息を引き取りましてね。
まだ温かいかも知れない。まあどうぞ上がってください」
というと、光速で去って行った。
懐かしい思い出だ。

引用
」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
日刊ゲンダイdigital

オミクロン株「重症化スピード」は最速！第5波の3倍、
発症から「3日以内」で悪化の調査結果を紐解く


前略

　ところが、検査もお寒い状況だ。東京の検査数は
1月29日の2万9000件から減少し、足元は2万5000件
前後と低迷している。

　増大する検査需要に検査が追い付かず、
基礎疾患がある高齢者もなかなか検査を受けられ
ない事態だ。“早期悪化”が特徴の第6波で、発見・
治療が遅れれば、さらに死者が増えても
おかしくない。

　厚労省もこの先の「コロナ死ラッシュ」を覚悟
しているようだ。7日付で「オミクロン株の感染流行
に対応した広域火葬計画の整備について」と
題した事務連絡を自治体に送付。多数の死者が
発生し、火葬が追いつかない事態に備え、
体制整備を呼び掛けている。

　ネット上では〈#火葬でなく検査と医療を〉
が登場。〈軽症、軽症って言ってるのに火葬の話？〉
〈検査拡充をせず、火葬の準備とは〉
〈火葬計画だけ先手〉などの声が上がっている。

　これ以上、死者を出さない努力をすべきだ。

」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」

ネットでは
「葬儀場・火葬場がいっぱい。数か月待たされる」
なんてデマが飛び交っていた。
１０日前に母を亡くした私が言うのだから
それなりの信ぴょう性があると思うが、
葬儀屋さんはガラガラだったのが真実だ。
火葬場については、たしかにいちばん都合のいい
時間帯は空きがなかったが、その前後はいくらでも
空いていた。
あんなデマを飛ばして何が愉しいのかと思ったが、
いや、そういう奴はそういうのが愉しいのだろうなあ。


引用
」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
NHK
テレビ朝日 亀山社長が辞任 業務と関連ない出張など
経費精算

テレビ朝日は、亀山慶二社長が業務との関連がない
出張や、その際行った会食やゴルフなどの費用を
会社の経費として精算していたことが確認された
などとして、10日付けで代表取締役社長を辞任
したことを明らかにしました。

テレビ朝日によりますと、亀山慶二社長（63）は、
担当していたスポーツイベントへの出席や営業活動
のため、会社の経費で国内各地に出張していました
が、出張の一部や、その際行った会食やゴルフなど
の費用も含め、業務との関連がないにもかかわらず
あるかのように装い、およそ60万円を経費として
精算していたことが確認されたということです。

また、▽スポーツ局長との意思疎通を十分行わず
局内に混乱を招いたほか、▽社長として不適切で、
業務の遂行に支障をきたすおそれのある行為が確認
されたとしていて、10日の取締役会で、亀山社長
からの辞任の申し出を受理したということです。
中略

亀山社長は「職責を全うできず、大変なご迷惑を
おかけしたことをお詫び申し上げます」と話して
いるということです。

後略
」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
「職責を全うできず」という謝罪なのだ。
決して
「ルール違反を犯してごめんなさい」
ではない。

引用
」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
朝日新聞

コロナで症状悪化しても119番控えて　大阪市、
高齢者施設に通知

　大阪市消防局が、高齢者施設で療養する新型コロナ
患者の症状が悪化した場合、すぐに119番通報するのは
控えるよう、市内の施設に通知していたことがわかった。
市消防局によると、こうした通知は初めて。

　市消防局は今月4日、市福祉局を通じて高齢者福祉
施設宛てにメールで送った通知で「高齢者施設からの
救急要請に、施設の医師、看護師等による観察や
酸素投与等必要な処置が施されている状況でも、
保健所を介さず直接119番通報されている事案が
見受けられる」と指摘。相談先として区の保健福祉
センターや、市保健所の自宅療養者向け窓口を
紹介している。

　府内では今月に入り、連日1万人超の感染が確認され、
軽症中等症病床の使用率は7日に100%を超えるなど
医療提供体制が急激に逼迫（ひっぱく）している。
市消防局によると、1月31日～2月6日の「救急搬送
困難事案」は552件にのぼり、うち22件は待機時間
が6時間以上に及んだという。

　施設関係者からは「救急に電話するなという趣旨
ではないか」との声が上がる。市消防局は「119番
してはいけないということではない。救急隊が
到着してもすぐに病院に搬送できず、保健所を通じて
入院先を調整する必要がある。長時間、病院の
ベッドが空くのを待つような状況になっている」
と説明。「救急車が逼迫する中、多くの人を搬送
につなげる必要がある」と理解を求めた。

」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」

なるほど。
タイトルを読んだだけでは
「コロナではもう救急車を呼ぶなよ」としか読めない
が、
「（ルール通りに？）保健所を介してくれ」
「受け入れ先を確保するのに数時間、救急車内
で待たせるわけにはいかんから。」
というような理由もあるのか。確かに。
でも、自分や家族が死にそうになっていると
感じたら、とにかく１１９してしまうよな。


引用
」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
エンガジェット

ソニー、40万円の最高峰ウォークマンNW-WM1ZM2
/ WM1AM2発表。5年ぶり大幅刷新
Android化で各社ストリーミングアプリ対応

ソニーがウォークマンの最高峰モデルNW-WM1
シリーズを5年ぶりに刷新しました。
新製品は無酸素銅＋金メッキ筐体など、音質のため
こだわりを尽くした最上位モデルNW-WM1ZM2が
市場想定価格 税込約40万円。アルミ筐体で一部の
内部素材やストレージ容量が異なるNW-WM1AM2
が約16万円。

後略
」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
４０万。ウォークマンが４０万・・・。

４０万のソレで聴いても、松崎しげる・愛のメモリー
は、松崎しげる・愛のメモリーなのに。

第２３３６話「役所」

GITANESはもちろん禁止なのだが。
それとは無関係に・・・。

という訳で、母死去後の届け出のため
市役所へ。
年金事務所、銀行、市役所、別の市役所と
届け出行脚を考えると眩暈がする思いだが
始めなければ終わらない。
とにかく最初は市役所なのだ。

私がまだ若かった頃からは比べ物に
ならないほど、お役所の対応は親切だ。
なんだか、行くたびにどんどん親切・迅速
になっているような気がする。
もちろん順番待ちには時間を取られるし
届け出の用紙記入が延々と続くのだが
親切な対応であればそれらもかなり
心情的に割り引かれる。

そういえば１５年ほど前に父が亡くなり、
母の代理で市役所へ行った時は
「これは１番窓口へ行ってください」
「いやここじゃない。これは８番窓口へどうぞ。」
「いやいやこれは１番ですよ、あっちへ。」
「だからこれは８番なんです」
と窓口ラリーに巻き込まれたので
８番窓口の人に
「あなたちょっと１番へ行って
１番と８番でホントはどっちなのか
直接やり取りしてくれる？
それで結果は電話しておいで。」
と言い残して市役所を後にしたことは
あったが、そういう感じもなかった。
こういう時期だからどうかはわからんが
来庁者は少なかったので待ち時間は
ほぼなかった。
それなのに届出・手続き合計で
２時間はかかった。

名前と住所、電話番号と続柄を書きまくった。
こんなペンしかないのか！と思うほど
文字を書きにくいボールペンと悪戦苦闘もした。
平成３０年度分の、何かしらの還付金があり
面倒くさいから申請を放棄していたのだが
それも役所に記録が残っていて
「そういうのも残っていますので、せっかく
ですから今日申請しましょう」とわざわざ
言ってくれた（でも色々書きまくったが）。
いやあありがとう。

次の年金事務所では
どんなことが待ち受けているのだろうか。

第２３３５話「セーター」

GITANESの匂いがしないセーターは
味気ない。
それとは無関係に・・・。

経緯は忘れてしまったが、高校を卒業した後
「俺はセーターを着ない」と決心してしまい
それからずっと、本当にセーターを着ずに
過ごしていた。
セーター着用再開はそれから数十年後の
最近になってからである。
今では秋から春先まで、週に５回はセーター
を着ている。
厚手のセーターは苦手なので、薄手のセーター
いわゆるハイゲージのセーターを好んで着る。
本当に薄くて、分厚い皮膚みたいなものだ。
タートル３枚とVネックが６枚ほどをランダムに
着る。
ほぼVネックセーターだろうか。これが最も
リラックスできるスタイルでもある。


それで、
セーターはセーターだと思っている。
ニット
という呼称がなんだかイヤなのだ。
それだけの話。

まあ、「カットソー」なんて言葉よりは
マシなんだけど。

第２３３４話「訂正」

GITANESはジターヌだ
なんてイチイチ訂正しない。
それとは無関係に・・・。

タイトルに第****話という整理のための
通し番号を入れ始めたのに、ある時点から
その番号が間違っていることがわかったので
訂正した。

また、たまに過去の記事を削除することも
あるので、すべての記事の数と通し番号が
必ずしも一致しない。
それほど雑な作業だとご了承いただいている
と思っております。

つい先日もこんなことがあった。
「ごめんください」
「はいはい？」

後略

第２３３３話「手書き派」

GITANESのイラストは手で描いたんだろうか。
それとは無関係に・・・。

私は完全に手書き派である。
先日も買いたように、日記は手書き。
たまに送るような手紙も手書き。
そこまでは多くの人と同じだろうが、
関係する部署の日々の数字も手書きで
記録している。
バックアップとしてエクセル入力して
パソコンに保存はしているが
それこそ保存のためと、かなり前の
記録を確認するためである。

直近の様子を確認する際、
いちいちPCでファイルを開く
という作業が面倒でたまらない。
いやもっと便利な活用方法があるんだろうが
それも面倒くさい。
「ノートをパッと開く」という方法に
取って代わるようなものは今のところない。

スケジュールも完全に手書き派である。
これは手帳フェチという嗜好が完全に
そうさせている。
問題は、自分の書く文字が汚い
という点だ。
必要があって、手帳に電話番号を書き留め
たりするが、数字が汚くて読みにくい。
電話をかけてみると、まったく縁のない
ところへかかったりするから
アテにならない。

なのに手書き派である。
すぐ開いてすぐ書いて、そしてすぐ
閉じられる手書き派である。
突然の停電にも強さを発揮する手書き派である。

そういえば冬の電力不足が懸念されていた
と思うのだが、どこへ行ったのだ？

第２３３２話「巨大眼鏡拭き」

GITANESのサイズもいろいろおかしい。
それとは無関係に・・・。

このブログにはたびたび登場するネタ
がある。
年末になったら
「年末年始のあいさつまわりは迷惑」
というネタを毎年書いているし、
その他にもいろいろあると思う。

その中に
「どうして眼鏡屋でくれる眼鏡拭き
（布）はどうしてあんなに小さいのか」
というテーマについても何度か書いている。
今回とうとう、アマゾンで理想の眼鏡拭き
と出会えた。
４０センチ角の柔らかい布製。
以前もアマゾンで同じように大判眼鏡拭き
を買ったことがあったが、これはサイズこそ
それなりではあったが素材に問題があり、
眼鏡を拭くたびにイライラするという
代物だった。

今回買ったクロスはやや厚みのある布製で、
柔らかく非常になめらかだから
レンズやフレームを拭きやすい。
眼鏡屋で貰えるタダのクロスの４倍の
面積がある。
これなのだ、欲しいのは。
これで長年の眼鏡拭き問題は解決した。
長い戦いだった。

次の戦いは
「風呂掃除・流すだけ」系の洗剤は
決して「流すだけ」では完了しない問題
についての戦いが始まるのだ。

第２３３１話「レモンの木」

GITANESを線香代わりに。
それとは無関係に・・・。

今日玄関わきに、
少し大きめの植木鉢に
小さいレモンの苗を植えた。
先週買ったままになっていた
小さい苗である。



月曜日の早朝、病院から電話があった。
母が入院している病院からである。
「先週の、あの症状になっています。
すぐ病院まで来られますか？」
「はい、すぐ向かいます」

一旦電話を切ったが１０分後に
今度は医師から電話があった。
「死亡確認をさせていただいてよろしいでしょうか」
「はい。」

満８６歳だから、もう大往生の部類だろう。
親父には１４年前に先立たれ、それからすぐ
調子を悪くした。
痩せていって亡くなった親父の姿が
頭から離れず、
「早くあの姿を忘れたい」ばかり母は
言っていた。
おそらくちゃんと忘れられただろう。
それと引き換えに、そのほかのこともすべて
忘れてしまった。
失語症、認知症。そんなにいろいろ忘れなくても
いいのに。


自宅での生活が無理になり、施設に入所した。
身体の調子が悪くなると、系列の病院に入院し
また復帰して　を繰り返した。
ここ２年はコロナのせいで面会の許可が
おりなくなった。オンラインで姿を見られる
と施設は言うが、失語して
また身動きできない姿をオンラインで見て
何がどうなるというのか。

数年ぶりに家に帰ってきた母は
一晩自室で寝たあと、葬儀場
そして斎場へ運ばれた。
遺骨になり帰ってきた。

そばには１４年前に亡くなった親父の遺骨
がまだ置いてある。
これは母が
「お父さん一人で納骨しないで。
私が死ぬまでここで待っていて。」と、
まだ言葉を発することができる頃に
幾度かリクエストしたことだ。

骨にはなったが、ついに二人はそろった。
親父の遺影がどうもいつも寂しそうに
見えたのは、すぐそばに母の姿がなかった
からだ。
遺影も並んだ。
私から見ると、二人が並んでいる光景は
思わず微笑んでしまうほど自然で普通で、
あるべき姿だった。


もうずいぶん前から、私は
精神的にももう自立しているつもりに
なっていた。
しかし。

ポケットの奥のほうに手を突っ込んだ時、
おや？なんだこれ？
と取り出してみたら、結構前にねじ込んだ
カイロが丸まっていた。というような。
なんだ、どうもほんのり　ぼんやり
温かかったのはこれのせいか・
というような。
たとえ言葉を失っていても、
はっきりとした反応がなくても、
病室を訪れた私に笑いかけることもなく
しかしどうも私の姿を目で追っている
ようなそぶりしか見せなくても
そのような母でも、この世に存在する
というだけで、ほんのり温かかった
のではないか。

いや、カイロはいずれ冷たくなるだけで
そこは違うか。
故人は
思い出すだけでぼんやり温かいという
感覚はずっと続くだろう。


明るい母だった。

今日、小さいレモンの苗を植えた。
いずれ明るい実が生ると思う。