GITANESはきっぱり不味いから信頼できる。
それとは無関係に・・・。
新聞紙の購読をやめてからもう随分経つ。
というよりも実家を出てから新聞紙を定期購読したことがない。
それで困ることはほぼない。
たまに上司に「あの記事読んだか?」と訊かれ「新聞読まないので」
と答えなければならないのが気まずいだけだった。
新聞紙から情報を得ることをやめただけで、ネットでは読んでいた。
それで足りていたし現時点でもそれで充分なのである。
朝はスマホのニュースアプリからニュースを読むし、会社では
パソコンでチェックする。情報量は新聞紙時代よりもかえって
多いぐらいだ。
スマホのニュースアプリは無料のものを利用しているから、当然ながら
いろいろな広告が入る。バナー広告もあれば、記事風になっていて
小さく(広告)と記されているものもある。
いずれにしても興味がなければ触らなければいい。
ところが。
ここ最近、本当に「触れたかどうか自分でもわからない」のに
広告が立ち上がることが多くなった。毎日二度三度発生する。
多分触ったのだろう。それでなければおかしいからだ。
産毛の一本程度、指先にくっついていたホコリが少し
触ったのだろう。
即座に広告を消し、表示された広告の商品は絶対に買うまいと
固く心に誓いながら本来のニュースに戻る。
どういう訳か、同じバナーに対して同じ失敗は繰り返さないようだ。
自分が細心の注意を払ったわけではなく、急にタッチの感度が
悪くなったというか。
タッチの強度まであっち側(広告側)の設定でコントロールできる
ものなんだろうか。よくわからないからとにかく触らない方がいい。
タッチしたところで何かの課金が始まる訳ではないだろうが
とにかく時間の無駄なのだ。
また、興味のある記事からさらに進んでいくと完全な「広告ページ」
にたどり着くケースも多い。
そしてその広告を消すための「バッテンマーク」がぱっと見た目では
わからないことも多い。わざとだろう。絶対に表示された商品や
サービスは買うまいとまた固く心に誓って、それでもなんとか×を
見つけ出し進む。
場合によっては×マークが小さすぎて、×をタップしたつもりが
それよりも広範囲をタップした結果になってしまい、
「あ、あなた今タップしましたよね?じゃあ広告どうぞ!」
ということも毎日毎日経験する。
こういうことが続いていると、「ネットというものは本当に油断ならない
ものだ」というイメージが強く残る。
兵庫県知事のゴタゴタについては情報の真偽がわかりにくい
のでSGCは何も書けない。でもなにやら「既存メディア」と
「ネットの情報」の対立 という図式にもなっているようだ。
マスメディアは「ネットの情報など玉石混淆どころかほぼウソだ」
と言いたいようで、ネットからは「お前らもね」と反撃されている
様子が見受けられる。
「愚民どもがネットに騙されやがって」とテレビ側は言いたくなる
のだろう。
しかし現在、ネットで情報を得る人たちも実はかなり進化していて
「この嘘はどれぐらいの嘘なのだろうか」と測りながら情報に触れて
いるのではないだろうか。
それとともに、「この新聞あのテレビは最初からあのように誘導
したいんだろうなあ」と、またマスメディアによる情報にも
100%の信頼など寄せることがないスタンスの人も増えている。
ネットで情報を発信する場合、やばいとおもったらすぐに消せる
(実際はどこかに残るのだが)し、シレっと修正するのも容易だ。
だから嘘もホントも調子が軽い と思われがちであって、事実
その通りなんだろう。
ところが、大新聞のweb版記事がひっそり修正されるなんてことも
日常茶飯事である。この場合はネットの情報なのか、マスメディア
情報なんだろうか。
個人の発信情報の信ぴょう性など最初から検証は容易ではないし
そんなものそもそも誰も信じていない。しかしテレビ新聞週刊誌
を疑うメディアとしては、個人発信のニュース、つぶやき、動画
は非常に有効に作用する。選挙期間中という限られた時間内なら
何者かによって堅牢に作られた像は、意外にひっくり返されて
しまうということがわかった。それがこの知事選だろう。
というようなことを言いたかったのではなかった。
産毛一本触れただけで「あ!触ったね!今触ったよね!」と
嬉々として立ち上がるバナー広告を見るたび、「また引っかかった!
やっぱりネットなんてユーザーを騙す気満々じゃねえか!」と
毎日憤りながら、それでもやっぱりテレビのニュースもまったく
見ないし新聞も読まないのが現在の自分である。
だって無料だもの。嘘や騙しが入っていて当然なのだ。