GITANESのお伴。
それとは無関係に・・・。
読了・鳥獣戯画のすべて
まともに小学校・中学校に通っていれば
最低でも耳にしたことがある書物。
それの解説本。
誤解されがちだが、鳥獣戯画は擬人化された
動物だけ登場する訳ではない。人間も出てくる。
また、鳥羽僧正が描いたとも思われているが
全部がそうではないどころか、一部描いたどうかさえ
わからないそうだ。
そしてそもそも巻物は甲乙丙丁の4種類あり
それぞれ描かれた時期も違うとのことだ。
自分が持つ最大の疑問は「擬人化された動物と
擬人化されない動物が併存するのはなぜか」
という点である。
もちろん鳥獣戯画にもその説明などまったくないし、
「そういう世界だ。ただ受け入れろ」というスタンス
であって、受け入れる者はより楽しめる
ということになっているのだろう。
だからグーフィーは喋るしプルートは喋らないのも
「そういうもの」だし、しまじろうに関わる動物達
は擬人化されている世界だが食料となっている動物
もいるし、というとジャングル大帝も同様の世界観
だろうし、とにかく「そういうもの」なんだろう。
それらの矛盾は既に鳥獣戯画により、つまり800年前
にもう提示され、「そんなもん、無理に説明しねえよ。」
と即座に解決されたことなのだろう。
というようなことがなくても愉しい。
すべてのマンガ・アニメの先祖なんじゃないか。
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