年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

8月末築地市場外のセミ

2008年08月31日 | 築地市場にて
8月末築地市場の外
 朝日新聞の木々に子孫を残そうとして。アブラセミ・ヒグラシセミ・ミンミンセミがいっせいにワメイテイていてここ数日の雨天続きを気にせず、小うるさい。予定していた来年の休市日の発表もなくいたって静か。海外の人達の夏休みも終わるだろうからひと時落ち着くだろう。秋は値上げの秋となるので仕事は大変。
 九月の中頃になればもう正月用品の商談となるのだが今の景気から落ち着いたものになるだろう。
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梅干の虫害除去の新技術

2008年08月30日 | 趣味としての漬物
梅干の虫害除去の新技術
近年、和歌山県産の梅干からアカマダラケシキスイ幼虫が発見され、消費者の苦情が増加してきました。この原因は産地収穫時に従来の人手によらず完熟した梅の自然落下を地面に4mmのネットを敷き収穫する方法をとったとき幼虫の混入被害が発生しています。梅干は健康食品のイメージが強く農薬等の薬剤を極力少なくしたこともありました。
 和歌山県果樹試験場は次のような農薬等の使用せず、中害を防ぐ画期的技術を発見しました。
1 傾斜地の地面に4mmのネットを敷き、地面より10cm浮かして、幼虫の寄生を防止する。
2 幼虫が侵入した梅果実は個別に水浸浸処理すると10分以内に8割の幼虫が果実から離脱し、30分では全部の幼虫が離脱しました。
3 多数の梅果実を処理する場合は果実が重なり合うため離脱時間がかかりますが概ね一時間で全ての幼虫が離脱します。
4 水浸漬による梅果実への影響は一時間ほどでは殆ど問題ありません。

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築地市場の店舗移動

2008年08月29日 | 築地市場にて
築地市場の店舗移動
どうやら豊洲新市場の汚染問題で何年か移転が延長になるため、水産仲卸800店舗の移動の検討会が出来たと言う。目標年次は2年後とのことだが前回店舗移動が豊洲に移る前の最後の店舗移動と言う触れ込みで水産仲卸がかなり金額で設備投資をした。移転の延長戦の先行きがめどがつかない以上現在の店舗位置に不満のある人たちは過去4年に一度の店舗移動の話を持ち出して店舗移動を迫るだろう。とにかく来年10月のオリンピック開催地が決まるまでもたもたするだろう。仮にオリンピック招致に負けたら店舗移動は即実施となるしかない。汚染除去工事の見通しが立たない以上公平論から移動実施論が優位となるだろう。
 築地市場情報誌の記者の話だと今日だけでも何社からの水産仲卸業者から問い合わせがあったという。どうやら衆議院の解散情報と同じで築地もそろそろ情報戦に入ったようで、設備の更新時期は判断を誤ると大損害となる。

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強運石原都知事

2008年08月28日 | 築地市場にて
強運石原都知事
8月27日午後0時半頃築地市場青果別館の二階角の外壁が崩壊して落下した。下を通る冷蔵庫のパイプを損傷し、コンクリートの塊は2個に分かれた。一個の大きさは厚さ7x20センチ重さはそれぞれ10キロくらいあったでしょう。
 築地市場は27日は休市のため人通りも少なく、被害はパイプ損傷のみ通常開市日なら昼時で落下した部分の人通りが多く、被害者が出るのは必至と思われます。このままだと築地市場に見学する外国人に被害が出るのは時間の問題で老朽化の問題を都議会はどうするのでしょうか。人が死ななければいけないのでしょうか。

築地市場の施設管理の責任は都知事にあります。
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来年の休市日

2008年08月27日 | 築地市場にて
来年の休市日
通常なら遅くとも盆明け早々に来年度の休市の日程が発表されるのだがまだない。市場の人手が足りなく、休市の日を世間並みにしなければ若い人が市場に来なくなり外国人労働者となれば食文化を継承する商品を見分ける力がなくなる。マグロなどは10年の経験を要すると言う。
 しかし24時間年中無休営業の店は休んでは市場外の業者を利用して市場からは仕入れることが少なくなる。時代の流れとはいえ今の築地ではどうしようもないことでこのことは築地市場の人は皆知っているのだが不景気は移転の不安で何も進まない。
ここ数年年間の開市日は274日から273日であるがどのような割り振りとなるのだろうか。このままでいれば築地で働いている若い労働者は経営者の関係者か中国人となるだろう。誰も好んで安い給料で午前2時から働かない。高い給料は仲卸の経営を圧迫し半分近くの水産仲卸は経常赤字という。
中国人の働き者は次第に魚を見分ける力が付いて羽田が国際化すれば朝せりした魚が夕方には上海のすし屋のネタになることも考えられる。バブル時築地市場からグアム島に野菜と魚が飛行機で運ばれていた。グアムではどんな理由かべたら漬が好まれていた。今は昔の話。
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午前零時半起床

2008年08月26日 | 築地市場にて
午前零時半起床
午前一時出勤、既に築地はフル活動寸前で場内駐車場までゆっくり進む。築地川に出来た仮設通路が一方通行の出路となって渋滞が緩和されたがこの仮設通路が長い間完成しても年末の混雑時しか使用されなかった。その理由として噂であるが中央区の妨害で仮設通路建設時の使用条件に年末年始しか開放されなかった。工事用の通路のため。そのためしばしば中の荷卸が延びて退場する車と入場する車で混乱していた。安定した輸送が出来ないため次第に大手の人たちが築地を避けるようになって今の状態になったとも言える。今ごろ中央区が出て行くなといっても過去の仕打ちで顧客は戻らない。
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21日は漬物の日

2008年08月25日 | 趣味としての漬物
21日は漬物の日
漬物祖神・萱津神社(愛知県名古屋市)今年も盛大に(香の物大祭)が8月21日に茄子・大根・瓜等を漬け込む神事が行われた。萱津神社が漬物の祖神になった由来は神社に農耕の神が祀られていて。村民が献上する野から採れた野菜と海から採れる塩が偶然混じりあい芳香な漬物が出来上がったことから始まる。『神の物』だと感動した村民は『香の物』と命名熱田神宮に奉納し、萱津神社は漬物祖神とあがめられるようになったと言う。
 この大祭が8月21日に行われるので漬物業界は毎月21日を『つけものの日』としている。
通常『香の物』という言葉の解説と萱津神社はちょっと異なる。
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オレオレ詐欺とお友達

2008年08月24日 | 宅老のグチ
オレオレ詐欺とお友達
都内のあるところの老女に若い男から電話がかかってきて思わず『xxか』と叫んだため,その若い男はxxという孫に成りすました。しかし老女は貯金がなく若い男の期待に反して彼の口座にお金を振り込ませることは出来なかった。老女は直ぐ近所に住んでいる孫に連絡してニセの孫とわかった。何日かして再び孫の名前を名乗ってサギ男から老女に電話がかかってきた。しかし老女はニセ孫と知りつつ会話を楽しんだ。孫が頻繁に電話をかけてこないのでどうやら寂しさを紛らわすためニセ孫と会話を楽しんでいると言う嘘のような本当のお話。この話を訪れた銀行の人に話したらびっくりしていた。
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べったら市の準備

2008年08月23日 | べったら市
べったら市の準備
そろそろ10月19日・20日のべったら市の準備が始まったようで、保存会の方から宝田神社の史料をいただきました。
 この市は年の市の性格を持っていて年末年始の儀式を行うための道具と食品を扱う自然発生的に出来た市で史料から見ると日本橋本町通りの市で夷講(エビスコウ)の市としてありました。1月と10月に夷講があったのですが関東では1月はさびれ10月20日の夷講が残りました。従って宝田神社のほうが椙森神社より本町通りに近く明治の時期には多くの参拝者がありました。
 あまりにも小さな神社は昔から有名で今でも貸し駐車場のほうが広く見えます。夜店の数も昔と違って数が少なくなり祭りの雰囲気が減りましたが都心で開催される漬物の名前の付いている市が今年もあります。
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野菜価格の安さの分析 2

2008年08月22日 | 築地市場にて
21日朝日新聞の記事によると
『野菜の卸売価格が7月から大幅に下落し、平年より2~3割安い状態が続いている。野菜の価格は豊作で下落することが多いが、今回の供給量はほぼ平年並み。農林水産省は需要の落ち込みが原因とみているが。
 JAや農水省、大手スーパーの担当者は、原因について(1)原油や食糧価格の上昇で、消費者が生活防衛のため外食を減らしている(2)ガソリン高で、車でいく郊外量販店での買い物が減っている(3)猛暑で、持つのがつらい重い野菜が敬遠されている(4)猛暑で野菜自体の消費が減っている、など複数の要因が絡んでいると推測する。』
しかし、野菜の価格の低迷には今年の事情もある。今年は天候に夏野菜に関しては6月以前と変わって非常に恵まれて品質も良い。
 更にまだ統計にははっきりと表れないが団塊の世代が定年となり趣味として栽培した野菜は過剰生産されたものは贈答品となり、送られた友人等の野菜消費は一般スーパーからの購入を控えさせる。天候に恵まれるときは野菜初心者でもかなりの品質の野菜が収穫できる。従ってこのような状況を調べるのには種苗の売上傾向を調査しないと野菜の需用減と言うことにはならないだろう。
昔、旧盆の時期に故郷に帰った人の土産で野菜が売れないと言っていた八百屋さんが有った事を今ふと思い出した。同じ生活防衛でも解釈が異なる。ベランダ菜園でも皆がやればそれなりの数字となる。

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今年の夏野菜の安い傾向の分析

2008年08月21日 | 築地市場にて
今年の夏野菜の安い傾向の分析
8月20日の記事から
野菜、平年より2割安=「原因特定できない」と農水省 野菜価格が7月中旬以降、平年より2割程度安い状態が続いている。消費者には朗報といえるが、出荷量は平年並みで、過剰というわけではない。農水省も価格下落の原因を特定できず、首をかしげている。
7月11日から野菜の価格が急落しましたが漬物関係からみると白菜は過去二~三年高かったため産地と直接契約が進んだため市場経由の白菜を仕入れるほど今年は需要が増えず、白菜相場が低迷したのでしょう。キュウリとかナス等は漬物原料として他の野菜と違ってわりとしっかりしていたように思えます。問題はレタスとかキャベツですがやはりパン等の小麦の値上げで御飯食に消費者の指向が向っていて、まだレタス等を使う御飯食用の料理がないので生産量が増えなくとも、消費が減っていているのではないのでしょうか。

農林水産省は新しい御飯食用の野菜の用途を探さないと需要がサプリメントに行く気がします。
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ターレーのアクセルは親指

2008年08月20日 | 築地市場にて
ターレーのアクセルは親指
築地市場の中を自由に走りまくっている小型の自動車はターレーと呼んでいますがそのアクセルは親指で押します。全速で走っても自転車には追い抜かれますがかなり体感的には早い感じがします。全速で広い場内を走行すると親指が疲れます。水曜日は休市が多いので開市の日は比較的空いていて爆走できます。あの行列のできる大和寿司や寿司大の通路さえフルスルットル走行できる時間帯があります。
慣れている人は手のひらでアクセルの輪を押しているようですが携帯片手でタバコを吹かしながら走行する芸当をする人は少なくなりました。
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隋録三遊亭円朝 藤浦富太郎著より

2008年08月19日 | 福神漬
隋録三遊亭円朝 藤浦富太郎著より
馬越恭平翁と円朝から
円朝は明治28年まで8年ほど新宿に住んでいた。その後川田小一郎(第三代日本銀行総裁・三菱グループの基礎を創った)の持家に住んでいた。(他の円朝関係の書では川田の家に住んでいたことは否定されている)川田は明治29年11月に亡くなっているので最晩年の付き合いとなる。円朝がいつまでも川田が家賃を取ってくれないので気に入らず引越しを考えていた時、その噂を聞きつけた馬越恭平が家賃を取ることを条件に馬越邸に移り住んだがなかなか家賃の請求が来ず約束が違うと再び移住する決意をしたが藤浦富太郎氏の父が間に入って家賃を取ることなり、二年間馬越邸に円朝は住んだ。
 三菱・日本郵船の川田と三井・エビスビ―ルの馬越との接点ここに現れた。円朝の落語『七福神詣で』で川田が亡くなっていたのに出てきた理由がわかる。
 福神漬をめぐる人の交流から数奇な明治時代と文明開花のいたずら現れてくる。

藤浦富太郎は京橋大根河岸の青果大問屋で築地市場開業時、東京中央青果株式会社初代社長(現東京シティ青果㈱)
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旧盆休みが明ければ

2008年08月18日 | 築地市場にて
旧盆休みが明ければ盆休みが明ければ秋の商材となるのだが今年は値上げと国産の素材を使った漬物の年になるのだが実際値上げした価格と消費者の考えている価格と一致するのだろうか。 オリンピックの期間は戦争休止という幻想を打ち砕くグルジアにおける戦闘は新しい脅威の現実化だろう。テレビの報道によると戦後63年の間に武力紛争は99回あったという。そんなときにある展示を見に行った。 味の素食の文化センター『ライブラリー蔵書に見る戦時中の食-1937年~1945年-AGAIN』。展示している本は戦時中の物資不足の状態を表していて手に取ったら破れそう。そんな時期にもかかわらず節句の料理や正月料理の工夫がなされていて戦時中とは思えない。ただサッカリンが使用されていてその当時はまだ表向きは禁止されていて(全面解禁は戦後のこと・沢庵漬に許可が昭和16年)一般にヤミ的にサッカリンが流用されていたのだろうか。 秋には小麦の政府からの売り渡し価格がまた上がるため、割安な米の消費量が増えるだろう。(戦時中の食)の展示を見ると日本食の様々な工夫がなされている。
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円朝まつり

2008年08月17日 | 福神漬
円朝まつり
8月16日は谷中。全生庵で円朝まつりをやっているので予定を変更していくことになった。日暮里駅から谷中の活気ある商店街を突き抜け、突き当りを左折して全生庵に向う。
 山門を入ると井上馨の書に円朝の碑と山岡鉄舟の碑が並んでいた。
現代落語隆興の祖・三遊亭円朝をしのぶ「円朝まつり」に幽霊画を一般に公開しているのでどのようなものかと思って見に行くことになった。
 展示してある幽霊画を見ても現代の戦場の生々しい写真を見慣れているのでさほどとは恐ろしいとは思えないのは悲しい。
 鉄舟と交流があった福神漬の創製者・野田清右衛門と円朝とは交際等があったのだろうか。今の『酒悦』の店舗は落語の上野『鈴本演芸場』の隣のビルにある。
 円朝は湯島天神下の生まれで池之端は隣近所となる。福神漬の縁の鍵を握る人物もいえる。

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