年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

静岡県周智郡森町

2009年09月30日 | 築地市場にて
静岡県周智郡森町
5連休の間に森町に1000円高速で東京より向う。小説家村松梢風の経歴を図書館で披露していた。森町ゆかりの作家「村松梢風」生誕120年記念特別展があった。村松の本「日本金権史」の中で大日本製糖を創業した鈴木藤三郎の本がある。なぜ取り上げたかが解らなかったが一時村松が鈴木藤三郎等が作った周智学校の教員だった。また彼の妻が今の袋井市浅羽の出身でもある。周智学校は今の静岡県立周智高等学校である。
 森町の図書館には鈴木藤三郎の本が数冊しかない。他の人物でも福神漬の関係者の本はいつも少ない。あまり知られていないが浜松近辺の発明王として本田宗一郎と同格の人と思われる。
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2010年築地市場の休日カレンダー

2009年09月29日 | 築地市場にて
市場の休日カレンダー2010年
普通なら既に発表されているのに(昨年は9月18日築地市場協会)まだ2010年の東京都中央卸売市場の休市日のカレンダーがない。このカレンダーによって日本全国の市場に出荷している関係者の休日が決まる。特に水曜日の休みの決定は様々な影響がある。この水曜日に混雑する所に行ったり、平日でしかできない個人の業務を行ったりするのに適している。人間ドックに行ったり、平日の安いゴルフ場で商談があったりする。
 しかし今年はまだ発表がない。政権交代の影響で混乱しているのだろうか。数年前は盆過ぎには発表されていて、昨年から急に翌年の休市カレンダーの発表が遅れ始めた。特にリーマンショック以前であったため人手不足が築地市場は酷く、休日を増やしていかないといういい人材が確保できないという議論があった。今年は人手不足は解消されて逆に営業力が落ちるのでできるだけ休むなという意見が強い。
もたもたしていると市場関係者に配るカレンダーの印刷が間に合わないような気がする。
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一年前との差

2009年09月28日 | 築地市場にて
一年前との差
リーマンショック以前、築地市場の配送の運転手がしばしば変わっていて誤配送も多く後始末に難儀していた。しかし運転手の人で不足が解消した現在配送も順調で間違いも少ない。このことを運転手に話すと大笑いしていた。築地市場の配送は大変で住所は全部築地5の2の1なのである。従って工事現場等の配送は携帯電話が記入されていなければ返送されるだけである。住所の脇に担当者名が書いてあって、その人の置き場所がある。このことを知っていて、なお子車等を顔の力で借りるまで少し時間がかかる。丁寧に配送していたら昼過ぎには帰ってしまうので急がねばならない。
日曜日の築地市場近辺の求人広告も少ない。このことを事情通に話すと結構いい人材が採れているという。魚の単価が下がっている原因は外部から来た新人のせいかもしれない。品を見極める力がないのでどうしても単価勝負となる。景気の良い時は人材流失で無理に販売しても処理しきれないので安値受注が減る。従ってまだ不況が続くということになる。
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坊主めくり

2009年09月27日 | 築地市場にて
坊主めくり
百人一首の札を利用して遊ぶ種類の中に「坊主めくり」というのがある。先日中央区中央図書館に向かう途中これから料亭に向かう芸者さんとすれ違った。一瞬「坊主めくり」の山札総取りかなと思った。なかなか築地にいても時間帯が合わないのですれ違うことはない。反対に坊主に例えられるのは今では「駐車監視員」だろうか。こんなことを考えながら図書館に「岡鬼太郎花柳文芸名作選」を借りに行く。明治の芸者さんの話だが今は今でも経費のかかる服装である。今の芸者さんは好きでやる仕事になったかも知れない。
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鑑札の価値を上げるため

2009年09月26日 | 築地市場にて
鑑札
平成16年の5月の連休に築地市場水産部の9年ぶりに店舗移動があった。それ以前は4年位の間隔で店舗移動があった。水産仲卸900軒が一斉に立て替えと引越して壮観だった。しかしバブル期には1400軒あったので古いことを知っていた人は物足りなかったと思う。しかし、いま築地市場水産部の仲卸は720軒位となり、このまま廃業倒産が続けば21年度末には700を割るだろう。今不景気で月平均2社くらい減っている。減っている仲卸店舗に新規参入する魅力がないので鑑札の価値が減っています。バブル期は鑑札の価値が高く築地市場内に店舗を構えるには大変でした。今ではほとんど無価値になりました。
 得意先である魚屋や寿司屋がどんどん減って、スーパーやチエーン店すし屋は混雑する築地から場外に出て行きました。従って市場内に店舗を構え、従業員に高給を与えるだけの売り上げがなくなりました。なにせ朝早くから働くので(午前2時ころから)かなり賃金が高くないと他の仕事から来ないという面もあります。さらに午前2時から4時頃は公共交通機関が動いていないので築地近辺に住む必要があります。安い家賃の家は付近にありません。
とにかく方法論が違っても鑑札の価値が上がる状況に行かないと野たれ死になるだろう。
このような鑑札は他の日本社会で類似の例があるのは大相撲の「年寄株」しかないだろう。今のような経済状況で鑑札の価値を上げるには市場の使用料を安くしないと無理だろう。従って国や東京都や中央区から返済のいらない税金の投入が必要となる。
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あまり見たくない築地の姿

2009年09月25日 | 築地市場にて
都市計画で排除される施設
一般住民に必要な施設でありながら、いざ自分自身のそばに出来ては困る施設は市場となってしまった。葬儀関連施設は一度は世話になる施設だが嫌われている。
 保冷冷蔵車の騒音は市場の中では当たり前だがアイドリング騒音は市場外の人達には耐えられないだろう。
 食の安全だって今の築地の施設はどう見ても昭和規格で赤松農林水産大臣が衛生面で謝罪する場面もある気がする。そういえば歴代厚生関係の大臣は市場に来たことがない気がする。
築地市場の建て替えは時間がかかる。日ごろ商売で戦っている同業者が市場内の位置決定で数年の協議が必要となる。あまり見たくはなかったが結婚式で市場関係者に酒が入って殴り合いのけんかをしていた。新郎新婦からこんなことがあるとあらかじめ聞いていたから驚かなかったが現実に起こると商売敵と場所をわきまえず手が出てしまう人達。日ごろのストレスが出てしまうのだろう。事情の知らない親族は驚いただろう。
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予定どうりで

2009年09月24日 | 築地市場にて
予定どうりで
24日の農林水産大臣の視察で築地市場の混雑はなかった。あらかじめ昨日中に荷物が来ていたようで、1000円高速で渋滞を避けるため築地に早めに着いたようで混乱なし。いつもの休市日の到着時間より早かったようだ。それにしても静かなこと。赤松大臣のコメントも予定どうりで面白味なし。すべてシナリオどうりであとは10月3日の結果を待つのみ。いつの間に本命がシカゴからリオに代わってしまった。何たることやら。福岡から東京に替わったように最後まで何が起こるかわからない。農林水産省の官僚と東京都の判定勝ち。市場が老朽化しているので税金を堂々と投入する口実が出来た(どっちに転んでも)。
 

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24日の混雑具合

2009年09月23日 | 築地市場にて
混めば混むと困るし、空けば空くで困るし
24日はデータのない日。築地市場がどれだけ混むか試される日。こんな中に赤松農林水産大臣一行が築地に来るという。ここで混まなければ築地市場も終わり。天候が安定してきて、10月に入って茨城物の白菜が安定した出荷になれば野菜の高値も終わるだろう。
 最近は台風が来ても海外から野菜が入って来るので価格の高騰は夏場だけしかない気がする。
 テレビの絵になるのは築地だけしかないとは寂しい。ジーゼルガスの規制で東京都が他の都市のトラックを取り締まっているという初日の報道も築地市場の所だった。都内には数か所の中央卸売市場があるが淀橋や千住はほとんど出ない。たまに出るのは青果の大田だけ。経費節減とテレビ局の編集の都合としか考えられない。
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動物園と築地市場

2009年09月22日 | 築地市場にて
動物園と築地市場
新聞記者が記事の材料に困ったとき、市場か動物園に行けば記事の材料に事欠かないという記事を読んだことがある。
 24日は赤松農林水産大臣が築地市場と豊洲を見る予定が入った。コメントの予想は「築地市場は老朽化しているので工事する必要性はあるが汚染された土地には食の安全をために移転は認められない。」となるだろう。
 何せ築70年の建物で腐食が激しく、いつ事故が起きても不思議ではない。数カ月前、建物の一部が崩落した。幸い休市だったので人身には被害はなかった。まあそのうち事故は起きるでしょう。日本人は事故が起きるまで「事故はなかったので今後もない。」と考える傾向がある。
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食品表示の難しさ

2009年09月21日 | 築地市場にて
表示の難しさ
「いちばの衛生検査所便り」が回って来て、漬物の「さくら大根」が保存料使用で表示の改善勧告を受けていた。一般に「さくら大根」は酢漬でソルビン酸na等の保存料の使用は制限されていて、醤油漬の「さくら大根」は保存料の使用が許されている。
 戦後、醤油が不足しているとき、本醸造の醤油の代わりに色々な代用醤油と称するものが開発された。ワカメを煮たのや醤油の搾りかすに色をつけ、塩水で溶いたの物があった。従ってこのような代用の醤油を使った漬物は、特に福神漬のような日持ちのする漬物さえも腐敗してしまっていた。食の不足している時代にもったいないということから、保存料使用が許可され現在に至っている。
 このような経緯を若い人たちが知らないので同じさくら大根がある生産者は保存料を使用しても改善勧告を受けないのは酢漬でなく醤油漬になっていて一定量の醤油分があるためである。
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築地市場のセリ見学

2009年09月20日 | 築地市場にて
セリ見学
21日は一般人が築地市場のセリを見学するには最適の日です。荷動きも少なく比較的安全です。しかし早朝のセリに間に合わすためは電車では無理です。そんな人のために9時半頃から始まる青果門近くのセリ場で行われるマスクメロンのセリをお勧めします。築地市場は銀座に近くデパートとかホテル需要の高級な果物を扱っています。朝の雑踏から少し経った時間なのでセリ声が場内の天井に反射してよく声が届きます。セリ人、確認者,書記等の人や時には東京都の市場取引監視人等が立ち会っています。20人くらいの買参人(八百屋さんや青果仲買人)がひな壇のようなところに立って、セリ落としています。相対取り引きが増えてこんな風景が何時まであるのでしょうか。
 ただ一般人がセリ場に入ると邪魔になるのですぐそばの二階に上がる階段のところに立てば全体が見渡せ排除されないでしょう。
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市場祭りの季節となって

2009年09月19日 | 築地市場にて
市場祭りの季節となって
市場まつりは、都民に開かれた市場と生鮮食料品に対する理解を深めていただくとともに、食生活の向上や食育の普及などを目的として、東京都中央卸売市場の各市場を中心として、毎年秋に開催しています。
 ここ最近築地市場は市場祭りを行っていません。各市場では非常に人出が多く築地で開くと危険なところが多く(漁船が直接築地市場に接岸するところ等)警備の問題でなかなか開催できない。
 このような事は兵庫県明石の花火大会のとき、歩道橋で多数の圧死者がでて主催者警備担当者の刑事責任の問題から始まりました。築地市場の危険性を考えるとなかなか開催できません。
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白菜漬の減少

2009年09月18日 | 築地市場にて
白菜漬の減少
市場情報紙で白菜漬の売り上げが減っているという。スーパー等で特売されている白菜漬は限界まで価格が下がって品質が低下して、売り上げが減ったというのが公式の見解である。しかし、本来の漬物は乳酸発酵したものが美味しいのだが今の浅漬は乳酸発酵のばらつきがあるため極力雑菌を減らし(容器等を殺菌洗浄し、さらに異物混入を無くすために過剰に洗浄し)、調味液で味付けする。したがって浅漬の元を使ったのと同じ事となる。消費者の節約志向で減ったと事も考えられる。本物の浅漬を丁寧の造ると日数もかかり安くはできない。本物の味は家庭で丁寧に作るしかない。残念。
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根付の研究

2009年09月17日 | 福神漬
根付の研究 上田令吉著
根付とは江戸時代に小物を紐で帯から吊るし持ち歩くときに用いた留め具という。従って帯をしめない現在では装飾品としてのものとなる。福神漬の歴史を調べてゆくうちに関連資料として書いておく必要が生じた。
 この本によると根付けが海外に流出した原因は三河屋幸三郎が関係していたという。幕末ペリー来航時、幕府の人足頭で横浜に警備に行ったところ、偶然米国人と知り合い幸三郎の持っていた根付をあげたところ米国人からお返しの品を無許可でもらったため、「幕府とアメリカとが開国貿易交渉しているときに密貿易した」と幕府の咎めを受け獄に入れられた。しかし、このことを聞いた米国人は事の次第を話し、ようやく幸三郎は許された。
 神奈川が貿易港となったとき、偶然幸三郎がその米国人と出会い、出獄についての礼を述べたところ、その米国人と友達となった。双方で会話が進むうち幸三郎の根付けの話題となり、米国人が資金を出し、幸三郎が日本各地で根付を買い集め、神奈川に送り、海外に輸出されたという。
 幸三郎は神田旅籠町に三幸商会という美術商を開き、横浜にも店を出し、根付けのほかに外国人の好む美術品の輸出を始めたという。明治22年5月5日に死去
 彼は上野戦争で彰義隊の死者を弔ったひとで旧幕臣との交遊もあり、榎本武揚と親しかった。また彫刻家高村光雲とも親しく付き合っていた。明治の前半は日本の美術品が海外に流出していた時でもあった。三幸商会は幸三郎の死去後もあって新聞に思い出の記事がある。
 福神漬はどのようなルートを通じて、上野池の端のから日本郵船の船に乗り、カレーライスに付くようになったのでしょうか。なぞはまだ続く。
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巣鴨化か原宿化か

2009年09月16日 | 築地市場にて
巣鴨化か原宿化か
九月でまた築地場外市場の漬物佃煮を扱う老舗が廃業するという。少なくなった同業組合員ため情報交換の親睦会がこの結果休止となるという。築地の場外市場は観光客でにぎわっているが買っている商品に偏りがあって、観光客に縁のない商品は不景気のためと従業員・経営者の跡継ぎの問題で廃業してゆくようだ。
 築地場内の付属店舗も次第に原宿化していってようで一般客用の品揃えがだいぶ増えてきたようである。場内のすし屋は早朝から混雑していて中で働いている人は寿司を食べる時間はない。地方から来た客のための行くこととなる。それにしてもマグロが安い。
水曜日は市場が休みのことが多く、場外市場も閑散としている。ちなみに巣鴨は東京に於ける高齢者にやさしい街で若者が多く出入りするマックも一階は年寄りのためのあって、混んでいる時は若い人は二階に誘導されるという。
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