最近醤油醸造論 栂野明之著 大正時代の著書
サッカリン検出方法
検体100cc~200ccを容器に入れ蒸発し、これを分離漏斗にいれ「エーテル」を加え激しく振湯し「エーテル」層を分離すること三回の後、その全部を蒸発して「エーテル」を去り、その残部に少量の温湯を加えて溶解し、これに炭酸ソーダと純塩酸カリの等量を加え溶融し「サッカリン」中のSO2を酸化する。ついでこれを温湯に溶かして塩酸を加えて酸性としこれに希硫酸バリウム液を加え硫酸バリウムの白色沈殿を生じれば即ち「サッカリン」が検体中に存在することを証明する。
今の分析とどう違うのであろうか。検査の精度はどのくらいであったのか不明。明治42年11月中旬から、日本醤油の人工甘味混入事件でサッカリンの検出が分析で出ない範囲に希釈して出荷という妥協策が出てくる。
サッカリン検出方法
検体100cc~200ccを容器に入れ蒸発し、これを分離漏斗にいれ「エーテル」を加え激しく振湯し「エーテル」層を分離すること三回の後、その全部を蒸発して「エーテル」を去り、その残部に少量の温湯を加えて溶解し、これに炭酸ソーダと純塩酸カリの等量を加え溶融し「サッカリン」中のSO2を酸化する。ついでこれを温湯に溶かして塩酸を加えて酸性としこれに希硫酸バリウム液を加え硫酸バリウムの白色沈殿を生じれば即ち「サッカリン」が検体中に存在することを証明する。
今の分析とどう違うのであろうか。検査の精度はどのくらいであったのか不明。明治42年11月中旬から、日本醤油の人工甘味混入事件でサッカリンの検出が分析で出ない範囲に希釈して出荷という妥協策が出てくる。