年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

海外農産物に勝てるか

2007年09月30日 | 宅老のグチ
海外農産物に勝てるか
変動相場制の日本において国内農産物は海外農産物との価格競争に巻き込まれている。
 輸送技術と通関の迅速化で時差は次第になくなってきている。価格の高い魚類は地球の反対側から飛行機でやってくる。こんな状態で国内の農家は生きてゆけるのだろうか。
 品質も温度管理によって年々良くなり、後は少量対応のみ。
酒はスーパーや酒屋で買えば安いが繁華街の中で飲めばかなり高価となる。農業だって米の生産者価格は異常に安いが末端ではかなり高い。価値をつける販売方法を、消費者が納得する理由で価値をつけていかねば米を国内で作る必要がなくなる。早急に見つけねば。国産の紅生姜がタイ・中国産より2割以上高値でもかなり売れている。安心感を売っている。
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魚河岸直送

2007年09月29日 | 築地市場にて
魚河岸直送
市場経由の割合が減っているのにチラシ広告で『魚河岸』直送の文字。デパート等の物産展で現地にない店が出店していて批判されていたが市場を経由しないで仕入れ販売していて広告するのは一種の偽装ではないのだろうか。
 まだまだ築地には物の解る高齢者の目利き人が跋扈していて能書きや経験話に暇なときの時間が消える。
 今年の秋は平穏な天気になるのでしょうか。
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クールダウン

2007年09月28日 | 築地市場にて
クールダウン
秋になっても築地市場の観光客・特に欧州方面の人たちが時差ぼけ解消のためか多数築地市場に入ってきている。場外市場はまだ秋の観光シーズンでないので少ない。これから市場橋のバス駐車場がいっぱいになるだろう。とにかく静かな市場・でも毎月のように休業廃業の仲卸が出ている。東京都の市場内卸・仲卸業者の経営三原則(自己資本率10%以下・三期連続経常赤字・流動比率100%以下)に触れる業者は改善計画を出さねばならないので、とても大変である.
 築地市場の関係者でない人たちは適当にコメントを言っているが当事者は大変である。どう考えても現築地市場の建て替えは無理で,(費用と時間がかかる)ので当然受益者負担となり市場の使用料が上がり他の市場との競争に負けるか都民に高い商品を提供することになる。延びれば水産部の店舗移動(昔は4年位で配置替えであった)の問題も生じる。不利な位置にある仲卸店舗は何年も今の場所で我慢できないだろう。
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築地市場正門の掲示

2007年09月27日 | 築地市場にて
築地市場正門の掲示
中秋の月を眺めるイベントが浜離宮で行なわれるとのこと。
平成18年10月5日(木)~10月15日(日)
浜離宮恩賜庭園「中秋の名月と灯り(あかり)遊び」
観光地の隣で場違いな仕事。外は元気な高齢者の散歩コース。築地市場内はインターナショナル労働者の仕事場。世界中の青果物がやってくる。場内ウロウロ時差ぼけ解消のための欧米から来た人たち。外国人向けのガイドブックには東京でお勧めの場所となっているらしい。魚も同様。
 
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秋の交通安全運動

2007年09月26日 | 築地市場にて
秋の交通安全運動
26日は築地市場の講堂で築地交通安全運動の講習会。今年はどうも場内事故が多く気になるところ。ターレーも50%電気化されて音がしないで接近してくる。
前後左右上下注意。
 事故が多いのはスピード出せるようになったことと事情を知らない人たちがあまりにも多いこと。
新大橋通りの三井造船前歩道橋とガンセンター前でのシートベルトの取締りも継続しているが指導されている人が少ない。
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食品が騰貴した時

2007年09月25日 | 宅老のグチ
食品が騰貴した時
食品が騰貴した時、戦後物不足のときありとあらゆる物が消えた。買占めと売り惜しみが品不足を更に招いた。
このような時、政府はあらゆる小手先の施策を講じる。そして政府と無縁の食品業者は朝令暮改の行政に振り回され対策を考える。今のお隣の中国には『政府には政策があり、庶民はそれに関して対策がある。』という。
べったら市の歴史からサッカリンの解禁論の時代は大正の第一次大戦中と昭和10年以後の物不足と終戦直後の時代であった。当然この時は砂糖の不足の時代であって、特に戦後間もなく時にはサッカリンは税収確保のため、今のタバコと同じ専売品であって勝手に製造販売することは出来なかった。しかし、ヤミで製造する業者が多く、専売品よりはるかに多いサッカリンが出回ったという。今の60代の人達が子供の頃の甘味はサッカリンの甘さだった。サッカリンの人体実験済かもしれない。
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食品物価の爆発寸前

2007年09月24日 | 宅老のグチ
食品物価の爆発寸前
 お隣の中国の物価上昇率が8月には6.5%を越えたと言う。特に食品の上昇が目立つので何れ日本に影響が来るだろう。無理して日本に輸出する必要も無く、輸出促進税制が無くなれば国内回帰となるは必定でしょう。
 株式の時価総額が中国の方が多くなり、小売売上高が日本は低迷している中、中国は17%も前年比上昇している。このままの状況が続くとあっという間に追いつき追い越される。日本の論理だけで動いていては急速に弱小国になり、安い価格で安全な食品が手に入らないだろう。農産物の自給率は早急に改善する必要がある。

密性の高い室内で火災が発生すると、室内の空気があるうちは火が成長します。しかしながら空気が少なくなると燃える物がいっぱいあっても、鎮火したような状態になります。こうした時に不用意に扉を開けると、新鮮な空気が火元に入り込み、急に可燃性ガスが爆燃する。今の食品価格はどの行為が扉を開けた状態になって、物価の急上昇・つまり売り惜しみによる上昇を招くだろうか。原油価格がバレル100ドルを越えたらと言われている。
今はまだ物あまりだが何時まで赤字出荷で耐えられるはずがない。弱小企業の人手不足が急速に拡大していて廃業が目立つ。無理して赤字出荷しなくても年金あれば生きがいのための労働となる。今築地の高齢商人は生きがいのための人たちが目立つ。さらに彼等の経験が商品の目利きが鋭い判断で動いている。
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青森県の雨

2007年09月23日 | べったら市
青森県の雨
今年の台風は西日本ばかり注目されてますが秋大根のベッタラ用の産地は青森県です。大分雨が多いようで品質に影響がなければよいのですがどうなんでしょう。3年ほどまえでしょうか台風が続々と日本に上陸し秋野菜が品不足になった時がありました、契約栽培のベッタラ用大根も現金の前に負けて野菜市場に行ってしまった事がありました。10倍の値段を出されたらぐらつくのもやむを得ないでしょうか。でも大根生産者と漬物業者との信頼関係の修復はまだ時間がかかりそうです。農業は労働時間と収入との比例関係はないようです。どちらかと言うと10枚買った一等賞金の少ない宝くじのようです。外れはないけれど収入は少ない。自己満足の世界でしょう。
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腐っても鯛

2007年09月22日 | べったら市
腐っても鯛
明治時代半ば頃まで、べったら市の主な商材は日本橋魚河岸の人達の内職で作っていて、赤い糸で飾った掛け鯛でした。冷蔵庫のない時代であったので当然塩漬の腐った鯛が恵比須神・大黒神に供しました。今ではことわざの由来も不明なくらいになってしまいましたが明治の頃はどうも腐った鯛も何らかの料理で食べていたと思われます。コレラの流行で腐った鯛から大根のベッタラに変ったと思われます。砂糖で作った金華糖の鯛も実用的です。木で作った鯛もありました。
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コンプライアンスと築地市場

2007年09月21日 | 築地市場にて
コンプライアンスと築地
アウトローの世界であった築地市場も世間のコンプライアンス(法令遵守)の要求が強くなり、市場内の飲酒運転の禁止や、新大橋通りにフォークリフトによる荷下ろしの禁止等段々締め付けが強くなった。早く『豊洲』へ移転しろと言うことか。向こうは広くて安全と宣伝している。
 でも法令順守しては顧客の配送時間に間に合わないと言う感覚はまだ残っている。
 都の施設の担当職員との雑談。とにかく昭和10年に造られた建物の雨漏りが酷く何処から手をつけてよいかわからないという。今度の連休も工事が多いだろう。
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生理食塩水

2007年09月20日 | 趣味としての漬物
生理食塩水
塩分濃度を検査するため,検査器の精度とごまかしを避けるため、生理食塩水を途中にいれて検査器の精度を検査します。
 中国では『何でもあり』なので前回無事であっても念を押して検査する必要があります。
意図があってごまかしたり、惰性でやっていて知らなかったり、中国の話は驚くことばかり、でも明治の日本もありました。明治30年代に食品衛生の諸法規が出来たのはみだれた食品によって食中毒があったり、衛生知識がなくコレラ・ペストの蔓延でした。
 急性の症状のでる食品事故は対策がすぐに出来ますが慢性の症状の出る病気(水俣病等)は原因が解るまで時間がかかります。足尾の鉱毒もそんな時代の問題でした。
 
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らっきょうに於ける農産物の国内回帰

2007年09月19日 | 宅老のグチ
らっきょうに於ける農産物の国内回帰
今の中国生産農産物の不信で国内の農産物を急に求められていても、すぐには生産量を増やせない。まだ外食産業の大部分が原料産地の表示義務がないため。まだまだ中国に依存していて、日本の農家に向かっているとは思えない。
 ラッキョウは両端を包丁で切らねばならないので人件費の安い外国産になるだろう。しかし中国でもラッキョウの切断作業は嫌われていて、臨時に学生の労働力が期待できる時に生産しているようである。
 日本の人件費の上昇はまだ目立たないが中国の人件費の上昇は何れ日本に波及する。漬物はいまベトナムに向かっている。
 国内でラッキョウを作って輸出して両端を切って再輸入しても、もしかすると安いかもしれない。
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地球温暖化と『つけもの史』

2007年09月18日 | 宅老のグチ
地球温暖化と『つけもの史』
『コレラが街にやってくる』藤田紘一朗著より
ベッタラ市が魚のタイから大根のべったらに変えたのが『コレラ』の流行である。
 地球の温暖化で今では過去の病気,海外旅行でかかる病気と考えられているコレラはもうじき日本の夏に当たり前の病気になるだろうという。なお恐ろしいことに抗生物資に耐性のあるコレラもあるという。昔と同じような流行が起きたなら生の魚を食べる習慣のある日本でどうなるのだろうか。築地市場の状態が気に懸かる。
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敬老の日②

2007年09月17日 | 宅老のグチ
敬老の日②
高齢者にとって手土産としての漬物は、話題性・こだわりが必要かな。長い人生で栄養をさらに取る必要性がなく、うってつけの手土産。
 国産指向でボチボチ漬物に変化しそうですが、安い原料を長い間海外に求めた結果、国内原料産地が消えてしまった。
どうやって再生するが考えよう。公的資金を導入すには簡単だけれどうまくいった例がない。何故かと言えば失敗に対する検証が甘い。転んでもタダでは起きない気持ちが必要。人間関係は一日では出来ない。情報の貸し借りは対等にしなければならない。頭で作った漬物はすぐ類似品が現れて価格競争になり。やすい品に負けてしまう。
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敬老の日

2007年09月16日 | 宅老のグチ
敬老の日
チョッと前まで休日であった9月15日は季節の変わり目で秋の青果物がボチボチ出て来て、食の秋となる。昔は夏痩せと言う言葉があったが今は冷房のため逆に夏太りとか。
健康な高齢者にとって、年金は2ヶ月間生きたご褒美。
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