年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

8月も終わり

2007年08月31日 | 宅老のグチ
8月も終わり
築地も8月も終わりとなれば人も戻り普段の姿となる。もう正月の商材の話。今年の傾向は国産品。偽装しなければ品物が需要に追いつくはずが無い。すべては欠品してはいけないと言う考えと売り上げを維持したい=前年比でのせめぎ合い。売らないで寝ているもの一つの考え。少し休むか秋休み。
 またJAS法違反のメール。農水からの注意。法遵守が世間の常識に追いつきそう。あまりに安い物はいかがわしい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

毎年8月21日

2007年08月30日 | 宅老のグチ
毎年8月21日
21日は漬物の日ですがこれは愛知県にある『萱津神社』漬物祖神の例大祭が8月21日に行われます。今年の情報では漬物博士と知られていた故小川敏男さんの蔵書が寄贈されたそうです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

白石孝著  日本橋堀留 東京織物問屋史考より2

2007年08月29日 | べったら市
白石孝著  日本橋堀留 東京織物問屋史考より2
べったら市の歴史を調べると関東大震災の前と後では明らかに街の風景の変化とべったら市が変質した気がする。街の変化が恵比須講の市から単なるイベント的になって行った気がする。
 新聞記事も少なくなり露店の数などの報道もなくなり、記事の隙間の埋め合わせとなった気がする。昭和の不景気は祭りの報道も消されたのだろうか。
 関東大震災によって江戸時代から続いていた大正末期から昭和にかけて和装から洋装に変化したのではないのだろうか。一般には白木屋デパート火災から変ったと言われるが最近の話ではあまり関係ないという説となっている。
 戦後でも家庭で和服を作る女性がいたし、和装は戦前では女性が自分で仕立てていた人が多かった気がする。箪笥の肥やしと言われても和服は何度も仕立て直し出来ていた。
 今では和装は結婚式や成人の日の服装となってしまって、多くの和装の関連業者の淘汰で少なくなっている。江戸以来の『衣』を扱う商人の祭りであったべったら市がどう変化していくのだろうか?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

築地本2

2007年08月28日 | 宅老のグチ
築地本2
『冷蔵庫で食品を腐らす日本人』魚柄仁乃助著を読んで
食の流通という章で『築地市場はもういらない』とあったが、現実はますます重要性が増してきているように見える。しかし著者が言っているように物流の中間に存在する意義はなくなってきているが地方市場の衰退が食の情報の中心地と言う新しい役目が築地市場に新たに増えた気がする。テレビ局等の取材はほとんど毎日と言って良いくらい取材している。
 とにかく最近気が付くことは地方の卸売市場の衰退でそれは大型量販店によって地場の小さな小売店が消えて、卸売市場の販売力が消え、従って品揃えがみすぼらしくなり、ますます衰退すると言う悪循環に陥っている。東京市場からの転送によって維持されているかもしれない。車の乗れない世代になった時、地方の消費者はどうなるのでしょうか。
 地場の商材が消えた時、日本の食品スーパーは外国の資本に負けると思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

昭和2年10月21日読売新聞

2007年08月27日 | 趣味としての漬物
昭和2年10月21日読売新聞
大根の知識
これから高くなり来月中旬安くなる
今八百屋にある練馬大根は大一本十銭位ですがこの大根は今月末になるとズット値段が上がり、十一月中旬になると今より今度は安くなります。これは麦の撒き時分になるのといま一つ大根の品切れ時分の関係であります。昨今の大根を『みのわせ』といい十一月の大根を『奥丸』『白茎』などといいます。
産地は何れも練馬農家は今月下旬になると麦の種まき時分で今の大根がすっかり品切れとなりまだ奥丸白茎などいうのも出ない。だから値が思いきって高くなるがそれを通り越すと奥丸白茎が出初めて安くなるのです。大根党はそんなことを知っておくことです。
 今では大根は遠距離輸送の発達で一年中品物は切れませんが、でも大根の旬は今でも11月からです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

昭和2年10月15日読売新聞

2007年08月26日 | べったら市
昭和2年10月15日読売新聞
家庭経済 けふの知識
家庭でおいしい浅漬の漬方
大根の選び方と奥様への御注意
もうべったら市の季節でこの19日に日本橋大伝馬町で先ず開かれます。この市で今年の大根相場が決まるわけです。昔は一般の人もべったら市で大根を買い込み漬物に仕込んだものですが、今はもうそんな時勢でなくべったら市前に既に浅漬大根も出てきます。
 浅漬によい大根
 今八百屋の店先に並んでいる大根は頭が太くて尻が細長い、こんな大根は浅漬には向きません。漬けておいしいのはもうしばらくして出る大根です。つまりその頃になると大根の形が変って頭も尻も、ほぼ同じ大きさになるのです。大根の質がいくら良くても漬け方を知らぬとおいしくならない。次に専門家の方法を書きましょう。
浅漬の漬け方
大根百本漬けるとして先ず大きな桶を用意します。先ず桶の底へ水を少しいれそこへ大根を並べ塩を振りまいて次第に高く積み上げいっぱいになったらふたをして出来るだけ重いオモシをします。こうして三日間も置くと塩のため大根がグニャグニャになります。そうしたら中の水をすっかり流し出し、麹15枚に塩を一升乃至一升五合を混ぜてよく煉る。その中へ大根を漬けるのです。それで重いオモシをしてやはり三日間置くとまた水が溜まります。水は捨ててよいが今度はそこへ白砂糖二貫目も放り込みそのまま軽いオモシをして一日置くと翌日はもう取り出して食べられます。
甘い辛いの漬け方
注意すべきは塩辛い漬け方浅漬の好きな方は麹15枚のなかに二升ないし二升五合も加えるがよく、甘いのを好む方は、塩の分量を少なくすることです。白砂糖は近頃になって用いるようになったもので砂糖を入れると素敵に良くなるがそのまま十日も二十日も置くと大根が砂糖のために酸化作用を起こしフヤケてしまいます。だからなるべく早く食べてしまうとです。なお漬物はなるべく白く仕上げるのが上手なのです。

昭和2年の段階で浅漬に砂糖を家庭の漬け方で漬けるというのは無かったらしい。従ってベッタラ市で『甘い浅漬』を買うのは年の市の今風に言うと(スイーッ)だったのでしょうか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大正15年10月20日読売新聞

2007年08月25日 | べったら市
大正15年10月20日読売新聞
19日午後8時日本橋大伝馬二丁目電車通りのべったら市に府下野方町のxxと同人弟00がサッカリン入りの浅漬一樽を売却したのを堀留署員が発見し、残り5樽を取り上げ両人を取調べ中。

大体、明治34年以後サッカリンを販売用食品に添加するのは違法なのにどうして使用するのだろうか。時代的背景を詳しく知らねばならない。当時のサッカリン取締りの法律は個人で使用する場合は所持禁止でなく、サッカリンを手に入れることが出来る人(糖尿病等の医療目的で処方された人)から貰ったか購入したのと思われる。政府が砂糖消費税収を上げるため、サッカリンを取締っていたのである。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大正15年10月17日読売新聞

2007年08月24日 | べったら市
大正15年10月17日読売新聞
深川のべったら
深川公園の恵比須市にては10月19・20日両日大祭執行
開運守り札、福財布を授与すると共に震災後初めて深川べったら市を開催、浅漬店を並べ、打ち上げ花火、里神楽、茶、その他興行物にぎにぎしく、再興する由。

深川にベッタラ市があったという報道。恵比須神は、富岡八幡宮境内の西側にある恵比須宮に奉祀されています。深川七福神めぐりの中で恵比須神。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大正14年10月16日読売新聞

2007年08月23日 | べったら市
大正14年10月16日読売新聞
あさ漬が高い
買う人は注意は注意
19日がべったら市
この19日はが例年通りベッタラ市で江戸っ子がお待ちかねの浅漬が売り出される。
 気候のかげんで本年大根の出来ばえが思わしくないので高く昨年百匁18銭であったものが本年は22銭から高い所で25銭にも売っている浅漬は善悪の種類が多く麹と砂糖で漬けるべきところをサッカリンで間に合わせた。かなり信用のある問屋でさえ平気でやっている。サッカリンを使ったものはチョッと苦味をおびた上に甘すぎる嫌いがあるから素人にも注意すれば発見することが出来る。

 この時はサッカリン使用は違法であったのにサッカリンをどうして手に入れることが出来たのでしょうか。80年も前の話です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

築地本

2007年08月22日 | 宅老のグチ
築地本
ようやく、予約が16人待ちだった『築地』テオドルベクター著の本が借りられました。と同時に『冷蔵庫で食品を腐らす日本人』魚柄仁之助著を借りる。
 やはり中央区の図書館は築地に関する本が多く研究しがいがあります。夏は当分これでごまかせます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

昭和40年以前の本の貸し出し禁止

2007年08月21日 | 宅老のグチ
東京都中央区中央図書館が
東京都中央区中央図書館で本を借りています。8月から昭和40年より昔に出版した本は館内での閲覧となるそうです。戦前の貴重な本を借りて研究していた自分にとって残念な処置。しかし、本の状態が紙というより乾燥した海苔状態で紙がパリパリといって切れるというより割れると言う感じ。次代に残す資料としては早急にデジタル化して保存しなければならないと思います。多分マイナーな研究ほどデジタル化の恩恵を受けると思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

一年の半分

2007年08月20日 | 築地市場にて
中間
一年の半分は6月30日に終わるのだけれど、実際仕事をしていると盆明けが半期の始まりのような気がする。年々過去のデータ、特に前年比のデータが参考にならない。基礎として把握しておいて変化に対応する。得意先の規模のばらつきが又仕事を難しくしている。規模小さいほどしっかり仕事をしていて、大きくなるほど全体に意思が伝わらない。ISO資格取っても維持することの難しさを感じる。書類をつくる。マニュアル通り。でも現実は想定外のことが起きる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秋の始まり?

2007年08月19日 | 築地市場にて
秋の始まり?
凄い夏から普通の夏へ変化するのでしょうか。台湾から中国本土へ向かった台風が何処で崩れて雨を降らすのでしょうか。気になります。天気は予報と予測と、それに伴う結果はどうなるのでしょうか。燃料高騰の結果色々な作物の作付け面積が変化しています。需要と供給がタイトになっています。アメリカの住宅金融の混乱があっという間に為替変動を招き、株の暴落を招きました。
 英語のことわざで『Last Straw』と言うことわざがあります。最後の一本のワラに何がなるのでしょうか。限界まで荷物を積み上げたラクダに最後に一本のワラを載せたことでダウンしてしまったという諺です。一本のワラでも限界を越えたラクダには耐えられない。
 サブプライム・ローンが最後のワラでしょうか。まだデフレですが何時かインフレに向かうのでしょうか。国の借金の返済にはこれしかありません。農産物の価格は需給関係で決まっていてコストが計算に入らず、採算に合わねば作付けを減らすしかない。しかし、採算に合わなくても作る物が無くて作付けする地域がある。悲しい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

平成20年の休市日

2007年08月18日 | 築地市場にて
休みがずれて
毎年8月になると来年度の東京市場休市の連絡が来る。いつも翌年の休みについて議論となる。来年平成20年の休みの特色は休市日がやや減り、6月は全部の水曜日が休みとなる。徐々に東京の人手不足の影響が現れてきたのだろうか。営業日を減らしたくないと言う考えと、少しでも人手を確保したいと言う人とのせめぎあい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

梅干が甘い

2007年08月17日 | 趣味としての漬物
梅干が甘い
連日の高気温で水を飲んでばかり。そのため塩分不足。梅干を食べてもしょっぱさが全然感じられない。血液サラサラ塩分補給は矢張り梅干。市販の梅干は調味しすぎていて自然の味の梅干はあまり売っていません。悪しからず。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする