年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

築地の桜

2014年03月31日 | 築地市場にて

築地のガンセンタ-の桜も咲いて、先週からツバメもやってきたという。上空から眺めた築地周辺の風景の変化をどう見ているのだろうか。
 先日マグロ売り場の外を工事していた。通路の上空のネットを張り替えていたようだ。神社仏閣に鳩よけのネットと同じ用途なのだろうか。日曜夕方人気のない水産部通路でカラスが人目を気にせずエサ漁りをしていた。昔に比べれば少なくなったがそれでも10羽を越えるカラスには恐怖を感じる。黒いカラスより強い白いカモメも築地に待機していて、エサ漁りの生存競争は築地では避けられないということだろう。
 消費税の騒動も今日で終わる。余分だった無駄は買い物をしたと後悔するのは何時なのだろうか。生きていれば来年も桜は見れる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2年後の今頃

2014年03月30日 | 築地市場にて

市場の休みの日に環状2号線の工事車両が築地市場内を走っていたが今は静かとなった。動いている工事の車は冷蔵庫の解体工事用となった。年度末の補修工事は今年に関して少ないように見える。2年後の3月は築地市場は閉店セ-ルのような見物客で混むのだろうか。今日も場外市場では観光客で混んでいる。
だんだん環状2号線トンネル工事現場が築地市場に迫ってきて、追い立てられる気分となっている。五月の連休頃には市場内の冷蔵庫解体による跡地ができるのだろうか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

消費税のバタバタ

2014年03月29日 | 築地市場にて
漬物なんか単価も安いため、消費税が上がるため、買いだめの商品に加わると思えなかったがマスコミの扇動で商品の荷動きがおかしい。さらに輸送が混乱していたため、欠品する商品が出始めた。
 このような日本消費者の行動から消費税が10%を越え、さらに上がるとき、食品の軽減税率を考えないといけないと思うようになった。ただ軽減税率を食品と限っても,非食品と境があいまいなものが出てきて日本の食文化を根本から問われることを予想しなければならない。それはレストランの商材の誤表示、優良誤認表示の問題と同様なことが起きる。その時明快な論理を展開できる材料を政治家、官僚が持ち合わせているのだろうか。
例えば花は食品ではないが漬物用の花もある。刺身に添える花もある。どう例外を扱うのだろうか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

本草綱目啓蒙 3

2014年03月28日 | 福神漬
薬の元となる草の研究をしていた人を江戸時代は本草家と呼んでいた。以前大垣に行ったとき、飯沼 慾斎(いいぬま よくさい)という大垣の本草家を知った。大垣藩蘭医江馬蘭斎とも関係があったようだ。
江戸の植物学 大場秀章著 東京大学出版会の本を読んでいたら、明治期の日本植物学者の代表であった田中芳男が明治8年刊行した飯沼 慾斎『新訂草木図説』編者となっている。
 福神漬の命名で酒悦さん以外の説で田中芳男が出てきたことを思い出した。

大日本洋酒缶詰沿革史 42頁 1915年刊(大正4年)
福神漬は東京・下谷池之端野田清右門(商号酒悦)の創造に係わる。明治19年のころ蔬菜7種を醤油にて加味したる漬物を造り店舗にて販売したり、当時あたかも上野公園内に大日本水産会第一回品評会の開会があり、同会の陶山清猷が試みて、その着想と食味を覚え、同品評会の売店にて販売広告しても良いと許可を与えた。店主も直ちに同意して出品した運びになったが当時はまだ出来たばかりで田中芳男、河原田盛美等の案として七種の材料よりなる漬物ゆえこれを七福神に擬し,福神漬にすべしという説に賛成多く、店主もこの命名に喜びついに福神漬という名称に至った。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

年度末のバタバタ

2014年03月27日 | 築地市場にて
築地市場も年度末ということで場内の舗装も一部手直しとなったようだ。虎ノ門新橋間の道路も短い距離だが29日に開通する。日テレ裏の通りは毎日通行部分が変わっていて戸惑う。これも29日には終わる。ただ電通前のトンネル工事が本格化してきて慣れている人も間違って海岸通りに行く人がある。凸凹通りにトンネル工事の鉄板通路、パイロンによる通路表示はとても難しい。いつか対抗車線に突っ込みそうだ。三井造船前も本格的に掘削工事が始まっていて車道の真ん中を歩くことになる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ずっと下を向いて歩いていたので

2014年03月26日 | 築地市場にて
築地ガンセンタ-の隣にある観光客用バス駐車場付近は風が強く、さらに元は橋ということで自転車に乗ってゆくとき、どうしても下を見て走行する。昨日ふと前を見てゆくと、波除神社通りの歩道の街路樹に花が咲いているのに気がついた。やっと春が来た。
 市場内には花見をする環境はないが中から浜離宮の様子は見えた。買った荷物の預かり所である茶屋の屋根には白いカラスともいえるカモメが列を作って立っている。ようやく上を向いて眺める気持ちが出たようだ。今週から読む本を予約する。長崎通詞と尾張本草の本である。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

本草綱目啓蒙 2

2014年03月25日 | 築地市場にて
本草綱目啓蒙-2 小野蘭山/著 東洋文庫 2
苗字帯刀
辞書だと中世以来近世を通じての武士身分の基本的属性。近世に入って兵農分離,刀狩を通じて武士固有の特権として制度的に確立したとされている。明治になって平民にも苗字が許されたと学校では習った。しかしこの史実は誤りが多いようだ。
特に帯刀に関して、長崎のオランダおよび中国との通訳をしていた、通詞の帯刀が気になってくる。はじめ武士でない身分から仕事の重要性が増すに連れ、通詞の帯刀を求めていた過程が通詞の歴史を調べてゆくと気がつく。
 ナタマメは江戸時代から武士の象徴である『刀』の比喩として文献に残っているのではないだろうか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

本草綱目啓蒙 1

2014年03月24日 | 福神漬
本草綱目啓蒙-2 小野蘭山/著 東洋文庫 1
福神漬入っているナタ豆について
刃豆 ナタマメ  タチハキ(四国・九州)タテハキ(土州=土佐の国)
タチハキ 太刀(佩く・帯く)刀などを腰につける。どうやら太刀を身に着けることをはくと言うようだ。

別名で葛豆、夾豆、刀鋏荳ともいうようだ。

ナタ豆はどうやら日本では太刀をイメ-ジした豆となっている。九州薩摩の小松帯刀の名前がナタマメから来ていると聞いたが土佐の言葉と思う。
ここで苗字帯刀という言葉を思い出した。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

築地のねこ

2014年03月23日 | 築地市場にて

この陽気で築地市場内をねぐらとしている猫がのんびり歩いている。日頃は市場の人たちに追いかけられているが休市の日は人も少なく、のんびり歩いている。風も弱くようやく春という気温となり、密封した車の中は暑いくらいである。
 築地の周辺は犬もいるが圧倒的に場内で見かけるのは野良の猫かもしれない。猫が追いかけられるのは臭い尿のせいである。 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

久しぶりに放射能メ-ルが届いた

2014年03月22日 | 築地市場にて
都民の食の安全を守るところから放射能による出荷制限された農産物の規制解除のメ-ルが届いた。以前は新規の規制が多かったが最近は増えることはなくなったが減りもなかった。ようやく3年たって自然に消えていったため100ベクレルを越えるものが少なくなったということだ。ただ海にはまだ規制を超える海産物があるようだ。この間福島沖には強大な禁漁区が出来たに違いない。何年か後漁に出たとき結果がわかる。
 為替が円安になり、中国の漬物原料産地の人件費の上昇で再び国産農産物の需要が強くなっているようだ。今年は福島産キュウリの引き合いが強い。後は天候のみである。

 仕事を通じて福島の応援できることの幸せを感じる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

江戸の本草

2014年03月21日 | 福神漬

幕末の江戸およびその近郷の動植物等を記述した本『武江産物志』の中に福神漬の中に入っている『刃豆=なた豆』がある。
 日本の本草学は江戸時代始めに中国から李時珍の著書で中国本草学の集大成とも呼ぶべき『本草綱目』が日本に伝わった。日本の薬草を研究している学者達が中国の記述と日本の品物と同定する作業が始まった。この作業は江戸中期からさらに加速した。その理由として日本の金銀が薬草(砂糖も含む)の輸入が増大したため、海外へ流失が激しくなったためと思われる。日本の本草学者が同定作業を進めてゆくうちに日本独自の本草学が発展してゆく。なた豆のことを調べてゆくうちにこのようなことに気がつく。
今ではほとんど栽培されていない『なた豆』が李時珍の著書の中にあるためで日本の本草本の多くになた豆の記述があると思われる。中国で薬種としての効能はどうだったのだろうか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

サリンから19年

2014年03月20日 | 築地市場にて

今日20日も勝鬨橋で大きな事故があった。幸い怪我だけですんだようだが長時間の晴海通りの閉鎖は築地の物流を混乱させる。
 あの日も8時過ぎから混乱が始まった。今では記憶もそれしか思い出せなくなった。これを風化というのだろうか。それともボケたということか。時間がたてば記憶の上書きで古いものが消え去る。ただコンピュ-タ-と同じで脳の中にどこかに残っていて呼び出すことが出来ないことかもしれない。ただ年取れば記憶装置ともいうべきハードディスクが損傷し、記憶が取り出せなくなったかもしれない。
 19年前の築地新大橋通りの状況を思い出すには時間という傷が拡大しているようだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

荷物の延着

2014年03月19日 | 築地市場にて

消費税の駆け込み消費のため、輸送が混んでいて配送できず夕方遅くに届いた。広範囲にわたって同様の現象が起こっているようだ。配送に来る人がみんな疲れているように見える。4月になれば、荷物も激減して暇になると考えているようだが世の中は筋書き通りに行くとは限らない。ソチが終わったらロシアが高揚すると思っていたら戦争間際の状態になってしまった。
 海外の混乱が続くと、国内の治安維持のため自給率向上と政治家は運動するだろうが、今までの予算の使い方なら、あまり変わらないだろう。農家の利益が出る仕組みを考えなければ魅力のない産業となる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マスコミの煽動

2014年03月18日 | 築地市場にて

消費税が上がることによるマスコミの早めの購入の報道がある。必要だけど限度を越えた購入報道もある。オイルショックのときも何故かトイレットペ-パ-が消え、漬物用の塩まで消えた。海には塩がいっぱいある。日本の塩の用途の大部分は工業用で、漬物でも海外で塩漬けされた漬物の塩分を除去することが多く、塩を余計に使うことは少なくなった。3年前の震災後減反で余っている米まで消えた。今はこだわる商品以外消えることはない。ただ支払う金が増えるだけである。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

郷土資料室で

2014年03月17日 | 宅老のグチ
勝鬨橋をあげる会のパンフを中央区の郷土資料室で見た。戦前の東京オリンピック計画の中で湾岸地域に施設が建設する計画の内容をみた。東京都庁舎が晴海に作られ、万博計画もあって戦前の人が何を国威高揚としていたか初めて知った。2020年の東京オリンピック施設が重なるのは不思議である。
 平野富二(石川島造船所(現IHI)創立者)の伝記を読んでいたら明治17年頃から隅田川の浚渫を行ったようだ。この浚渫した土で月島・勝どきの土地が生まれた。江戸時代の人足寄場の跡地に明治になって犯罪者や未決囚を収容する石川島監獄があった。明治28年巣鴨に新たな監獄が出来るまで石川島監獄があった。明治17年の脱獄が隅田川の浚渫を急がしたように思える。もし隅田川の浚渫がなければ水深の浅い隅田川河口での大型船の造船業はいずれ移転をしなければならないし、勝どき橋のような開閉できる橋を創る必要性はなかったと思われる
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする