石川島資料館へ2

リバ－サイド２１の高層マンション群のなかのピアウエストスクエア1階にあると知った。開館日は水曜と土曜で午後４時半までの入場ということで築地市場休みの日に自転車で出かける。場所まで解っているのにマンションを1周した。後で気がついたのだが石川島公園側からは1階で道路側からは2階であった。またマンションの中央に入り口があって、思わず受付の人に『やっと来た』と伝えると笑顔で答えてくれた。『すいません』と。
　石川島はIHIグル－プの発祥地であり、その歴史が掲示されていた。月島、佃島および石川島は埋立地で埋め立ての変遷が掲示されていた。丁度明治17年の石川島監獄があったときの地図があった。石川島造船所は監獄の隣のところに明治9年からあった。それ以前は水戸藩が作った石川島造船所で嘉永6年発足という。
　石川島は東京の銀座の隣ながら、渡し舟で墨田川を渡る時期が長かったため、工場労働者が造船所に近い月島付近に住んでいたようだ。また相生橋の架橋のほうが早かったため、今でも相生橋のほう江東区にIHIの本社がある。この架橋は勝どき橋が出来るまで銀座に近いのに渡船を利用していた。全ては造船所で作った船が橋のため海にいけないためだった。
　築地市場が現市場で再建設を計画していたとき、豊洲にはまだ石川島播磨の造船所があって、自衛艦の修理を行っていて、高いマストが晴海通りを直進させるのを阻止していた。豊洲から造船所が移転して、初めて晴海通りが湾岸に直進する橋が架けることが出来るようになり、豊洲の東京ガスの跡地が築地市場の移転候補地となった。築地市場の周辺、特に月島、豊海には市場で働く人が多数住んでいて、もし豊洲の造船所が移転していなかったら、高い橋が必要となってとても通えないところになるか勝どき橋のように船が通るとき橋がなくなる開閉式の橋しかないだろう。バブル期から造船所の移転の計画があったようだが自衛艦の修理は機密の問題があって簡単には豊洲の造船所が移転できなかったようだ。

石川島資料館へ1

月島の知り合いのところで石川島人足寄場跡を探すと言ったら、石川島資料館があると教えてくれた。ただ毎日開いているのではないと教えてくれた。とりあえずリバ－サイドマンション１階にあるが解りにくいと教えてくれた。
　隅田川沿いに出ると石川島灯台が見える。対岸のところまでかなり遠い。ここを明治１７年３月の大潮のとき、新潟県高田事件の犯罪者として拘留されていた自由民権家赤井景韶は石川島監獄を脱獄した。大潮で浅くなった隅田川を歩いて対岸へ行ったという。この当時の隅田川の水深の浅さは服部撫松の築地居留地の文章に出てくる。築地が外国人居留地となったが隅田川の水深の浅さから直接船から荷揚げすることが出来ず、鉄道開業後、外国人商人が横浜に戻ってゆき、築地にキリスト教関係の学校だけが残ったという。このことが福神漬資料に出てくるのが福神漬のエピソ－ド調査の初期には何故出てくるのかがわからなかった。

センタ－試験の国語問題2

センタ－試験に出た本を借りる。
漢文脈と近代日本－もう一つのことばの世界　齋藤希史／著　
急いで資料的な本を読むとき、特に図書館のような時間の制約があるところでは、序章とあとがきだけを読んで省くことがある。センタ－試験に出た問題は序章であった。本の後書きには今の日本の言葉が成り立っていることを知るには漢文脈の世界を知ることの必要性がある。特に寛政の改革のときに出された『異学の禁』から今の日本語が始まるようだ。もっとも漢字は古くからあったので先人達が漢文脈と格闘して作り出したようだ。漢文脈の日本語との関係を書いてある本には明治期の福神漬命名の周囲にある人が共通して出てくるのがどうしてなのだろうか。特に夏目漱石が気にかかる。彼がイギリス留学時に持ってゆく食品の中に福神漬缶詰があったのは何か意味があったと思われる。西洋文明の象徴でもある缶詰はナポレオンの呼びかけで発明された兵食用容器であった。缶詰に醤油で味付けた和の象徴でもある漬物をいれた福神漬を文明開化の関係と見たのではなかったのだろうか。

通常価格で売れないので

どうやら冷凍食品の農薬混入事件も予想通り解決しそうだ。冷凍食品はス－パ－の客寄せ商品になっていて、毎週水曜日が半額となっているとか。そのため他の日に通常価格ではほとんど売れない。従って半額にあわせて納品価格が引き下げられる。賃金も下がる。不満が上がる。中国でも日本でも同じである。同様に事例が今後増えるだろう。PBブランドの製造元を表示しないと事件が起こると他の商品の売れ行きも落ちることとなる。安さしかない商品は人の心を蝕む。
　またどこかのスーパ－が値下げするという新聞報道がある。どこかに不満が増大する。

停電も終わってしまえば

築地市場の電気系統の点検停電の１回目が終わった。98％の準備だった。強化した電力ではパソコン起動中にFAX受信をすると電力不足のため、落ちる。やはり感熱紙のFAXしか使えないことを確認する。概ね準備が良かったがやはり気温が高かったことが一番の助っ人だろう。夕方より寒風が吹き、寒くなり春の昼より、冬の夜に戻る。次の日曜日の停電で今年の点検は終わる。
　センタ－試験の国語問題のあとの評判を見る。どうやらまだ読むべき本が多数あるようだ。これからキムチを調べるのに関門がまた増えた。日本式漢文で書いてある『佳人之奇遇』をそれなりに読むには漢文の素養が必要だとわかっているがなかなかやる気が出ない。ここを通り抜けないと高橋太華・石井研堂の関係から進まない。福神漬からキムチへ、自由民権運動と征韓論の中でキムチをどのように調べてゆくか方向が見えない。
　

失敗の楽しみ

年をとれば、失敗も楽しむくらいでないとやっていけない。いつもは寒い停電の日。今日はあったかい。
どうやら停電でアップしそこなった。

停電用意

懐中電灯を一年ぶりに用意したところ、電池が弱い。震災時あれほど少なかった乾電池が市場にあふれている。震災の記憶が時間と共に薄れて、危機意識は薄れる。ここ二三年築地市場が火事や水害で大規模な停電が起こっている。予期せぬ停電でも仕事だから対応しなければならない。
　災害を予想し、準備しなければ築地の役割は終わりだろう。

ジンクス

ここ数回の選挙で築地周辺に来て、選挙運動をした候補者はほとんど落選していると言って良い。築地市場周辺に住んでいる住人は少ないのでテレビ向けのパフォ-マンスにすぎない。今回の選挙でこのジンクスが破れるのか気になる。
有力候補者といわれる人が31日に築地に来るという回覧がやってきた。

毎年のこととはいえ、『築地市場の停電』

市場内の電気の安全確認のため、毎年この時期に全市場停電が二回ほどある。昨年は久しぶりの大失敗で危うく停電解除の夕方４時過ぎまで仕事をすることとなったので。今年はインバ－タ発電機を１台増加して備える。レーザ－プリンタ－が1000Ｗを越えているのでこれで全ての業務が一応こなせる。後結束器がつかえるようになった。発電機の試運転も１回はしないといけない。
豊洲新市場も停電があるという。どうやら大規模な施設は点検のため停電があるようだ。

工事現場で使用している発電器は電気を使用すると電流の変化のためパソコンが動かない。インバ－タ発電機はパソコンが動く。あの震災のあと、１０万円ほどの発電機が夏には中古でも２０万円ほどになった記憶がある。
１月２６日は朝８時から夕方５時まで築地市場は真っ暗。電気のありがたさが記憶に残る。原発ゼロといっている人に電気の使用状況を聞きたい。

悩みは尽きない

都知事候補者となりそうな細川氏の公約が出そうだ。原発ゼロを目標としているようだ。今度建設される豊洲市場が温度管理のためセリ場、卸売場、仲卸売場が空調の関係で電動のフォ－クリフト等の仕様となっている。さらにオフィス部分も電気だけでガスの仕様は予定していないようだ。食の安心安全とあまり関係ないようだが閉鎖空間にガス漏れを心配しているのだろうか。原発電気のない豊洲市場が都知事の方針変更で戸惑うこともあるのだろうか。

空港の荷物検査のようで

新しくなった中央区の図書館システムで借り出しも大幅に変わったが返却も空港の荷物検査のようにベルトコンベアに本を載せるだけで終わり。本の中にあるＩＣタグが読み取るようだ。すぐに新書を借り出したときには現在の借りている本の状況が現れていた。年寄には数回借りてなれるしかないだろう。少し図書館の人が少なくなったようだ。これからもっと長時間図書館が開いていて欲しい。
借り出した本は幕末維新の佐賀藩。鉄と蒸気が西洋文明を日本を開国させた原動力かもしれない。

大学入試センタ－試験問題の国語から

オンラインのデ－ターが送られる迄時間があったので新聞を読んでいた。センタ－試験問題国語の第一問の文章に惹かれた。『１８世紀から１９世紀に幕府の教学制度が整備されて・・・・・』漢文を読み書きする行為が士族階級から日本全国に広まったという。
　問4の正解をみる。近世後期の武士は武芸の典型としての刀を忠義の精神の表れとみなし・・・・　
　幕末から明治にかけて生きた元幕臣の心に『刀』というものがどのようなことを表すのかがよくわからなかったがこの試験問題で何とか刀の問題が理解できるかもしれない。漬物の福神漬に入っている『なた豆』は漢字で書くと刃豆となり刀という文字が入る。戯作者梅亭金鵞は柳剛流の剣術を父から習った剣の人でもあった。梅亭が池之端の酒悦主人から缶詰入りの漬物の命名を依頼された時、既に３種類の野菜が入っていた。その中には『なた豆』があった。このなた豆の入れた理由を酒悦主人から梅亭が聞いたと思われる。福神漬顕彰碑の裏に刻まれている山田箕之助の名は何を語るのだろうか。梅亭は戊辰戦争最後の戦闘で浦賀与力中島三郎助と共に死んだ『行徳漬物商人喜兵衛』を知っていたのだろうか。山田箕之助は喜兵衛の親族である。出典石井研堂『明治事物起源　缶詰の始まり』より

道に迷って

江東区から両国をへて築地に帰るとき、いつも14号のライオン堂を目印として左折するのだがそのまま直進したため、隅田川を渡ったところで左折し明治座のあるところを通る一方通行へ向かった。明治座の今月の出し物の劇評を見て、ふと気になった。
1月27日までの「コンダーさんの恋～鹿鳴館騒動記～」作・演出：Ｇ２である。明治座の周りにある旗を見て通り過ぎる。劇評で史実と異なるが好意的な評であった。コンダ－さんとは鹿鳴館を設計したジョサイァコンドルのことで明治中期の話が史実と異なっても「ドラマだから」と許される年数となったのだろうか。
　明治座の隣に水天宮が移転していた。建て替えの工事現場を見ていたのでここに移転していたとは気が付かなかった。

ノロの件で

浜松の小学生の集団食中毒の原因がノロで給食パンが疑われている。今は遺伝子検査が普及してきたので何処のノロが原因かが推定できるようになって来た。トイレのドアからノロが検出されたというが市場のトイレは不特定多数が利用しているので銅製の抗菌ドアノブになっているのだろうか。
　それにしても清潔国の日本では日本人の免疫力が弱くなってきた気がする。花粉症の蔓延は日本人の体内から寄生虫が消えたという説もある。不清潔な途上国で予防注射の役立たない病気は免疫力が頼りとなる。

駆け込み需要もないので

４月からの消費税の上昇による、高額商品の販売は好調のようだが、食品は日々消費するものは好調とも言えず、さらに税額上昇の後の落ち込みを今でも心配している。核家族個食の流れが、量を販売することで成長しているス－パ－の業績を低迷させている。個食に対応しているコンビニが好調と対比すると差が歴然となる。
漬物も量目減少で対応するところが多い。