豊洲新市場の隣の観光施設計画がある。最初の落札者が辞退したようだ。様々な思惑が行政とのすれ違いから不採算となる予想で辞退したようだ。
行政の『食の安心安全』を求めることから豊洲新市場計画が始動した。混雑で物流効率の悪い築地を効率を良くしたいと考えていた築地の内部の人達。消えてしまった古い日本が残っているところを求める外国人観光客。思惑が異なる人達によって豊洲市場新設計画が始まった。土壌汚染問題が途中で入ってきたが本質と異なる問題だった。本来は市場で働く労働者の健康問題となるべきところを、食の安心安全問題として変化してしまった。今の流通から温度管理等の問題が消え汚染問題となった。今の物流スピ-ドから汚染が入るとは思えない。
東京都の市場関係者は築地の衛生面の問題で危機を感じていた。築地で問題が発生すれば、全国的に風評被害が広まる。ビキニのマグロ船被爆で全国のマグロの問題となり、今の築地市場正門脇に記念の表示プレ-トがある。明治の時も夏場のコレラ騒動で日本橋魚河岸は休業した。
風評被害は恐ろしい。今は個別の業者の責任となっているが無理な施設運用から来る事故は誰の責任と問えば東京都と結論が出るに違いない。東京都は今築地市場の見学に小学生は入れていない。施設としての築地市場の危険性を感じていて他の市場へ誘導しているように見える。昔は十台以上の小学生社会科見学のバスが平日午後築地に入っていた。