中山道を築地に向かって走行中、東大前の通りの混雑で渋滞してしまった。ふと反対側に目を向けると、キリスト教会があった。西片教会という。確か駒込東片町には戸田伊豆守氏栄の屋敷があった。今は文京区立第六中学のあたりだろうか。この片町というのは江戸時代町方の家並みは道を挟んで両側に家を建てることになっていたのだが何らかのことで片側しか家並みのない町を片側町と言っていたようだ。
西片教会は日本基督教団に所属していて、教会の敷地は備後福山藩中屋敷の一部に当たるという。戸田伊豆守氏栄が浦賀奉行に任命される以前から備後福山藩第7代藩主阿部 正弘とは隣の住民であった。当然阿部家には戸田主膳の殺害事件の詳細は聞き知っていたと思われる。