年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

作家のタネ帳

2018年01月31日 | 宅老のグチ

日本経済新聞の朝刊小説で今江馬細香(幕末期の女流漢詩人)の話が出てくる。安政の大獄を調べると、小説的に女性を参加させると必要な人物である。この人を知ったのはペリ-が浦賀にやってきたとき、浦賀奉行の要請で幕府に大垣藩士の緊急出動届けを出していたことから始まる。大垣藩小原鉄心が浦賀の見物人の対処に向かった。

 準備の良い手はずは通説の突然やってきた異国船ということと異なるという感じを受けた。小原鉄心のことを調べているうち、

大垣の蘭学とか洋学などを知る。そして鳥羽伏見の戦い後、大垣藩を幕府よりから西軍支持に藩論を転換させた。西軍が大垣で東征軍となるまで長期滞在し、岩倉具視が大垣藩主と子女(後の戸田極子)を婚約させた。これが福神漬の命名に関する裏歴史となることは調べ始めた当初から想像も出来ない。

 明治の初期の漢字の多い文章は知り合いの中国の人に聞いても読み解けないようだ。江馬細香の評伝本で吉川幸次郎氏が日本の漢詩を純粋な漢文を学ぶには妨げになるという言葉が重い。明治期の日本漢文を読み解けないと当時の政治は理解しにくい。

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月末明日は休市

2018年01月30日 | 築地市場にて

普通の仕事なら土・日以外は月末は休みでないが市場は生産者の都合で休みとなる。人手不足の時代で益々休みが増える。豊洲移転問題で市場の休みの問題が出ていた。消費者から見れば休みは無いほうが良いのだろうが働く人から見ると働きたくない職場となる。連続休日をとりにくい日本では祭日を増やして対応しているが限界まで来ている。すでに祭日の数は多い国になってしまった。変則的な祭日は工程を組みにくい。雪とか台風対策の採りにくいことにも繋がる。

 豊洲の周辺に安価な住宅を建て、市場に不定期労働を供給しなければ市場が成り立たない。海外では郊外に移転し、車で対応しているようだ。中途半端な市の将来はどうなるか。築地の衰退は安価な物流費が消えたことである。量販店が築地から消え高級店しか築地に残らなかった。

 豊洲の入場ゲ-トは開放の築地から閉鎖の豊洲となるのだろうか。

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電気点検も終わってしまえば

2018年01月29日 | 築地市場にて

築地市場では毎年1月末と2月初めの日曜日に電気設備点検がある。老朽が激しいので漏電事故による火災防止から必要な行事である。すでに豊洲へ引っ越すので点検とか設備増強は無いとおもう。昔は電気の増設で電力予算が無いので言われ断れたこともあった。今は仲卸の築地撤退で電気的にはあまっていると思われるが動力線の余っているところとの距離があって経費がかかる。

 2月4日の点検が終われば築地の春がやってくる。連日異国人の築地市場訪問で混雑。移転の混乱騒動で最後の築地に来たいという声が多く聞かれる。

 春節・桜の咲くころ、築地市場周辺の土地の変化が激しい。全てホテルになるのだろうか。全て(東銀座XXXホテル)という名前となる。

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築地の最後の停電1

2018年01月28日 | 築地市場にて

もう廃市が決まっていても法律の手前電気設備の点検がある。

もう十年以上停電下で業務をこなしていて、失敗もある。年々パソコンが変化していて対応出来ていないところが停電で露見する。予知力の不足を感じる。東日本の震災でも停電経験があるので心配は無かった。

 築地の青果物の在庫が少ない。近来に無く築地は閑散としている。8時過ぎればひっそりとしている。

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温蔵庫

2018年01月27日 | 築地市場にて

ある朝漬が製造ミスらしく、袋の中に空気が入っている。醗酵したのかと思い調べる。冷蔵庫があったかい。外気温が築地でもマイナスなので設定温度

より下回る。冷蔵庫の空気が暖かい。あわてて冷蔵庫の業者に電話したところ設定温度まで暖めるという。北海道で室内の冷蔵庫で凍結を防ぐため冷蔵庫に入れるという話を思い出した。当分冷蔵庫のドアは開けたままということで終わる。電源を切ることもあるがいつ暖かくなるか解らない。

 天気予報ではまた雪の可能性。4年前を思い出す。

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停電リハ-サル

2018年01月26日 | 築地市場にて

28日は築地市場の電気設備点検のため、朝8時から夕方4時半ごろまで停電です。真っ暗。この中でデ-タ受信のため発電機でパソコンを稼動します。・ここ3年転電初日の1回目は失敗します。どこか接続とか線のつなぎ違いがあるようです。今日はそのテスト。いつもら休市の日で行うのですが雪のため業務多忙につきテストできなかった。

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豊洲への引越し

2018年01月25日 | 築地市場にて

豊洲への引越しは4月から具体的になる。3月までは日本通運が窓口となってヒアリングとなるだろう。前回の準備は今から思うとまったく出来てはいなかったといえる。都知事の選挙後からは発注した工事だけ進め、事務所の机等の発注は取りやめた。すでに想定した引越し費用の半分は出ている。

 築地の跡地の設備は神田の市場が引越ししたときの前例で古い設備とか築地の施設は東京都の予算で撤去することになっている。普通は借主が設備を自己の費用で撤去し引っ越すが築地は残したままである。オリンピックの開催成功と名目で引越しが進む。業務をこなしながら引越しすれば10月11日は晴れた日になるのだろう。

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二日分の入荷

2018年01月24日 | 築地市場にて

延着の荷物と定刻到着の荷物の混合で区分けに苦労。ただ晴れているから助かる。到着の荷物の運転手に都内の交通状況を聞く。首都高速が復旧していないので苦労しているようだ。荷物の仕分けは追いつかず破損が多いという。

 水産部の人たちが豊洲見学をしたようだ。まだ渋々だろう。

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物流の混乱の築地へ

2018年01月23日 | 築地市場にて

雪の翌日で、明日は休市でどうなるかは物しだい。集荷のトラックの延着対応に追われる。明日は二日分休市なのに入るだろう。応援要請がすでに来ている。休市明けの相場が気になる。海も荒れているようだ。

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雪という予報で築地は=野菜高騰の継続か

2018年01月22日 | 築地市場にて

天気予報で関東は雪の可能性があるという。築地は午後からの雪では業務に差し支えは無いだろう。数年前の30センチ以上降った雪でも、翌日の日曜日の午後には殆ど雪が解けていた。

今日はミゾレで終わると予想し、日本各地の大雪となった畑の状態でさらに野菜が高騰する。

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千葉銀行10年史

2018年01月21日 | 福神漬

船橋市中央図書館郷土資料のところで千葉銀行10年史という本を読んだ。前に千葉銀行の社史を読んで銚子にあった花香恭法が頭取だった第百四十二銀行が詳しく書いてあった。千葉県にある銀行統合の歴史の変遷を見た。これは千葉銀行がいくつかの千葉県内の銀行を戦争前の統合の歴史であったので記述する必要性があったと思われる。

 さて10年史だが初代の千葉銀行頭取古荘 四郎彦の自伝ともなっていて目次を見ていると、岩下清周とか帝国商業銀行とかの名前が出てきた。古荘 は10年史の刊行後まもなく失脚する。千葉銀行レインボー事件 といわれ昭和33年に検察の手入れがあった。この件で千葉銀行は信用を失い、最近まで日銀から頭取を迎える結果となったという。

 古荘 四郎彦の銀行マンとして尊敬していた岩下清周の銀行運営方法を模倣したと思われる。今から思うと戦後の混乱が落ち着き始めたとき千葉県の融資の伸び悩みから岩下清周から阪急の小林一三の路線を真似したようだ。

 

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船橋市史研究11

2018年01月20日 | 福神漬

船橋市史研究11船橋市史編纂委員会1996年3月 小沢利雄著

船橋市中央図書館郷土資料のところで船橋市市史研究の本をよんでいた。江戸時代から明治期に東京湾内で塩田があった。軍事用の塩ということで政権から保護されていた。千葉県市川市の行徳地方では行徳塩というブランドが確立されていた。行徳塩は真塩で料理・漬物などの家庭用で瀬戸内塩(十州塩ともいう)は差塩で味噌や醤油の加工用であった。その用途の違いで高価な行徳塩が安価な瀬戸内塩に対応していた。

 天保の改革で株仲間が解散され、塩の流通は混乱した。

この塩の流通の混乱で東浦賀の塩関係の業者に便宜を計らったのが浦賀与力だった中島家の人々だった。この関係から行徳の漬物商人喜兵衛が戊辰戦争の最後の戦いで中島三郎助とともに戦死した。

真塩とはニガリ分のある塩で関東や長野県などの遠隔地に販売され、潮解現象で溶け出したニガリ分で豆腐を作る用途があった。差塩はニガリ分の少ない塩で高品質だった。笠間藩士だった小野友五郎がニガリ分の多い塩で塩蔵した魚の輸出不振を改良しようとしたのは行徳の塩の改良を念頭においていたのだろうか。小野の最初の妻の津多は上総国市原郡八幡村出身という。

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契約野菜の契約疑惑

2018年01月19日 | 築地市場にて

最近の漬物業者は産地の農協との長期契約で白菜等の価格変動のリスクヘッジをしている。さらにべったら市などのイベントの天候リスクも保険でカバ-しているようだ。しかし最近の野菜の記録的高騰で農家が密かに現金の魅力に負けて契約を無視して産地商人に売ることもあるようだ。現金領収書なしには負ける。ス-パ-は野菜が少なくとも何とかなるが飲食店は商材が無ければ閉店となる。

 白菜関連漬物の出荷制限が始まった。かなり減った漬物業者は今は価格競争をすることなく消えてゆく。どう食文化が変わるのだろうか。今は魚は高所得者の食べ物で肉は牛丼の低価格が示すように貧乏人の食べ物となってしまった。特にうなぎは絶滅危惧の幻の食べ物となる日も近い。これもうなぎを安売りし宣伝で消費拡大を煽る節操の無い業者の行く末かもしれない。乱獲で消えた商材の歴史でもある。クジラ・たこ・うなぎ・ハタハタ等。漬物も仲間入りするかもしれない。

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キムチの貿易収支

2018年01月18日 | 築地市場にて

例年、この時期に隣国韓国がキムチ貿易の収支を発表する。中国からの激安キムチの輸入増大と日本を主なキムチ輸出先とする貿易収支が発表となる。あれだけ韓国国内政治家が中国からのキムチ輸入を抑えようとしても無料で提供する業務用キムチは激安中国産キムチを阻止できないようだ。さらに中国と韓国のキムチの品質の論争が日本に韓国から輸入するキムチの品質の疑いとなり年々数章が減っている。

 まだ知られていないが日本のキムチの品質は年々向上していて韓国産を必要とする事はないただ日本国産の過剰なまでの美味さは昔と変わらない韓国産キムチが懐かしくなる。

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記憶の薄れる震災

2018年01月17日 | 築地市場にて

23年前の今日の記憶は消えつつある。ただ東京都からの災害物資をどう輸送しようとか考えていたときでもあった。震災という予期しない事件が起きるとパニックとなる。東京でも再び地震があるが生きているときにあるかどうか解らない。

 築地の危険な建物での仕事もじき終わる。よく持ったと思う。あの時は築地はまだ活気があった。

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