年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

熊の出る北見から

2018年02月28日 | 築地市場にて

30年ほど前、熊が出没するという北見の畑から、新漬たくわんがコンテナで築地市場に来てました。その時はすでに札幌近郊の生産者から結束機で縛られた沢庵が来てましたが北見産はクギで蓋を止めていました。危険だから結束機を使った方が良いのではと言ったら、結束機が故障する札幌から1日かかりで直しに来るので費用がかかるし、時間もかかるという。まだ高速道路もない時代だった。今は時々築地市場で北見産のたまねぎを見かけるが本当に何もない所だろう。JR北海道の線路がどんどん消えて先行き不安だけれど外国人需要で不思議な土地となりつつある。

 

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冬季オリンピックが終り築地移転反対派に逆風

2018年02月27日 | 築地市場にて

2月15日築地市場でデモがあった。築地の豊洲移転反対行動のデモだった。百人程度。このチラシを見た人がまだこの期に及んで築地市場の移転反対をしているのかと聞いてきた。江戸時代から続く築地市場のしがらみはオリンピック招致ということでヤムナク移転に同意した経緯がある。今高揚しているメダルの圧力で豊洲移転は引退は地下の工事がどうなるかどうかがわからないうちに都知事の安全宣言が出され、農林水産省もオリンピック開催成功の鍵の一部を握る豊洲市場の認可を認めるしかないだろう。後は儀式である。

 結果が決まっている許認可は儀式としか思えない。裁判になっても地下は危険でも地上は築地よりきれいで進むだろう。

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雪ならず

2018年02月26日 | 築地市場にて

25日に26日は雪の予報があった。雨も降らず雪にもならず、曇り空。寒い。スポ-ツ行事が終わればまた野菜の高騰の話題かもしれない。冷凍野菜が売れているようだ。豊洲の設備に冷凍庫が加わるのだが需要の変化をどう読むか会議中。

 野菜工場の話題がニュ-スとなる。大抵工業人と行政の発想で成功しているところは少ない。需要があって参入したところが成功しているようで、需要を見込むことなく参入すれば産地廃棄となる野菜価格低迷期に継続困難となる。あのユニクロが野菜販売に参入したことがある。青果業界では疑問の声があったが無理して参入してもすぐに消えた。

 産地の大根が1本10円でベッタラ市では千円を超えることもある。そこで参入するとベッタラ市は10月としては雨の特異日で雨の確率は高い。雨の日は人でも少なく滞在時間も少なく、ベッタラを買う人も少ない。用意したベッタラは廃棄するしかない。このリスクを考慮するとベッタラ市で千円の大根は価格として妥当である。

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3月になれば

2018年02月25日 | 築地市場にて

今日で2月のスポ-ツイベントが大方終わる。桜の花見の広告で気分は3月。昨年は豊洲日程が決まらない中での桜の花見。築地の桜は京橋築地小学校始まりの桜・ガンセンタ-の見納めの桜そして浜離宮の桜。築地市場を一時的に花じゅうたんとなる散り桜。

 全部を見ることが出来るのだろうか。

夕方ヘリの帰り。そういえば昔と言っても2年前は築地の上空はヘリでうるさかった。実に静かな東京マラソン。

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築地から離れた東京マラソン

2018年02月24日 | 築地市場にて

例年この時期東京マラソンが開催される。走行コ-スが変更され、築地4丁目交差点を通過することが無くなり、関心が薄れた。前は日曜日に築地市場に配送に来る人の打ち合わせで待機していた。この時期暇とはいえそれなりの業務がある。これが終わると2月が終わる気分となる。

 国道357号の東京湾海底トンネルの西行きはすでに開通しているが、東行きが開通すれば都心を通過することなく豊洲の業務が進む。

紀州みなべ町で梅が満開という。ここ2~3年天候の影響で梅の不作が続く。さらに中国の梅業者も大変なようだ。どこの国でも環境問題に対処することは大変だ。

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江戸の市場経済

2018年02月23日 | 宅老のグチ

前かから気になっていた天保の改革で江戸時代の株仲間制度が破壊された。数年後株仲間が再開されたが完全には元の制度には戻っていないようだ。福神漬の関連で塩関係の問屋制度が天候とか異国の脅威とかの外部の要因も混ざって複雑な影響もあった。

 江戸の市場経済-歴史制度分析からみた株仲間 岡崎哲二著

  嘉永年間に浦賀の塩取り扱い業者が浦賀奉行所の人たちに塩仲間の再興を願ったようだ。このことが行徳漬物商人喜兵衛が函館に行くことになったと思われる。

 今は過去の商売を高度化しただけで日本人の得意の改善運動の成果かもしれない。しかしAIの時代では改善だけでは超えられない速さと効率がある。そこに加えて大量の商品がネットに氾濫する。アマゾンフレッシュの漬物の品揃えは地方の道の駅の品揃えより貧弱である。

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天皇誕生日へ

2018年02月23日 | 築地市場にて

仕事柄休日祭日の組み合わせの影響を日々考える。特に外国送金はアメリカと中国・日本の休祭日の影響を考える。表向き中国にドル送金しても一度アメリカに送金し、さらに中国に送金し、元に変換する。銀行の休みに当たると送金はかなりの日数がかかる。ここに決済制度の様々な欠陥をねらい不正が行われる。いまここに変革がやってきていて年寄りが理解できない時代に入った。

 暮れの天皇誕生日で正月用食品から洋風お節の方が拡大したような気がする。すでに漬物のお節であった万両巻きなどの商材が消えた。今作る会社はあるのだろうか。昔にような家庭のお節となった気がする。

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100年前の2月中旬

2018年02月22日 | 福神漬

1918年2月中旬、インド洋で行方不明となった日本郵船常陸丸捜索隊の記者会見があった。捜索隊のインド洋中部の島々から回収した遺留物は日本郵船の積載物であることを想像される品々であった。船室の扉、明治屋と書いてある練乳の箱、池之端酒悦と書いてある缶詰を入れる木箱が発見された。木箱には福神漬と書いてあった。

 この遭難した常陸丸は三菱が長崎で造船した始めての国産客船であった。初代の常陸丸は外国で建造され、日本郵船が購入した客船であった。

当時は第一世界大戦中で遭難した原因によっては海上保険の種別の問題となっていた。戦争による遭難であれば日本政府の戦時海上保険の問題とり、殆ど損害金額が補填されることになっていた。いかし単に行方不明ということで天候による遭難も予想されていた。

捜索隊の遺留物から遭難が確定したと思われていたが日本政府は確定することも無く、3月になってドイツで常陸丸の乗員船客等が捕虜となっている報道が出ても日本政府の遭難認定を渋っていた。第一次大戦で日本の船は連合国として輸送を担っていたが戦争の被害も受けていた。その被害の3分の2ほどは日本郵船の船だった。第二次大戦でも郵船の船員の死者は語られることも無く忘れ去られている。観音崎にある戦没船員の慰霊碑にはたびたび天皇陛下が訪れているが鶴見総持寺にある第一次大戦日本遊船の慰霊碑は訪れる人も少ないようだ。

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春節終りで

2018年02月21日 | 築地市場にて

20日午後の築地市場駅前の歩道で歩いている人は全て外国人で歩道上で違法販売をしている人の看板も3ヶ国語表示。トイレの言語表示も考えられない築地となってしまった。日本で一番カタカナ表示の少ない築地市場も最近ではカタカナ表示の店舗も増えた。昼間の築地市場のアナウンスも日本語と英語で歩きタバコ禁止のアナウンス。ちょっと前はレンタンの後始末の放送が休市前の放送であった。火事の季節ももうすぐ終わる。3月人事が決まり、世間を驚かせるだろう。

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蟇(ヒキガエル)蟾州(せんしゅう)

2018年02月20日 | 築地市場にて

中国の伝説で月にはヒキガエルが住んでいるというのがある。蟾州を号とした人がいる。築地を月地と掛けてである。開国の条約を交渉した岩瀬忠震(いわせただなり) 今小野寺龍太著の評伝本を読んでいる。江戸時代の次三男はよほどの実力と運が無ければ厄介な人と思われ一生を過ごす。世襲制度で能力の無い人でも長男は生きていける。男子のいない家系は養子を迎えることなる。

岩瀬は築地に住んでいたようだ。

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ハラハラドキドキの2月

2018年02月19日 | 築地市場にて

長い築地生活で暇な2月は取引先の破綻が出る時期でもある。市場で12月の売り上げが普段の2割り増しとなる。その結果1月が支払いが増えるので夜逃げが目立ち2月は最近は弁護士さんからの書類。計画破綻である。昔のような商品回収騒動は無い。2月が終われば決算月だが野菜が今が高いので3月の野菜価格は低下するだろう。

 4月からの豊洲への移転準備の会議が多くなる。

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消えた築地再市場

2018年02月18日 | 築地市場にて

韓国の冬季オリンピック開催中に都知事が築地に来て築地の再市場が否定発言したようだ。これで江東区の意向に添うだろう。金メダルの影で報道が消える。築地の豊洲移転には様々な外部の要因が時としてかぶった時期に現れる。そして記憶から消える。

いくら政争の道具として豊洲移転を問題にしたが築地がどのようなことで移転に至ったか外部の人にはわからないところがある。情報の偏りが築地再開発案を出したのだろう。日々生きている市場は慣習法が多く、全員が理解しているわけでもなく、さらに日々変化している。いつの間に東京都中央卸売市場のホ-ムペ-ジにカウントダウン時計が出ている。235日。まだかまもなくかは人によって違う。長いようで短い。

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エンゲル係数の上昇

2018年02月17日 | 築地市場にて

会社の仕事でス-パ-の品揃えの手伝いをしている。不規則な特売計画で対応に困るのがレジでの値引き特売となる。ここ最近の特売では平常と比べて安い単価の商品が注文が多い。高齢者を得意先としている漬物は消費者が安いものを求めていることを感じる。過当競争で業者が減り、無理な単価や今の野菜の高騰でも全量注文とおり出荷が出来ない。必死で野菜の高騰に耐えている。

 時間がたって何時かは春がやってくることを信じる。

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花村想太に会えずか?

2018年02月16日 | 築地市場にて

天王洲銀河劇場で新撰組隊士中島登を主人公とした演劇がある。行くことをためらっているうちに

駄犬の緊急手術ということで日程が取れそうもない。あと18日の最終公演まで売り切れらしい。新撰組ファンなら中島のことは知っているだろうが五反田本立寺の住職中島さんのところまで行って鶯亭金升の墓を教えてもらい、その後の雑談で中島登の子孫であることを知った。今福神漬の再調査をしているがそろそろ中間まとめが出来そうなので先祖が演劇化されることを聞いてみたいと思う。

 

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潮目が変わったような

2018年02月15日 | 築地市場にて

どうも潮目が変わったようで値上げのも量目変更の小手先対応から、品質向上を打ち出した商品が目立ってきた。国内の縮小する市場で対応を誤れば消えるしかない。

気温は冬だが暦が進んで夕方まで明るい。今日は14度の予報で一時の10度以下の予報が少なくなった。週末雪という予報もある。これから太平洋側の雪で交通混乱となる。野菜が高いが一時の消費者の不満の声が報道されているが今は農家の問題となりつつある。魅力の無い仕事は消えるしかない。

 過剰陳列で廃棄される食品は国際的に問題となりつつある。欠品を恐れ過剰在庫でロスを出し続けることで批判される時代がまもなくヨ-ロッパからやってくる。難民問題からアフリカ問題となり食の偏在問題になりそうだ。

消えたもったいない文化が復活するかもしれない。

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