神戸の老舗奈良漬メーカ-の倒産は表向き販売した商品の残留農薬が基準以上であったことから廃業となったように弁護士からの案内文があった。まえから食品事故の保険としてPL保険というのがあるがあくまで商品販売に伴って消費者の健康を害したとき、回収費用とか告知費用を補填する保険であるがPL保険の販売者の説明不十分と実際保険を利用したことが無いので内容不十分で契約した会社が多いようだ。暇なときPL保険の再契約のとき起こりうる事例を言って保険が使えるかどうかを問い合わせた。
1 賞味期限の誤りで販売した。回収に伴う費用 告知費用と廃棄費用はどの様にすれば良いか。
答え PL保険は使えない。賞味期限の誤りは健康被害を起こすことは基本的に無いので保険の対象外。
2 健康に害するほどではない添加物の表示または使用基準の誤り。
答えPL保険は使えない。
色々聞いたがPL保険は食中毒を起こしたような事故しか保険の支払い対象外となるようだ。今は取引の契約上でPL保険加入が必要なので入っているが実際漬物販売でPL保険が必要な事例は数例しかない。たとえば北海道の白菜浅漬けでO157が検出され、高齢者が多数無くなった。記憶ではこれしか思い出せない。
なぜPL保険の変わりの保険が無いかと言うと特に多品種少量生産の漬物は賞味期限の誤記の確立が高く、保険の設計が出来ないことからあるのだろう。小企業のリスクを解消できる保険は安くは出来なく高くなるため加入者が見込めない。
食品事故の全国共通のHPに告知すれば告知義務がなくなる制度があり、十年ほどで表示が消えるのがあるといいのだが。今の制度だと100年経っても違反の事実は時効も無く残っている。記憶は消えるが検索では残っている。