今日は全国的に黄砂が観測されました。北海道付近で発達中の低気圧が中国大陸で巻き上げた黄砂が今年初めてやってきて奥多摩の山々が霞んで見えています。今日はGW中の貴重な平日なので、奥多摩か三ツ峠あたりへ山登りに・・・と思っていたのですが、黄砂の予報が出て眺望が期待できそうにないため、近場の陣馬山から笹尾根を歩いてきました。
ルートは陣馬高原下から、陣馬新道経由で陣馬山頂へ向かい、和田峠・八王子最高峰の醍醐丸・連行峰・生藤山・三国山、ここから笹尾根を熊倉山・浅間峠と歩き、上川乗へ下る ”関東ふれあいの道(3) 富士見の道 14.7km”です。陣馬山から生藤山までは良く訪れるのですが、浅間峠から檜原村へ下るルートは3年前に一度歩いたのみです。天気が良ければ富士山の眺めが素晴らしいそうですが、今日は黄砂の影響で富士山どころか10km先も見えない状況でした(笑)。
陣馬新道の登りは針葉樹林帯が続きます。昨日の夕方に雨が降ったため、清々しい森の香りが漂ってきます。やがて広葉樹林帯に出ると新緑が鮮やかです。山頂近くではまだミツバツツジが咲いていました。
和田峠から醍醐丸にかけては深い針葉樹林の中を歩きますが、その先の生藤山にかけては起伏に富んだ明るい尾根道が続き、芽吹き始めた新緑が目に鮮やかです。ところどころ、ミツバツツジや山桜がまだ咲いています。連行峰をすぎるあたりから三国山、熊倉山、浅間峠にかけては笹尾根の入り口ということもあり背の低い笹に覆われる場所が多くなります。熊倉山から浅間峠の南側にはスギの植林帯が広がり陽射しが遮られるため、今日のように汗ばむ陽気の日には爽やかな風が吹き抜けます。
黄砂の影響で眺望は期待していなかったのですが、春の草花をいろいろ楽しめました。大きな発見は醍醐丸のヒゴスミレです。和田峠から急坂が続きますが、初めはタチツボスミレ、続いてナガバノスミレサイシンが登山道に咲き乱れ、醍醐丸まで残り0.4kmの標識のあたりから突然、ヒゴスミレの姿が目立つようになります。陣馬山頂のヒゴスミレはすで終わっていましたが、半日陰のここでは蕾も多く、これからがシーズンといった感じです。あまり見る機会の無いヒゴスミレですが、個体数が多いのには驚きました。醍醐丸の西側登山道沿いでも多数咲いています。醍醐丸には毎年来ていますが、ここでヒゴスミレを見たのは今年が初めてです。
醍醐丸から西側の道端にはアケボノスミレの姿を沢山見かけます。今年は特に多いようです。醍醐丸山頂近くでは群生しているアケボノスミレを発見(写真上)。春先と違いハート型の葉が開き始めています。また生藤山頂付近でも、登山道脇のいたるところで濃いピンク色の花が咲いていました。
もう5月というのに、標高900m~1000mの稜線北側にはところどころでカタクリの花が咲いています。生藤山頂近くの登山道脇で、しっかりと花をつけたカタクリを2輪発見。また、熊倉山の西側では偶然にカタクリの群生地を見つけてしまいました。花はほとんど終わっていたので、来春の4月中旬に是非訪れてみたいです。
熊倉山西側でカタクリの群生地を見つけた理由は、この花です。3枚の葉を大きく広げ、中央に白いかわいい花が咲いています。帰りに八王子の本屋に寄って名前を調べてみたところ、”ミヤマエンレイソウ(別名:シロバナエンレイソウ)”と呼ぶそうです。登山道の北側斜面に見慣れない植物が見えたので少し寄り道してパチリしたのですが、偶然その先にカタクリの葉を発見したのです。
今日お目にかかった他の草花を幾つか紹介します。浅間峠近くに咲くナガバノスミレサイシンは真っ白な花をつけていました(写真左)。高尾山あたりでは薄青色の花が多いので一瞬別な種類かなと思ってしまいます。写真右はヤブレガサ。名前と姿が一致してます。
ヒトリシズカ(写真左)とイカリソウ(写真右)。いずれも浅間峠から上川乗へ下る途中でパチリしました。笹尾根から檜原村で下るコースは斜面沿いにイカリソウやスミレが咲き乱れ、目を楽しませてくれます。距離はかなりありますがお勧めのコースです。
上川乗からはバスで武蔵五日市へ向かうのですが、最後になって大きな失敗をしてしまいました。3年前にこのルートを訪れたときに、あまりのバスの本数の少なさに驚いた経験があります。その時は、お洒落なログハウスのお店(もりのうた)を下川乗で見つけ、そこでバスを待ったのですが、事前にHPを調べたところ今日は定休日。従ってバスの時間を調べていったのですが、13時25分発の急行バスを何故か13時30分発と思い込んでしまったこと、更に山を下って車道に出てから上川乗バス停までの距離を見誤ったことが重なり、上川乗の集落に向かう途中にバスが通過してしまいました。シマッタ! 次のバスは1時間20分後です。悔しいので行けるところまで檜原街道を下ることにしました。いっそのこと武蔵五日市まで歩こうかとも思ったのですが距離が20km近くあるので断念。結局、南秋川渓谷沿いを6~7kmでしょうか。本宿までテクテク歩いて、檜原村役場前から後続のバス(15時04分発)に乗り、武蔵五日市にたどり着きました。山歩きと合わせると20kmを越えたかな。疲れた・・・
今日の山行記録
7:10自宅出発 → 7:35 高尾駅北口出発 → 8:05 陣馬高原下着 → 陣馬山頂 9:00 → 9:15 出発 → 9:25 和田峠
→ 9:55 醍醐丸 → 10:50 茅丸 → 11;05 生藤山 → 11:10 三国山 (昼食) → 11:30 出発 → 11:40 熊倉山
→ 12:25 浅間峠 → 13:30 上川乗(急行バスに間に合わず) → 15:00 本宿 → 15:04 バス → 15:25 武蔵五日市
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ルートは陣馬高原下から、陣馬新道経由で陣馬山頂へ向かい、和田峠・八王子最高峰の醍醐丸・連行峰・生藤山・三国山、ここから笹尾根を熊倉山・浅間峠と歩き、上川乗へ下る ”関東ふれあいの道(3) 富士見の道 14.7km”です。陣馬山から生藤山までは良く訪れるのですが、浅間峠から檜原村へ下るルートは3年前に一度歩いたのみです。天気が良ければ富士山の眺めが素晴らしいそうですが、今日は黄砂の影響で富士山どころか10km先も見えない状況でした(笑)。
陣馬新道の登りは針葉樹林帯が続きます。昨日の夕方に雨が降ったため、清々しい森の香りが漂ってきます。やがて広葉樹林帯に出ると新緑が鮮やかです。山頂近くではまだミツバツツジが咲いていました。
和田峠から醍醐丸にかけては深い針葉樹林の中を歩きますが、その先の生藤山にかけては起伏に富んだ明るい尾根道が続き、芽吹き始めた新緑が目に鮮やかです。ところどころ、ミツバツツジや山桜がまだ咲いています。連行峰をすぎるあたりから三国山、熊倉山、浅間峠にかけては笹尾根の入り口ということもあり背の低い笹に覆われる場所が多くなります。熊倉山から浅間峠の南側にはスギの植林帯が広がり陽射しが遮られるため、今日のように汗ばむ陽気の日には爽やかな風が吹き抜けます。
黄砂の影響で眺望は期待していなかったのですが、春の草花をいろいろ楽しめました。大きな発見は醍醐丸のヒゴスミレです。和田峠から急坂が続きますが、初めはタチツボスミレ、続いてナガバノスミレサイシンが登山道に咲き乱れ、醍醐丸まで残り0.4kmの標識のあたりから突然、ヒゴスミレの姿が目立つようになります。陣馬山頂のヒゴスミレはすで終わっていましたが、半日陰のここでは蕾も多く、これからがシーズンといった感じです。あまり見る機会の無いヒゴスミレですが、個体数が多いのには驚きました。醍醐丸の西側登山道沿いでも多数咲いています。醍醐丸には毎年来ていますが、ここでヒゴスミレを見たのは今年が初めてです。
醍醐丸から西側の道端にはアケボノスミレの姿を沢山見かけます。今年は特に多いようです。醍醐丸山頂近くでは群生しているアケボノスミレを発見(写真上)。春先と違いハート型の葉が開き始めています。また生藤山頂付近でも、登山道脇のいたるところで濃いピンク色の花が咲いていました。
もう5月というのに、標高900m~1000mの稜線北側にはところどころでカタクリの花が咲いています。生藤山頂近くの登山道脇で、しっかりと花をつけたカタクリを2輪発見。また、熊倉山の西側では偶然にカタクリの群生地を見つけてしまいました。花はほとんど終わっていたので、来春の4月中旬に是非訪れてみたいです。
熊倉山西側でカタクリの群生地を見つけた理由は、この花です。3枚の葉を大きく広げ、中央に白いかわいい花が咲いています。帰りに八王子の本屋に寄って名前を調べてみたところ、”ミヤマエンレイソウ(別名:シロバナエンレイソウ)”と呼ぶそうです。登山道の北側斜面に見慣れない植物が見えたので少し寄り道してパチリしたのですが、偶然その先にカタクリの葉を発見したのです。
今日お目にかかった他の草花を幾つか紹介します。浅間峠近くに咲くナガバノスミレサイシンは真っ白な花をつけていました(写真左)。高尾山あたりでは薄青色の花が多いので一瞬別な種類かなと思ってしまいます。写真右はヤブレガサ。名前と姿が一致してます。
ヒトリシズカ(写真左)とイカリソウ(写真右)。いずれも浅間峠から上川乗へ下る途中でパチリしました。笹尾根から檜原村で下るコースは斜面沿いにイカリソウやスミレが咲き乱れ、目を楽しませてくれます。距離はかなりありますがお勧めのコースです。
上川乗からはバスで武蔵五日市へ向かうのですが、最後になって大きな失敗をしてしまいました。3年前にこのルートを訪れたときに、あまりのバスの本数の少なさに驚いた経験があります。その時は、お洒落なログハウスのお店(もりのうた)を下川乗で見つけ、そこでバスを待ったのですが、事前にHPを調べたところ今日は定休日。従ってバスの時間を調べていったのですが、13時25分発の急行バスを何故か13時30分発と思い込んでしまったこと、更に山を下って車道に出てから上川乗バス停までの距離を見誤ったことが重なり、上川乗の集落に向かう途中にバスが通過してしまいました。シマッタ! 次のバスは1時間20分後です。悔しいので行けるところまで檜原街道を下ることにしました。いっそのこと武蔵五日市まで歩こうかとも思ったのですが距離が20km近くあるので断念。結局、南秋川渓谷沿いを6~7kmでしょうか。本宿までテクテク歩いて、檜原村役場前から後続のバス(15時04分発)に乗り、武蔵五日市にたどり着きました。山歩きと合わせると20kmを越えたかな。疲れた・・・
今日の山行記録
7:10自宅出発 → 7:35 高尾駅北口出発 → 8:05 陣馬高原下着 → 陣馬山頂 9:00 → 9:15 出発 → 9:25 和田峠
→ 9:55 醍醐丸 → 10:50 茅丸 → 11;05 生藤山 → 11:10 三国山 (昼食) → 11:30 出発 → 11:40 熊倉山
→ 12:25 浅間峠 → 13:30 上川乗(急行バスに間に合わず) → 15:00 本宿 → 15:04 バス → 15:25 武蔵五日市
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