昨日は久しぶりに調布駅で下車。鬼太郎ひろばを見学してから目的地である布多天神社へ向かいました。末社である疱瘡神社にお参りして、疫病鎮静の御朱印を頂けるという情報を入手したためです。
布多天神社は調布駅から北に歩いて10分程度。甲州街道を越えて電気通信大学と大正寺の間の参道を進むと正面に布多天神社が現れます。まずは布多天神社の御由緒についてHPから引用しておきます。
布多天神社の創建はあまりに古く定かではありませんが、延長五年(927年)に制定された「延喜式」という法典にその名を連ねる多摩地方有数の古社で、社伝によれば第十一代垂仁天皇の御代、約1940年前の創建といわれております。
文明九年(1477年)に多摩川の洪水をさけ、古天神というところより現在地へ遷座され、その時に、御祭神、少彦名命(すくなひこなのみこと)に菅原道真公を配祀されました。
江戸時代に甲州街道が作られ、上石原、下石原、上布田、下布田、国領の五宿ができ、布田五宿と呼ばれました。 当時、布多天神社は布田五宿の総鎮守であり、五宿天神と崇め祀られておりました。
そして布田五宿は、明治二十二年に飛田給、上ヶ給と合併して調布町となり、当社は調布町総鎮守となりました。(引用終わり)
鳥居の先には保存木が続きます。その中の一本のシラカシの木は、一昨年の台風15号の強風で大きく枝が折れてしまい、参道に倒れると危険なことから伐採されてしまいました。
保存林を抜けると本殿の手前に養生中の御神木が見えてきます。
しめ縄で囲われた玉垣内にある樹齢500年のケヤキの大木が布多天神社の御神木です。貫禄の姿です。
本殿前の狛犬(阿形)です。寛政八年(1796年)に市の繁栄と商売繁盛を祈願して建立されました。調布市内ではもっとも古い狛犬で、調布市有形文化財となっています。
こちらは左側の吽形。掲示板の影に隠れていて、参道からは見えません(笑)。
右側の狛犬の先には御神牛が横たわっています。冒頭で紹介のように、1477年に現在地へ遷座された時に、御祭神である少名毘古那神(スクナヒコナノカミ)に菅原道真公を配祀されました。菅原道真公は、丑の刻の御生誕で牛を大切されました。公薨去せられ葬送の途中、柩車の牛が臥して動かず、公の御霊が自ら鎮られる所を定められたとしてその地に御廟所を営み奉りました(現在の太宰府天満宮の本殿)。その他、菅原道真公牛に関する神秘的伝説が数多く残っているそうです。
丑は今年の干支でもあります。
正面の本殿にお参りします。布多天神社の本殿は、覆殿に囲まれているため直接見ることはできません。宝永三年(1706年)に再建されたもので、一間社流造で向拝の柱頭には象鼻や獅子頭が装飾されており江戸中期の建築をあらわしています。本殿は調布市指定有形文化財に指定されています。
本殿の右手前には神楽殿。毎月25日の月例祭に里神楽が奉納されます。節分祭には豆まき神事が、9月の例大祭では日没になると薪夜神楽が奉納され幽玄な光景が広がるようです。
境内では梅の花が咲き始めています。これは赤い「かごしまべに」。
本殿の右手には末社が並びます。まずは稲荷神社。御祭神は宇迦之御魂神。五穀豊穣、商売繁盛の守護神です。稲荷神社は2社あり、もう一つは参道の左側に位置しています。
続いては大鳥神社と金刀比羅神社。大島神社の御祭神は日本武尊。開運、商売繁盛の守護神です。金刀比羅神社の御祭神は大物主神(大黒様)。海上交通、船、交通安全の守護神です。
その右には御嶽神社、祓戸神社、疱瘡神社と並びます。御嶽神社の御祭神は櫛真知命。火災、盗難除けの守護神です。祓戸神社の御祭神は祓戸神。罪けがれ、災厄を除き清めてくださる神です。
そして昨日の目的であった1番右奥の疱瘡神社。御祭神は疱瘡の神。疫病を司り、疫病を鎮めてくださる神です。疱瘡神社と水木しげるのコラボによる疫病鎮静特別朱印の案内が掲示されています。
参道の左側には二つ目の稲荷神社。
その横は祓所。神職のための場であるため参拝者はここにお詣りしません。賽銭箱はありません。
御神木のおやこケヤキ。この方角から見ると、手前の太い木が母、その奥が父、右側が子となります。
おやこケヤキの説明です。家庭や子孫に関するご利益があります。
最後に御朱印を紹介します。まずは通常の御朱印。
目的の疫病鎮静の御朱印です。購入時にお祓いをしてもらいました。江戸末期、富山県の立山に現れたという「クタベ」という妖怪が描かれています。アマビエと共に話題になりました。
そしてこちらはアマビエの御朱印です。
調布市は水木しげるさんの第二の故郷と言われています。昭和34年から調布市に移り住み、調布市の名誉市民でもあります。調布の総鎮守でもある布多天神社で、水木しげるの妖怪が描かれた疫病鎮静の御朱印を購入しました。
続いてゲゲゲの鬼太郎で知られている深大寺へ向かいます。
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