昨日、日野の八坂神社へ初詣に行った帰り、八王子駅で下車して子安神社と八幡八雲神社をお参りしてきました。その様子を簡単に紹介しておきます。
唐突ですが、東京都で牛頭天王に関係する駅名は、天王洲アイル駅、八王子駅、西武線の八坂駅の三駅と言われています。牛頭天王ゆかりの日野の八坂神社を参拝した後、八王子駅で降りて子安神社を訪れました。八王子という地名は牛頭天王と8人の王子(八王子)をまつる信仰の広がりの中で、八王子神社や八王子権現社(ごんげんしゃ)が建立され、地域の信仰を集め始めるとともに、地名として定着していきました。その八王子駅近くの子安神社には、子安の大神である「木花咲耶姫命像祭神」のほかに「素戔嗚尊」も祀られています。牛頭天王の垂迹である素戔嗚尊は、蘇民将来に「世に疫病流行すれば、蘇民将来の子孫といい、茅の輪をつけておれば免れさせる」と約束された『備後国風土記』の説話が知られています。この説話については、アマビエの御朱印を購入した昨年7月の記事でも紹介したので、最後にリンクを張っておきます。また、今日、本尊を牛頭天王とする飯能市の竹寺に行ってきたので、後日紹介します。
子安神社の神楽殿です。立派な絵馬が奉納されていました。
こちらは金刀比羅神社に掲げられている大黒様。御祭神の大物主命は大黒様として祀られることが多いようです。
今年は年男なので、子安神社では丑の御守りを購入しました。
続いて訪れたのは八幡八雲神社。八幡神社と八雲神社を合祀した神社です。八幡神社のご祭神は誉田別尊、八雲神社のご祭神は素盞鳴尊です。ともに延喜年間(901~923年)に石清水八幡宮と牛頭八王子権現を勧請したものであり、後者は「八王子」の地名の発祥となりました。共に八王子と最も深い関係を有する大切な御社です。
茅の輪が設置されていました。神社では6月末と12月末に大祓という儀式を行います。半年間の間にたまった、罪やけがれをおとすための儀式です。 次の半年間、病気や災難にあわないようにとの願いも込められています。蘇民将来の説話に出てくる茅の輪です。
帰りは中町商店街を歩いて八王子駅へ戻りました。
参考)子安神社の御朱印
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